体外衝撃波は治療効果がない人はいる?適切な治療回数や痛みについて
整形外科の分野において、痛みや炎症の緩和を目的とした新たな治療法「体外衝撃波」が注目されています。
しかし、体外衝撃波治療を受けた患者さんのなかには、「あまり効果が感じられなかった」という人も少なくありません。
この記事では、体外衝撃波はどういった疾患・症状に適した治療法なのか、適切な治療回数や頻度、治療中の痛みや副作用なども詳しく解説します。
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体外衝撃波の治療効果について

体外衝撃波とは、その名の通り体の外側から衝撃波を与える治療法です。
日本国内ではもともと、腎臓・尿管結石の破砕のために用いられてきた治療法ですが、海外では腱板炎や腱付着部炎といった整形外科の分野でも採用されています。
日本でも体外衝撃波の効果が注目されるようになり、昨今では海外と同様に整形外科の分野でも採用するクリニックが増えてきているのです。
整形外科における体外衝撃波治療では、主に以下のような効果が期待できるとされています。
- 痛み・炎症の緩和
- 成長因子による修復
- 骨・筋肉・腱・靱帯・皮膚の損傷の治癒を促進
- 血流の改善
- 筋肉の緊張緩和
- 再生医療の効果向上
ちなみに、体外衝撃波による効果が期待できる体内の組織には、主に筋肉や骨、軟骨、靭帯、腱などが挙げられます。
関連記事:体外衝撃波治療の効果とデメリットは?|適応疾患や頻度についても解説
体外衝撃波の対象となる疾患

体外衝撃波は具体的にどういった疾患の治療に用いられることが多いのでしょうか。
整形外科で対象となる主な疾患を部位別に紹介します。
膝の疾患
◆変形性膝関節症
膝の軟骨が損傷しすり減り関節内で炎症を起こし立ち上がり歩行で痛みを生じる病気です。
◆半月板損傷
軟骨を守るために膝関節を内側外側それぞれ間に挟まっている三日月型のクッションが半月板です。
損傷すると徐々に軟骨が傷み変形性膝関節症へと進行していきます。
◆大腿骨内顆骨壊死
膝の内側の骨が腐って壊死してしまう病気で、骨粗鬆症やステロイド注射も原因の一つです。
骨粗鬆症の治療の他、骨切りや人工膝単顆置換術の手術を行うのが一般的です。
◆膝蓋下脂肪体炎
膝蓋骨の下にある脂肪組織が炎症を起こすことで膝の曲げ伸ばしで膝の前側に痛みが生じる病気です。
◆鵞足炎
膝を曲げる縫工筋、薄筋、半腱様筋が膝の内側やや下の脛骨の付着部で炎症を起こし痛みを生じる病気です。
◆膝蓋腱炎・大腿四頭筋腱炎
ジャンパー膝とよばれることもあります。
膝の下部分に痛みや炎症が生じ、立ち上がる際に痛みを生じる病気です。
股関節の疾患
◆変形性股関節症
多くが股関節臼蓋形成不全が原因で、発症します。
股関節の軟骨がすり減り骨が変形し、炎症を起こし歩行などで痛みが生じる病気です。
痛み止めやリハビリを行うのが一般的ですが、改善しない場合は人工関節置換術を行います。
◆股関節唇損傷
骨の形の異常で股関節のパッキンに当たる関節唇が損傷してしまう病気です。
進行していくと変形性股関節症に進んでいきます。
リハビリで改善しない場合は手術を行います。
◆大腿骨頭壊死
大酒飲みに多い病気です。
大腿骨頭と言われる大腿骨の股関節部分の骨が腐ってしまう病気です。
人工関節置換術が必要になることがあります。
足の疾患
◆足底筋膜炎
足の裏にある足底筋膜とよばれる部分が炎症を起こす病気です。
◆アキレス腱炎・アキレス腱付着部炎
アキレス腱が酷使されることで炎症や痛みを起こす病気です。
◆モートン病
足の指の間を走っている神経が腫れて歩くと痛みが出る病気です。
◆外反母趾・内反小趾
女性にとても多く、ハイヒールや扁平足や遺伝性が原因で足の趾が曲がって痛みを生じる病気です。
◆変形性足関節症
比較的珍しいですが、足首の軟骨がすり減って炎症を起こす病気です。
足首の骨折などのあとに一部変形したまま治ったりすると長期的に起こりやすくなってきます。
いずれの病気もインソールや靴選びがとても大事になりますが、体外衝撃波治療もとても有効な治療法となります。
肘の疾患
◆テニス肘(上腕骨外側上顆炎)・ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
手首を動かすための筋腱の肘の上腕骨付着部に炎症を起こします。
テニスやゴルフをする方の方がむしろ少なく、中年の男女ともとても多い病気です。
◆野球肘(外側離断性骨軟骨炎・内側側副靭帯損傷)
野球を本格的にやっている学生に多いスポーツ傷害です。
外側と内側で全く違うタイプの傷害を起こします。
◆変形性肘関節症
比較的珍しいですが、骨折後に変形したまま治ると、徐々に軟骨がすり減って肘関節に炎症を起こし痛みが生じる病気です。
基本的には薬物療法を行い、手術を行うことは稀です。
肩の疾患
◆石灰沈着性腱板炎
中年女性に多く、原因不明で肩の腱に石灰が沈着することで炎症や強い痛みを引き起こす病気です。
体外衝撃波治療や洗浄吸引療法、ステロイド注射などによって劇的に痛みは改善されます。
◆五十肩(肩関節周囲炎)
これも原因不明で中年以降の男女にとても多くい病気です。
肩の動かした際の痛みや夜間痛を認めますが、石灰沈着性腱板炎よりは多少動かせるのが特徴です。
痛み止めの内服や外用薬・注射・リハビリを行うのが一般的です。
◆肩こり(頚肩腕症候群)
成人以降の女性にとても多い病気です。
悪い姿勢の習慣、筋力不足が原因になっていることが多く、外用薬・物理療法・リハビリを行うことが一般的です。
◆変形性肩関節症
比較的珍しいですが、加齢に伴い肩の関節の軟骨がすり減り炎症を起こす場合があります。
薬物療法で痛みが取れない場合、人工関節置換術を行うことがあります。
◆肩腱板損傷
加齢に伴って肩を動かすための腱が部分的もしくは完全に断裂しやすくなります。
断裂した場合、動かした時の痛みや夜間痛に悩まされることがあります。
完全断裂の場合は手術を要する場合がありますが、部分断裂に関してはリハビリなどで治療を行うことが多いです。
手の疾患
◆へバーデン結節・ブシャール結節
指の第1関節や第2関節の軟骨がすり減って炎症を起こして痛みを生じる、中年以降の女性にとても多い病気です。
外用薬や物理療法で治療を行う場合が多いです。
◆ばね指・ドケルバン病(腱鞘炎)
色々な指を曲げる時に動かす腱の鞘の炎症で痛みを生じるのがばね指です。
親指を伸ばす腱の腱鞘炎をドケルバン病と呼びます。
注射や外用薬や物理療法で治療を行い改善しない場合は手術を行います。
◆CM関節症
親指のつけ根にあるCM関節の軟骨がすり減り炎症を起こして痛みが出る病気です。
注射や外用薬や物理療法で治療を行い改善しない場合は手術を行います。
腰の疾患
◆筋筋膜性腰痛症
成人以降にとても多い病気で、姿勢の悪さや体幹の筋力不足や運動不足など様々な要因で起こります。
痛み止めの内服や外用、注射、物理療法、理学療法士のリハビリを行うのが一般的です。
◆腰椎分離症
多くは学生時代にスポーツが原因で腰椎の一部が疲労骨折してしまう病気です。
なかなか自然治癒しにくいことが多く、長年に渡り腰痛の原因となります。
骨折
骨折部位が正常にくっ付かず、痛みがいつまで経っても良くならないものが「偽関節」と呼ばれます。
繰り返し外力が骨が徐々にダメージを与え起こる「疲労骨折」にも体外衝撃波治療が有効です。
肉離れ・筋・腱・靱帯損傷
スポーツで起こした肉離れや筋損傷は自然と治癒しますが、瘢痕や痛みが残る場合があります。
以上、体外衝撃波治療の適応の病気をたくさん紹介しましたが、多くは保険適応の保存治療を行います。
しかし、なかなか良くならない場合は体外衝撃波治療の検討お勧めできる病気です。
2種類の体外衝撃波治療
体外衝撃波治療には集束型と拡散型の2タイプがあります。
一般的に多く普及しているのは拡散型体外衝撃波治療で、厳密には体外衝撃波ではないため、圧力波治療器と呼ぶように体外衝撃波学会から通達が出されています。
集束型が本来の体外衝撃波治療ですが、機器が高額で保険適応も「難治性足底筋膜炎」のみとなるため、なかなか普及していません。
拡散型体外衝撃波は集束型体外衝撃波と比べるとパワーが弱くエネルギーも拡散して深部ほど弱くなってしまいます。
組織修復能力は低く、深い部位の損傷に対しては向いていませんが、他の治療法と比べて痛みを大きく緩和することが可能な治療法です。
集束型体外衝撃波はより高エネルギー波で一点集中で損傷部位に当てることが可能です。
関節内の病変など深部の損傷に対して痛みの改善に特に有効です。
体外衝撃波の適切な治療回数は?
整形外科における体外衝撃波治療は、一度の治療である程度の効果が実感できるケースもあれば、複数回にわたって通院が必要なケースもあります。
1回あたりの施術時間は拡散型は2~3分程度、集束型は10分程度で、1~2週間程度の間隔を空けて3〜5回程度の治療を行うケースが多いです。
ただし、1回目で十分出力を上げて受けたのにも関わらず効果が認めない場合は、2回目以降で大幅に改善することは比較的少ないです。
拡散型体外衝撃波で効果を実感できなかった場合は集束型体外衝撃波治療を受けることをお勧めします。
体外衝撃波に痛みや副作用はあるの?

どのような治療法であっても、患者さん本人にとっては治療中の痛みや副作用などのリスクが気になるものです。
拡散型体外衝撃波治療の場合、治療後に一時的に内出血や赤みが出る場合がありますが、短期間で消えるので心配ありません。
治療中は部位によっては、出力を上げるにつれて当てている部位に痛みが生じますが、麻酔なしでも十分に耐えられる程度の痛みで行います。
治療直後から生活動作に特に制限はなく、すぐに日常生活に戻ることが可能です。
しかし、治療当日や翌日以降に当てた部位に一時的に痛みが生じることがあります。
体外衝撃波治療で治療効果がない人とは
体外衝撃波治療は、痛みや炎症が広範囲にわたっているケースや、骨折の治癒不良や筋肉の凝りなどに効果が期待できます。
また、もともと体外衝撃波治療の治癒効果には個人差があり、同じような症状・病気であっても高い効果が出る人もいれば、たまにあまり効果が実感できない方もいらっしゃいます。
そのため、自分にとってどの治療法が適しているのかを医師に相談しながら、最適な治療法を選択することが大切です。
体外衝撃波治療で効果が得られなかった場合の治療方法
体外衝撃波治療を試みたものの、思うような効果が得られなかった、または治療適応外と診断された場合、どういった治療法が考えられるのでしょうか。
代表的な2つの方法を紹介します。
ハイドロリリース
ハイドロリリースとは、別名「筋膜リリース注射」ともよばれる治療法です。
肩こり、五十肩、腰痛などに効果を発揮します。
初回は保険適応になっており、効果もかなり期待できるため、上記の病気と診断された場合は先にハイドロリリースを試してみるのもお勧めです。
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再生医療
再生医療とは、患者さん本人の血液や細胞を抽出・培養し、ふたたび体内に注入する治療法です。
PRP療法や脂肪幹細胞治療といった治療法があり、いずれも副作用のリスクが低く安全性に優れているのが特徴です。
▶︎PRP療法の注射が膝や股関節に効果的な理由とは?副作用はある?
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの体外衝撃波治療外来の特徴
体外衝撃波治療は整形外科の分野でも比較的新しい治療法であり、対応できる医療機関は限られています。
近所に体外衝撃波治療を提供しているクリニックや病院が見つからない方は、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックへご相談ください。
体外衝撃波治療専門外来はもちろんのこと、ハイドロリリース専門外来や再生医療専門外来なども設置しており、患者さんの状態や疾患に合わせてオーダーメイドでの治療を提供します。
これまでさまざまな治療を受けてきたものの、症状が一向に改善しないという方にも、整形外科専門医が診察のうえ最適な治療法を提案させていただきます。
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まとめ
体外衝撃波治療は体のさまざまな部位の痛みなどに効果的で、痛みや炎症の緩和効果が期待できる革新的な治療法です。
副作用も少なく安全性にも優れていますが、自費の治療になってしまうというデメリットもあります。
最適な治療法を選択するためには、ハイドロリリースや再生医療などさまざまな選択肢も視野に入れながら、整形外科専門医の診察を受けることが大切といえるでしょう。
PRP療法の注射が膝や股関節に効果的な理由とは?副作用はある?
スポーツで身体に大きな負担がかかったり、加齢によって関節の機能が衰えたりすることで、膝や肩、股関節などに痛みが生じるケースがあります。
マッサージや投薬などの治療でも緩和できない場合には、再生医療の一種であるPRP療法がおすすめです。
本記事では、PRP療法を行うことでどのような効果が得られるのか、気になる副作用や治療費なども詳しく解説します。
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PRP療法とはどんな治療法?

PRPとは「Platelet-Rich Plasma」の略称で、「多血小板血漿(血小板が豊富な血漿)」のことを指します。
血小板は血液中に存在し、負傷によって身体の一部に傷などが生じると、血液の凝固と組織の修復によって自然治癒を促進する働きをもっています。
PRP療法は血小板の自然治癒力を利用する治療法です。
特に整形外科において多く用いられています。
PRP療法は患者自身の血液を使用し、以下の手順で行われます。
- 患者から少量の血液を採取
- 血液を遠心分離機にかけ、血小板が豊富な成分(PRP)とそれ以外に分離
- 抽出したPRPを患部に注射
PRP療法の注射を受ける効果やメリット
私たちの体内にはもともと自己治癒力が備わっていますが、そのような中でPRP療法を受けることでどのような効果・メリットがあるのでしょうか。
PRP療法のメリットとして以下などが挙げられます。
- ケガからの早期回復
- 高い安全性
- 治療適用範囲が広い
ここではメリットについて詳しく解説しましょう。
ケガからの早期回復
PRP療法は、患者自身の血液から血小板を抽出し治療を行います。
血小板は自然治癒を促進するため、この治療法によって体内の治癒力が強化され、ケガや損傷からの早期回復につながる可能性があります。
高い安全性
PRP療法は患者自身の血液を使用することから、ステロイド注射などと比べると副作用がかなり低いとされています。
治療適用範囲が広い
血小板は全身の治癒プロセスをサポートする能力を持っていることから、PRP療法は関節痛や腱の損傷、筋肉の損傷など、さまざまな症状・疾患に対して使用されます。
関連記事:膝の再生医療にかかる費用や名医の探し方|保険適用はされる?
PRP療法の注射が効果的な疾患

さまざまな部位や症状に効果が期待できるPRP療法ですが、整形外科では具体的にどういった疾患に用いられることが多いのでしょうか。
各部位の代表的な疾患の例を紹介します。
以下の疾患にPRP療法を用いることで痛みや炎症を抑えたり、早期回復を見込めます。
肩の疾患
- 加齢や肩のケガなどが原因となって生じる「変形性肩関節症」
- 腕の動きを支える肩腱板が損傷し、痛みや可動域の制限などの症状が現れる「肩腱板損傷」
- 肩の軟骨が裂けたり、剥がれたりする「肩関節唇損傷」
肘の疾患
- 肘の靭帯が伸びすぎたり、断裂したりした状態になる「肘靭帯損傷」
- 肘の外側部分に痛みを生じる「テニス肘」
- 内側に痛みを伴う「ゴルフ肘」
股関節の疾患
- 股関節の軟骨がすり減り、炎症を起こすことで痛みが生じる「変形性股関節症」
- 股関節の周囲のパッキンのような関節唇が損傷する「股関節唇損傷」
- 大腿骨の一部が腐ってしまう「大腿骨頭壊死」
膝の疾患
- 膝関節の軟骨がすり減り炎症を起こすことで痛みを生じる「変形性膝関節症」
- 軟骨を守るクッションにあたる半月板が裂けることで痛みや不安定感を生じさせる「半月板損傷」
- 膝の靭帯が伸びすぎて断裂する「膝靭帯損傷」
足の疾患
- スポーツなどでアキレス腱が酷使され、炎症を起こす「アキレス腱炎」
- 立ち仕事や過体重、ランニングなどで足の裏面が炎症を起こす「足底筋膜炎」
その他の疾患
- 筋肉の急激な伸縮によって筋繊維が断裂する「肉離れ」や「筋断裂」
関連記事:膝を曲げると突然痛い!原因と治し方を外側・内側別に徹底解説
PRP療法の注射に副作用やデメリットはある?
PRP療法は患者自身の血液から血小板を取り出し注射をするため、一般的には副作用やデメリットが少ないとされています。
ただし、完全に副作用がないとも限らず、以下の点に注意しなければなりません。
注射による痛み・腫れ
PRP治療は細胞成分を含むため、注射部位に一時的な痛みや腫れが発生することがあります。
但し、当院で使用しているPRPは血小板などの細胞成分を除去して作っているため、注射後の腫れや痛みはほとんどありません。
治療費が自費
PRP療法は保険適用外のため、治療費は全額自己負担となります。
PRPを製造する過程は特殊な設備と技術を必要とするため、治療費用は保険診療の数十倍以上の費用が掛かります。
PRP療法の注射をした後の経過について

通常PRP療法はヒアルロン酸注射に比べて注射後の痛みが長く持続しますが、日常生活へどの程度の支障が出るのか気になる方も多いでしょう。
PRP療法の場合、注射後の経過については個人差があるものの、一般的には1〜2日間程度は痛みや腫れが起こる場合があります。
当院で提供させて頂いているものは、痛みや腫れははほとんど伴わないためご安心下さい。
PRP療法の注射をする頻度の目安
PRP療法を1回受けただけで、十分に痛みが消失する場合もあります。
しかし、必ずしも1回の治療で十分効くとは限りません。
そのような場合、2回、3回と繰り返し注射を打って回復を目指す必要があるのですが、どの程度の頻度で注射が可能なのでしょうか。
PRPの種類によって大きく変わってきますが、当院で行う場合は1ヶ月から3ケ月間を空けて2回目、3回目の注射を行うことをお勧めしています。
関連記事:股関節の痛みで悩んでいる人必見|変形性股関節症の注意点を解説
PRP療法の注射にかかる費用

デメリットの部分でも紹介した通り、PRP療法は保険適用外の自由診療のため、注射にかかる費用は完全自費になります。
費用はPRPの種類によってバラバラで、1回あたり30万円、50万円といったところもあれば、投与する部位に応じて3万円や5万円と費用を抑えているところも存在します。
種類が全く違うため、安ければ良いというものでは全くないので気を付けなければいけません。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの再生医療専門外来の特徴
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、再生医療専門外来を設置しており、「関節回復APS-FSW療法」を提供しています。
これは当院独自の再生医療であり、独自の高濃度の成長因子を含んだ再生療法に加えて、集束型体外衝撃波を用いることにより、より強力な除痛効果と長期持続効果を得られやすくしたものです。
さらには、注射後の痛みはほとんどないのはPRP療法にはないメリットがあります。
但し、採血から注射まで2~3週間の加工期間を要するため、その間は集束型体外衝撃波治療や消炎鎮痛薬やヒアルロン酸注射といった保存療法と組み合わせて行うことをお勧めしております。
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まとめ
患者自身の血液から血小板を抽出した後、患部に注射をすることで自然治癒を促進するPRP療法は、副作用が極めて少なく安全性の高い治療法として注目されています。
一方で、注射後は一定期間にわたって痛みや腫れが続くほか、自由診療のため保険診療と比べると高級な治療法になります。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、独自の再生医療を提供しているため、早期回復を目指す方はぜひ一度ご相談ください。
膝の再生医療にかかる費用や名医の探し方|保険適用はされる?

膝の痛みや違和感を解消するためにはさまざまな治療法が存在しますが、なかでも副作用のリスクが低く安全性の高い治療法に再生医療があります。
しかし、再生医療とはどういった治療法なのか分からなかったり、治療受けようか悩んでいる方も少なくありません。
本記事では、再生医療にかかる治療費や名医の探し方について詳しく解説します。
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膝の治療で行われる再生医療の種類

一口に再生医療といってもさまざまな種類があります。
膝関節の治療においては、具体的にどういった治療法が用いられることが多いのか、代表的なものを4つ紹介しましょう。
集束型体外衝撃波治療
体外衝撃波は超音波の数十倍の高いエネルギー波を損傷部位に当てることで、修復を促す治療です。
拡散型(正確には体外衝撃波ではなく圧力波)と集束型の2種類があり、十分な組織修復効果を得るためには集束型を選択することが必要です。
集束型体外衝撃波治療は骨や靱帯など損傷した部分を修復する効果を持っています。
再生医療という扱いありませんが、他の再生医療の治療と組み合わせることでより再生医療の効果を向上し長期持続が期待されます。
多血小板血漿(PRP)治療
PRP治療とは、患者様自身の血液を採取し血小板を抽出した後に患部へ注入する治療法です。
血小板が放出する物質の中には傷ついた組織の修復を助ける働きがある成長因子という物質があり、これによって組織の自己修復を促します。
再生医療のなかでもPRP治療は副作用が少ない安全な治療法であり、特に関節軟骨の損傷や靭帯、腱の損傷などの治療に用いられます。
日帰りでできる簡便な治療法で、最近ではPRPに含まれる血小板の殻を取り払って、成長因子だけを注射する治療が少しずつ普及してきました。
保険適応外の治療で、費用は数万~数十万円と幅が広く、様々な種類が出ています。
培養幹細胞治療
体の中には数えきれないほどの細胞がありますが、全ての細胞は元々は幹細胞という赤ちゃん細胞で、それが成熟して現在の細胞になっています。
数多の細胞の中にも一部、まだこれから色々な細胞に成熟することができる赤ちゃん細胞が存在しており、それが幹細胞です。
幹細胞は骨髄や脂肪組織から採取するケースが一般的で、適切な方法で幹細胞を数個から1億個以上まで増殖(培養)させることができます。
幹細胞は損傷した組織の修復を促し、軟骨や骨の再生を助ける効果が期待できます。
脂肪幹細胞治療とは、患者自身の脂肪組織から採取した幹細胞を用いる治療法です。
脂肪幹細胞は再生能力が高いことから、特に膝関節の軟骨損傷や変形性関節症の治療に用いられることが多いです。
患部に注入することで、損傷した組織の修復や新たな軟骨組織の形成を促すことが期待されます。
保険適応外の治療では、最も高い部類に入ります。
◆マイクロフラクチャー法
関節鏡という内視鏡で行う手術で、削れた軟骨と骨に細かい穴を空け、骨髄液を穴から漏出させることで、軟骨を再生させます。
数日程度ですが入院して、手術室で全身麻酔で行うのが通常です。健康保険が適応されます。
◆骨軟骨柱移植術
関節の軟骨のうち体重が掛からない部分を円柱状にくり抜いて、軟骨の欠損した部分に移植する手術です。
入院手術で、入院期間も長くなります。
手術後の体重を掛けない制限が一定期間必要です。
国内でも行っている病院はとても少ないのが現状です。
健康保険が適応されます。
自家培養軟骨移植術
自家培養軟骨移植術とは、主に軟骨の欠損に対して用いられる治療法です。
関節の軟骨細胞を採取し、シート状に増殖させた後に患部に移植します。
自己の細胞を用いるため副反応のリスクも少なく、新たな軟骨組織の形成を促すことが可能です。
全身麻酔の入院手術で、入院も長期間になります。国内ではごく一部の大学病院で行われており、健康保険が適応されます。
関連記事:体外衝撃波治療の効果とデメリットは?|適応疾患や頻度についても解説
膝の再生医療を行うメリット・デメリット
膝関節の最終的な治療と聞くと、人工関節手術をイメージする方も少なくないのではないでしょうか。
複数の治療の選択肢があるなかで、再生医療を選ぶことでどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、反対にデメリットとして考えられるポイントも紹介します。
メリット
再生医療の最大のメリットは安全性と他の保存療法にはない治療効果です。
自分自身の血液や脂肪組織などから修復を促してくれる物質や細胞を抽出するため、それを体内に注入したとしても副反応のリスクは限りなく低いということです。
ステロイドなどの薬の注射や人工関節などの手術に比べて人体に対するリスクは極めて低く、安全性を第一に優先したいと考える方にとっては有力な選択肢となるでしょう。
また、保存治療の中で他の治療法と比べても痛みなどに対する効果はとても高いと評価されています。
デメリット
唯一デメリットとして考えられているのは、再生医療の多くは保険適用外であり自由診療となる点です。
保険が適用できないということは、治療にかかる費用を全額負担しなければならず、1回の注射で数万円、数十万円といったコストがかかるケースも珍しくありません。
関連記事:PRP療法の注射が膝や股関節に効果的な理由とは?副作用はある?
どんな人に膝の再生医療はおすすめ?

メリットとデメリットを踏まえて考えたとき、再生医療はどのような人に適した治療法なのでしょうか。
保存療法や薬物療法で効果が現れなかった人
リハビリやダイエットなどの保存療法や、ヒアルロン酸などの注射やロコアテープなど外用薬など薬物の投与による治療法も存在します。
しかし、膝の状態によっては十分な効果が現れないケースや、効果が長続きしないケースもあります。
さらに、MRIで半月板損傷や軟骨損傷などのMRIで膝関節内に異常が認められる場合は、再生医療は有効な選択肢となるでしょう。
人工関節を入れるのに抵抗がある
人工関節による治療は整形外科手術の中でも大掛かりな手術に当たり、比較的安全性が高いものの、数%は再手術など重大な合併症のリスクは避けられません。
万が一失敗したときのリスクを考えると不安に感じてしまうものです。
そのような方にとって、再生医療は自分自身の組織を利用し、注射のみで治療が終わるため安心して治療を受けられます。
入院が難しい
人工関節手術や骨切り術などの整形外科手術は、2週間以上など長期間にわたる入院が必要であるほか、術後は日常生活に戻るためのリハビリも行わなくてはなりません。
日帰りでできる再生医療であれば注射後の痛みはあるものの、日常生活に支障をきたすことがほとんどなく、長期休暇がとれない人であっても選択しやすい治療法といえるでしょう。
膝の再生医療で効果がなかった原因とは

膝の再生医療はあらゆる人にとって効果が見込める治療法ではありません。
なぜ効果が現れないことがあるのか、代表的な原因を紹介しましょう。
年齢の問題
80歳以上の高齢者は、再生医療の注射をしても治療満足度が高くないケースもあります。
加齢に伴い細胞の修復能力が落ちてくることや、筋力低下に伴う関節の不安定化なども要因と考えられます。
従って、若ければ若いほど治療効果は高いと言えるでしょう。
体重が重い
膝の再生医療では、注射をしてすぐに効果が現れることはなく、細胞が回復するまでに一定の期間を要します。
体重過多の人の場合、日常生活においても膝に大きな負担がかかることから、細胞が回復する前に軟骨や半月板の損傷が重なり炎症が再燃し、十分に再生医療の効果が得られないケースがあります。
重症度
膝の状態があまりにも悪いと、再生医療の注射をしても完全な回復ができず、症状があまり変わらないというケースもあります。
重症度が高くなるほど回復に時間を要し、患者さんによっては効果を実感できない人も少なくありません。
関連記事:体外衝撃波は治療効果がない人はいる?|適切な治療回数や痛みについて
膝の再生医療における名医の基準とは
膝の再生医療は自費診療で高額な治療費がかかることから、多くの患者さんは優秀な医師に診てもらいたいと考えるものです。
どのような基準で医師を選べば良いのか、いわゆる名医とよばれる医師の基準やポイントなどを紹介しましょう。
自費治療にこだわらない
自費治療ばかり勧めて、健康保険でできる理学療法士のリハビリや鎮痛薬を勧めてこない医師は整形外科系の自費専門クリニックの医師は比較的多いようです。
リハビリをせず再生医療のみを行う場合は、十分に効果を発揮できず治療が長引く可能性があります。
逆に再生医療だけにこだわらず、リハビリや炎症を抑えることができる保険治療も同時に勧めてくれる医師は信頼できると思います。
病気や治療についての知識が豊富
どのような治療であっても、患者さんにとっては不安を感じるものです。
特に再生医療は自由診療ということもあり、「万が一効かなかったらどうしよう」、「効果が十分得られる可能性はどれくらいあるのか?」など、医師に質問したいことは多くあるはずです。
そのような質問を投げかけたとき、はぐらかさずに真摯に対応してくれる医師は信頼性が高く安心して任せられるでしょう。
アフターフォローの充実度
再生医療は手術に比べて副反応のリスクが低く、安全性の高い治療法といえますが、完全にリスクがないともいえません。
万が一、帰宅してから異常が見られたときでも、すぐに診察してもらえるかどうか、アフターフォローも含めて確認しておくことが大切です。
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膝の再生医療にかかる費用
上記でも説明してきたように、膝の再生医療は保険適用外であり、原則として自費診療となります。
クリニックによっても治療費は異なりますが、膝の再生医療には30万円や50万円、場合によってはそれ以上の費用がかかるケースもあります。
1回あたりの注射の費用は数万円程度に抑えられているクリニックもありますが、複数回の注射をすることが前提となっているケースもあるため、総額でどの程度の費用がかかるのかをしっかりと確認しておきましょう。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの再生医療専門外来の特徴
膝の再生医療を受けたいと考えているものの、信頼できるクリニックがなかなか見つからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのような場合には、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックへお気軽にお問い合わせください。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、再生医療の他、体外衝撃波治療やハイドロリリース、理学療法士による保存療法(リハビリテーション)から難しい場合は提携している総合病院へ手術目的での紹介まで幅広く対応しています。
院長の渡邉 順哉医師は、これまで多くの医療機関で整形外科医として活躍してきた経歴をもち、再生医療の分野でも豊富な実績と経験をもっています。
膝の痛みや違和感に悩む患者さんのために、再生医療を含むさまざまな選択肢の中から、最適な治療法を提案し改善していきます。
まとめ
膝の痛みは加齢やスポーツ、体重過多などさまざまな原因によって引き起こされます。
一般的には痛み止めの薬やヒアルロン酸注射、リハビリなどの治療で痛み良くならない場合、人工関節置換術などの外科手術などを行う場合が多いですが、手術をできる限りせずに痛みのない生活を目指したい方には再生医療はとても有効な選択肢となるでしょう。
早期治療を目指すためにも、信頼できるクリニックに相談し最適な治療法を選択しましょう。
骨粗鬆症の診断基準について|どんな検査をする?費用についても解説

加齢とともに骨密度が低下し、ちょっとした衝撃や運動で骨折をする方も少なくありません。
このような方は骨が脆くなる「骨粗鬆症」を発症しているケースが多く、早期の治療が必要です。
しかし、骨粗鬆症は外見で判断することが難しく、専門的な検査を受けなければ診断ができません。
そこで本記事では、骨粗鬆症はどのようにして診断されるのか、検査方法や費用なども詳しく解説します。
骨粗鬆症の診断基準

骨粗鬆症に該当するかどうかの診断基準は、「原発性骨粗鬆症の診断基準(2015年度改訂版)」で定義されています。
主な診断基準のポイントとして、脆弱性骨折の有無と骨密度の2つが挙げられます。
脆弱性骨折とは、「低骨量(骨密度がYAM※の80%未満、あるいは脊椎X線像で骨粗鬆化がある場合)が原因で、軽微な外力によって発生した非外傷性骨折、骨折部位は脊椎、大腿骨頸部、橈骨遠位端、その他」と定義されています。
※YAM=腰椎は若年成人(20〜44歳)、大腿骨近位部は20~29歳女性の骨密度平均値
具体的にどのような診断基準で骨粗鬆症と判断されるのか紹介しましょう。
脆弱性骨折「あり」の場合
脆弱性骨折がある方は、以下の条件に該当する場合に骨粗鬆症と診断されます。
- 椎体骨折または大腿骨近位部骨折あり
- 1以外の脆弱性骨折があり、骨密度がYAMの80%未満
脆弱性骨折「なし」の場合
脆弱性骨折がない場合でも、以下の条件に該当する場合は骨粗鬆症と診断されます。
- 骨密度がYAMの70%以下または-2.5SD(標準偏差)以下
関連記事:骨粗鬆症が治った人はいる?原因・症状・治療・予防を簡単解説
骨粗鬆症の検査の種類

骨粗鬆症の診断をするために骨密度の測定は欠かせない要素ですが、具体的にどういった方法で検査が行われるのでしょうか。
代表的な3つの検査方法は以下の通りです。
- DXA法
- 超音波法
- MD法
ここでは各検査方法について詳しく紹介します。
DXA法
DXA(デクサ)法はもっとも広く使われている骨密度測定法であり、2種類のX線で骨密度を測定します。
超音波法やMD法に比べて手間がかかりますが、その分測定精度は高く、全身のさまざまな部位の骨を検査できるのがメリットです。
骨粗鬆症の診断基準では原則として、この検査法で腰椎および大腿骨を測定することとなっています。
超音波法
超音波法は、かかとに超音波を照射し骨密度を測る方法です。
DXA法とは異なり放射線を使用しないため、放射線被曝のリスクがありません。
妊娠中の方でも安全に検査ができるという点はありますが、測定結果はDXA法と比べ正確さに欠け、DXA検査をするかどうかのスクリーニング検査であり、診断や治療判定には推奨されていません。
最近では、腰椎や大腿骨の骨密度を測定できる最新の超音波検査機も発売が開始されていますが、まだまだ一般的とはいえません。
MD法
MD法は手をX線で照射し骨密度を測定する検査方法です。
アルミニウム製の板もX線で撮影し、両者を比較することで骨密度を測るという仕組みで、比較的簡単に検査ができます。
ただし、こちらもDXA法と比べ正確さに欠け、DXA検査をするかどうかのスクリーニング検査であり、診断や治療判定には推奨されていません。
骨粗鬆症の検査をおすすめしたい人の特徴
骨粗鬆症の検査はどのような人が受けるべきなのでしょうか。
骨粗鬆症の検査をおすすめしたい人の特徴として以下などの人が当てはまります。
- 中年期以上の女性と高齢男性
- 骨折歴のある人
- 運動不足のかた、偏食の方、喫煙や飲酒の習慣のある方
なぜ、検査をおすすめするのか解説しましょう。
中年期以上の女性と高齢男性
骨粗鬆症のリスクは年齢とともに増加する傾向が見られます。
特に、女性の場合は40歳、男性の場合は50歳に達したら少なくとも毎年検査を受けておくことがおすすめです。
また、女性の場合は男性に比べて骨密度が低い傾向にあり、さらに閉経前後はエストロゲンとよばれる女性ホルモンの分泌量が著しく低下することで一気に骨密度が下がり骨粗鬆症のリスクが高まります。
このことから、40代おそくとも50歳までに定期検査を始めるようにしましょう。
骨折歴のある人
骨粗鬆症の検査を受けた結果、骨密度に問題がないと診断された方も受けたことがない方も、その後転倒や事故などによって骨折した経験がある方は再度検査を受けることがおすすめです。
骨折した場合、通常よりも骨が弱くなっている場合が多いためです。
運動不足の方、偏食の方、喫煙や飲酒の習慣のある方
運動の習慣がない人や、日常的に飲酒や喫煙をしている人、偏った食生活を続けている人は、骨密度が低下している可能性があります。
特に、カルシウムやビタミンDの摂取が不足していると骨密度が低下しやすく、骨粗鬆症のリスクを高める可能性もあります。
関連記事:骨粗鬆症の予防対策|食べ物・運動・サプリ・薬などにわけて紹介
骨粗鬆症の検査にかかる費用
骨粗鬆症の検査は保険適用となり、DXA法で腰椎や大腿骨周辺の骨密度を測定する場合には1回あたり保険割合にもよりますが約500円~1,500円程度で受けられます。
また、簡易的に検査ができる腕や踵などの部位や、超音波法やMD法などの方法であれば、診療所やクリニックによってはさらに安価な費用で受けられるところもあります。
しかし、安かろう悪かろうですので、できる限り腰椎や大腿骨検査を受けましょう。
関連記事:骨粗鬆症の初期症状は気づきにくい?|骨粗鬆症の原因も解説
骨粗鬆症と診断されたらどんな治療をする?

検査を受けた結果、骨粗鬆症と診断された場合にはどういった治療を受けるのでしょうか。
骨粗鬆症の状態は骨の強度が著しく低下している状態であり、食事や運動といった生活習慣の見直しも当然必要にはなりますが、骨粗鬆症治療薬による治療なしでは治すことが難しい病気になっています。
投薬治療で用いられる薬は主に以下の5種類です。
- 骨の破壊を抑える薬
- 新しい骨を作る薬
- 骨の破壊を抑えつつ骨形成を促進する薬
- 骨の代謝をサポートする薬
- 痛みの緩和に用いられる薬
それぞれの薬の特徴や代表的な薬を紹介します。
骨の破壊を抑える薬
私たちの骨は常に古い骨は壊され、新しく骨が作られるという新陳代謝が行われています。
このように骨を壊す働きのある細胞が骨の表面に存在します。
この働きを抑え、骨の破壊を抑える薬を投与します。
代表的な薬は以下の4種類です。
- 選択的エストロゲン受容体作働薬(SERM、サーム):飲み薬
- ビスホスホネート製剤:飲み薬または注射
- 抗RANKL抗体:注射のみ
新しい骨を作る薬
破骨細胞の働きを抑える治療は骨密度の上昇が緩やかで骨折の危険性が特に高いような重症な骨粗鬆症の方は治療中に骨折してしまうリスクが高くなっています。
そこで、新たな骨を作るのを早めてくれる薬を投与することで短期間で骨密度を上げ、さらには骨密度ともに骨の強度として大事になる骨質も改善することで骨折のリスクを大幅に下げることが可能です。
注射製剤のみで、患者様ご自身で注射するタイプと毎週通院して注射をしてもらうタイプがあります。
治療期間は1年半~2年と決められており、終了後は別の治療薬への変更が必要になります。
- 副甲状腺ホルモン薬(テリパラチド、アバロパラチド):注射のみ
骨の破壊を抑えつつ骨形成を促進する薬
上記で紹介した2つの働きを持ち合わせる薬もあります。
骨形成を促進しながら骨の破壊を抑えることで、どの治療薬と比べても骨密度が短期間で最も増加し骨粗鬆症のリスクを低減します。
治療期間は1年間で、その後は別の治療薬への変更が必要です。
- 抗スクレロスチン抗体:注射のみ
骨の代謝をサポートする薬
骨を強化するためには、食事から必要な栄養素を摂取する必要があります。
しかし、十分に食事から栄養素を摂ることができていない方に対しては、骨の代謝をサポートし強くするための薬が処方されます。
代表的な薬は以下の5種類です。
- 活性型ビタミンD3:飲み薬
- ビタミンK2:飲み薬
- ビタミンB(6、12、葉酸):飲み薬
- カルシウム:飲み薬
- マグネシウム:飲み薬
痛みの緩和に用いられる薬
骨粗鬆症が進行し背骨が圧迫骨折すると、強い痛みを伴うこともあります。
これを緩和するために、薬が用いられることがあります。
ただし、骨密度を上げる効果は弱いため、骨粗鬆症の治療として単独で用いられることは基本的にはありません。
- カルシトニン:注射のみ
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの骨粗鬆症専門外来の特徴
骨粗鬆症の診断を受けたことがあるものの、治療ができていない、または検査そのものを受けた経験がない方も多いのではないでしょうか。
加齢とともに骨粗鬆症のリスクが高まっていることは認識していても、どの病院を受診すれば良いのか分からず放置しているという患者さんも少なくありません。
もし、そのような悩みや不安を抱えている場合には、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックへご相談ください。
骨粗鬆症専門外来を設置しており、精度の高い骨密度検査はもちろん、専門医による骨粗鬆症の治療にも対応しています。
まとめ
骨粗鬆症は生活習慣の改善だけで治療をするのは困難であることから、適切な治療薬を用いながら継続的に治療に取り組んでいく必要があります。
まずは検査を受けたうえで、骨粗鬆症と診断された場合には、患者さんとともに骨粗鬆症の改善に向けて根気強くサポートや治療に取り組んでくれる専門の医療機関を受診しましょう。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックのアクセスマップ

藤沢駅前 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長 渡邉 順哉
経歴
●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
膝の下が痛い人必見!原因や痛みやすい人の特徴や治療法を解説
「膝の下が痛い!」という症状はありませんか?
もしかしたら膝蓋腱炎(ジャンパー膝)やオスグッド病などの疾患かもしれません。
今回は「膝の下が痛い」と悩む方向けに膝の下に発生する痛みの原因や治療法を解説致します。
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膝の下が痛む原因
膝の下が痛む場合、「膝の使いすぎ(オーバーユース)による膝周囲の組織の炎症」が原因として考えられます。
特に、構造上、膝の下には膝蓋腱と呼ばれるお皿(膝蓋骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ健があります。
他にもふとももの筋肉である大腿四頭筋が骨にくっついている脛骨粗面があり、膝の屈伸動作を頻回に繰り返すことでこれらの部位が炎症を起こすことがあります。
関連記事:膝を曲げると突然痛い!原因と治し方を外側・内側別に徹底解説
膝の下の痛みで考えられる病気や疾患
疾患名としては、
- 膝蓋腱炎(しつがいけんえん)
- オスグッド病
が考えられます。
膝蓋腱炎(しつがいけんえん)
膝蓋腱炎とは、“ジャンパー膝”とも呼ばれ、主に膝の前面が痛むスポーツ疾患です。
名前のとおり、ジャンプやダッシュのような膝の曲げ伸ばし動作を頻繁に繰り返すことなどにより、膝蓋骨(お皿)の腱が損傷し、膝前面の痛みを引き起こします。
バスケットボールやバレー、サッカーなどジャンプとダッシュを繰り返すスポーツをしている方に多くみられる症状です。
オスグッド病
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)とは、太ももの前面にある大きな筋肉(大腿四頭筋)が、成長しきっていない膝のお皿の下骨の一部(脛骨粗面:けいこつそめん)を引っ張りすぎることで成長軟骨を剥離させ、痛みや腫れが起こります。
オスグッド病はオーバーユースが原因で起こるスポーツ障害です。
大腿四頭筋の柔軟性が低下し、すねの骨(脛骨粗面)に負担がかかって発症します。
また、10~15歳の成長期の子供に多いですが、これは子供の骨は成長しきっておらず、柔らかいためオスグッド病になりやすいことが原因として挙げられます。
どちらの疾患も下記の症状が特徴的です。
- ジャンプすると痛む
- 歩く、走る、階段を昇降すると痛む
- 膝を曲げ伸ばしすると痛む
- 圧痛(指で押すと痛い)
- 熱感(触ると熱い)
また、痛みが生じるタイミングとしては下記が挙げられます。
- 急激な膝の曲げ伸ばしを含む動作をすることで痛みが出ること
- 患部を押すと痛みがあること
- 痛みがある部分が熱を持つこと(炎症症状)
初期は運動をしたとき、また運動直後に痛みを感じますが、そのまま放置し、炎症が強くなると安静時にも痛みを生じるようになってきます。
関連記事:【膝の違和感】膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状と原因について解説
膝の下の痛みに効果のあるストレッチ方法
ふとももの筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性向上を目的としたストレッチやアイシング、ウォームアップとクールダウンが大きな役割を果たします。
ストレッチの方法を紹介します。
- 1.転倒予防とストレッチの姿勢を作るためまずは壁や机、イスなどを把持してバランスをとれる状態を作ります。
- 2.次にストレッチする足の膝を曲げて足の甲を持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけます。
- 3.このとき、ふとももの筋肉(大腿四頭筋)が伸びているのを意識します。
腰が反ると効果が減弱しますので、腰を逸らさないように注意してください。
手で足首を持つ姿勢がつらい場合は、タオルを足首に引っ掛け、それを引き上げる方法でも可能です。
なお、炎症が強い場合は先にアイシングや消炎鎮痛剤などで炎症の収まりを待つ必要があります。
ストレッチをして痛みがある場合は無理をせず、医師にご相談ください。
関連記事:膝に突っ張りを感じる原因や疾患・解消するストレッチ方法を解説
膝の下の痛みを悪化させないための注意点
膝下の痛みは、上述のように”膝の使いすぎ(オーバーユース)”から起こります。
まずは炎症を治めるために安静にすることが大切です。
バスケットやサッカー、ラグビーやバレーなど激しい動きを要求されるスポーツはしばらく休むか頻度を下げ、できるだけ安静にするようにする必要があります。
よく、部活やスポーツを休むと周りに遅れを取ってしまうと無理して運動を継続される方がいますが、逆効果です。
膝が痛いときは脚以外の筋力トレーニングなどを行い、しっかりと休むようにしたほうが逆に痛みが長引かず、早くスポーツに復帰することができます。
また、歩く、走るなどの動作も膝に負担をかけるので、痛みが強い時期にはできるだけ控えるようにします。
膝を酷使する階段昇降もできるだけ避け、エレベーターやエスカレーターを使うようにしましょう。
日常生活の中で正座をする方は、できるだけ椅子を使うようにすることで膝の負担を軽減することができます。
膝の下の痛みに効果のある治療方法
膝の下の痛みに効果のある治療法は下記が挙げられます。
- 薬物療法
- 物理療法
- 運動療法
- 再生医療
薬物療法
薬物療法では、消炎鎮痛剤(湿布や飲薬)、痛み止めなどがあります。
多くの場合、薬物療法を併用しながら治療を進めていきます。
物理療法
物理療法では、温熱療法といって、マイクロ波や低周波などで患部を温めたり、細胞を賦活することで回復を早める方法があります。
また、炎症が強い時期には患部を冷やす(アイシング)ことで炎症の痛みを緩和することができます。
運動療法
運動療法ではストレッチや筋力トレーニングがあります。
膝の下の痛みに対して、ストレッチを行い、大腿四頭筋の柔軟性を向上させることで痛みの出にくい状態にすることができます。
再生医療
近年では再生医療のPRP(Platelet Rich Plasma)注射なども行われています。
PRPとは、採取した血液を遠心分離にかけて、血小板を抽出した液体(多血小板血漿)のことを言います。
PRP注射を行うとその部分の組織の修復が促進され、早期治癒や疼痛の軽減効果をもたらします。
膝の痛みに対しても有効で、変形性関節症などで疼痛軽減や組織の回復を促す目的で使用されます。
関連記事:膝の痛みにヒアルロン酸注射が効果的?副作用や打つ回数は?
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックはオーダーメイド治療の提供が可能
当院では、膝の痛みでお悩みの方に対して、上述の再生医療だけではなく、体外衝撃波治療、ハイドロリリース、物理療法、薬物療法、装具療法などの保存療法のほか、手術療法もご提案します。
痛みを改善したり、運動能力を回復して、日常生活の中で痛みに困ることがなくなるようお手伝い致します。
豊富な治療法の中から、その方に合った治療法を提案させて頂きます。
まとめ
膝の下の痛みがある方は、原因として「膝の使いすぎ(オーバーユース)による組織の炎症」が考えられます。
具体的な疾患名としては、
- 膝蓋腱炎
- オスグッド病
があります。
どちらの疾患も、大腿四頭筋の柔軟性を向上させるストレッチで痛みを発生しにくくすることができます。
炎症が強い時期には運動やストレッチをするよりもアイシングや消炎鎮痛剤を併用して膝にできるだけ負担を掛けない生活を心がけることが大切です。
膝の下の痛みがある場合、まずは病院を受診し、診断を受け、疾患の診断、炎症や痛みの種類の判別を行い、適切な治療方法を医師と相談しながら選択し、進めていくことが大切です。
早急に対応が必要な場合もあるので、できるだけ早く診察を受けることをおすすめします。
膝を曲げると突然痛みが出るのはなぜ?内側・外側別の原因と治し方を解説
膝を曲げると突然痛みが出ることはありませんか?
日常生活の中で膝を曲げる場面はしゃがむ動作をはじめ、様々な場面でみられます。
膝を曲げて痛みが出ると、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
「膝を曲げたときに突然痛い」を早く解決するための、原因として考えられる疾患とその治療法についてご紹介します。
膝を曲げると痛みが発生!症状で考えられる原因と治療法

膝を曲げると痛いときの症状別に列挙しています。
内側が痛む
- 膝の内側下方5〜7cmほどの場所に痛みがある
- 痛みがある部位に腫れや押したときの痛み(圧痛)、熱感がある
- 特に運動時や階段を下る時、歩くときに痛みが出る
このような症状で考えられるのは「鵞足炎(がそくえん、Pes Anserine Bursitis:PAB)」です。
鵞足炎は、鵞足(がそく)と呼ばれる膝の内側下方の脛骨の周囲に炎症が生じる病気です。
「鵞足」とは、脛骨というスネの骨の内側(膝から5〜7cmほど下)に位置し、
- 縫工筋
- 半腱様筋
- 薄筋
と呼ばれる膝周囲の筋肉の腱が骨にくっつく部位(付着部)です。
この部位にある滑液包に炎症が生じている状態が鵞足炎とされています。
滑液包(Bursae)とは、膝をはじめ、多くの関節に存在する小さなゼリー状の袋です。
少量の液体が含まれており、骨と軟部組織の間に存在し、摩擦を軽減するクッションとして機能します。
鵞足炎は膝の屈曲や股関節の内転動作によって滑液包に負担が繰り返し掛かることで炎症を起こしてしまい、慢性的な痛みが生じるのです。
アスリートをはじめとしたスポーツ選手に生じやすく、また、スポーツをしていなくても打撲などをきっかけに発症することもあります。
前述したように、鵞足炎は鵞足にある滑液包の炎症(滑液包炎)が原因として起こります。
滑液包炎は通常、繰り返される摩擦と物理的なストレス(メカニカルストレス)によって発症し、特に膝の屈曲や内旋動作が鵞足への負担となるのです。
鵞足炎は、ランナーをはじめとした競技者(アスリート)のうち、特に縫工筋、半腱様筋、薄筋と呼ばれる筋肉に硬さが強い場合に頻繁に生じます。
また、アスリートだけでなく変形性膝関節症の人にもみられる症状です。
さらには、打撲のような外傷も鵞足炎の発症のきっかけになることもあります。
鵞足炎には以下のようなリスクファクター(発症に寄与する可能性が高まる要因)があります。
- 不適切なトレーニング
- 縫工筋、半腱様筋、薄筋の柔軟性低下
- 急な坂道のランニング
- 走行距離の急激な増加
- ハムストリングの硬さ
- 肥満
- 変形性膝関節症
- 内側半月板損傷
鵞足炎の治療としては、理学療法や注射などの保存療法が一般的です。
鵞足炎では太ももの筋肉が硬くなると症状が悪化するので、ストレッチで緊張を弱めることが効果的です。
外側が痛む
- 膝の外側が痛む
- 痛みがある部位に腫れや押したときの痛み(圧痛)、熱感がある
- 運動中、運動後に痛む
このような症状で考えられるのは、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん:別称ランナー膝)です。
腸脛靭帯炎は、「膝の外側が痛む」症状があり、鵞足炎と同様、ランニングなど、繰り返し膝を曲げ伸ばしする過剰なストレスによって発症することが多い病気です。
腸脛靭帯炎の発症原因は必ずしもランニングに限定されませんが、ランニング動作でよく生じるため、“ランナー膝”とも呼称されます。
腸脛靭帯は太ももの外側を通る大きな靭帯で、体が外側に傾かないよう強くストップをかける働きをしています。
下肢の機能と構造が良好な人はトラブルが起こりにくいのですが、O脚の人や股関節が硬い方は、腸脛靭帯が過度に引き伸ばされ、摩擦が生じやすく、炎症を招きやすいといえるでしょう。
原因としては、腸脛靭帯炎はランニングやサイクリングなど、膝の屈伸を繰り返す運動により起こるオーバーユース症候群(使いすぎ)といえます。
繰り返される動作により、大腿骨の出っ張りと腸脛靭帯が何度もこすれることになり、膝の外側が痛くなってきます。
初期のうちは運動中や運動を終えたあとに痛みますが、安静にしていると痛みは軽減することが多いです。
しかし、腸脛靭帯炎が悪化すると、歩行時や安静時にも膝の外側に痛みが出ることがあるでしょう。
長く続く炎症に対しては少量のステロイド薬注射などを行い一旦痛みを緩和した後、原因に対する理学療法を行います。
また、治療用のインソールをオーダーメイドで作成し使用し、膝への負担を減らす方法が取られることもあります。
関連記事:立ち上がるときに膝が痛い原因とは?痛みの軽減方法と受診目安を解説
膝を曲げたときに突然痛みが出る場合の年齢別に考えられる原因
膝を曲げたときの突然の痛みは、年齢によっても考えられる原因が異なります。若年層ではスポーツによる外傷や関節リウマチなどがみられる一方、中高年では変形性膝関節症が原因となることもあります。
ここでは若年層と中高年に分けて考えられる主な原因を解説します。
若年層に見られる原因
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は、高齢者や女性の病気と思われがちですが、実はそんなことはなく、30代で発症する患者さんも少なくありません。
女性の割合が多いとされていますが、もちろん、男性の患者さんもいます。
関節リウマチとは、免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。
進行すると、関節の変形や機能障害を来たします。
原因は未だ不明ですが、遺伝的要因や、喫煙、歯周病などの環境要因の関与が指摘されています。
関節リウマチになると、膝関節に関わらず、全身の関節(特に小さい関節)の痛みが現れることが多いです。
また、若年で膝が痛い場合、靭帯損傷による膝の痛みの可能性もあります。
スポーツでの外傷や交通事故などで大きな力が膝に加わった時に、その外力の方向に応じて種々の靭帯損傷が生じます。
一般的に、外反強制により内側側副靭帯が、内反強制により外側側副靭帯が損傷し、また脛骨上端の前内方に向かう外力で前十字靭帯が、後方への外力で後十字靭帯が損傷することもあるのです。
最も頻度が高いのは内側側副靭帯損傷です。
外側側副靭帯を単独で損傷することは非常に稀ですが、非常に強大な外力を受けると複数の靭帯に損傷が及ぶこともあります。
中高年に見られる原因
中高年以降であれば、変形性膝関節症の可能性もあります。
初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、つぎに正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝が伸び切らず、歩行が困難になるのです。
原因は関節軟骨の老化によることが多く、肥満も関与しています。
また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、稀ですが化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。
加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎにより、すり減り、関節が変形することが一般的です。
変形性膝関節症の治療では、症状が軽い場合は痛み止めの内服薬や外用薬を使ったり、膝関節内にヒアルロン酸の注射などをします。
また大腿四頭筋強化訓練、関節可動域改善訓練などの理学療法を行ったり、膝を温めたりする物理療法を行います。
足底板や膝装具を作成することも考慮され、このような治療でも治らない場合は手術治療も検討します。
手術では、関節鏡(内視鏡)手術、高位脛骨骨切り術(骨を切って変形を矯正する)、人工膝関節置換術などがあります。
関連記事:膝の上が痛い人必見!原因や対処法・効果的なストレッチ方法を解説
膝を曲げたときに痛みがあるときの市販薬の使用方法
膝を曲げたときの痛みに対して、市販の薬では、
- 痛み止めの内服薬
- 消炎鎮痛剤(塗り薬や湿布など)
- コンドロイチン製剤
などが適応になります。
一般的な関節痛では関節内部や周辺で炎症を伴い、場合によっては腫れます。
これらに対してはロキソニンをはじめとする鎮痛剤が有効です。
関節の痛みに対しては内服薬と同様に一般的な痛み止めを使用しますが、患部が可動部であるという特徴から外用薬は塗り薬を使用するのが望ましいでしょう。
また、関節でクッションの役割を果たす軟骨の保護・再生にコンドロイチン製剤が使用されます。
コンドロイチンを主成分とした薬は数多く市販されています。
関連記事:膝の痛みにヒアルロン酸注射が効果的?副作用や打つ回数は?
膝に痛みがある時に試したい簡単なテーピングテクニック

膝関節は屈伸(曲げ伸ばし)には強い構造を持つ関節ですが、ねじれや側方への動揺(ゆれ)、物理的ストレスには弱い側面があります。
膝の痛みがある場合、膝関節の固定性を向上させ、安定させる目的でテーピングを行うことがあります。
簡単にできるテーピングテクニックをご紹介します。
- 1.25センチの長さのテープを2本、10センチの長さのテープを1本用意します。(合計3本)
- 2.25センチの長さのテープを膝のお皿(膝蓋骨)の下・外側からお皿の内側に沿ってふとももにかけて貼ります。
- 3.もう1本の25センチの長さのテープをお皿の下・内側からお皿の外側に沿ってふとももにかけて貼ります。25センチの2本のテープはX字に重なります。
- 4.10センチのテープをお皿の下に貼り、下からお皿を持ち上げるように両端を上げてU字型に貼ります。
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膝を曲げた時の痛みを和らげるストレッチ方法
鵞足炎が疑われる場合は、ふとももの裏側とふとももの内側のストレッチが効果的です。
まず、あぐらをかいて床に座ります。
片脚を伸ばし、もう一方はあぐらのままです。
この状態で体を前方へ倒し、10〜20秒この状態を維持します。
伸ばした脚の裏側で筋肉が伸びるのを感じながら行います。
太もも内側のストレッチとして、足の裏を伸ばすストレッチの姿勢のまま、今度は伸ばした脚のつま先を内側に倒しましょう。
そして伸ばした脚の方へ体を倒していきます。
伸ばした脚の太ももの内側の筋肉が伸びることを意識します。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)のストレッチとしては、脚を伸ばして座り、片方の脚をクロスさせて立てます。
その脚を、逆側の手で押さえ、上半身を後方へ捻っていきます。
立てた脚のうしろへ振り向くようなイメージです。
大事なことは腸脛靭帯、つまり太ももの外側を意識しながら行うことです。
腸脛靭帯、つまり太ももの外側が伸びていることを感じながら、両側の脚に行います。
ただし、炎症が強い時期(痛みの強い時期)にストレッチを過度に行うと、かえって症状が増悪することがあります。
軽いストレッチに留め、十分な局所の安静とともに、アイシングや消炎剤の塗布、消炎鎮痛剤の投与などを併用する必要があります。
関連記事:膝に突っ張りを感じる原因や疾患・解消するストレッチ方法を解説
膝を曲げたときに病院を受診した方がよい症状
膝を曲げたときに瞬間的な激しい痛みがあるような場合は、筋肉の断裂や関節内の激しい炎症が起きている可能性があります。
できるだけ早く病院を受診しましょう。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックは患者に合わせたオーダーメイド治療を提供

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、「関節外来」を設け、膝や肩などの関節の痛みに特化して診療、治療を行っています。
患者様のお悩みや症状を丁寧に診察・ヒアリングし、再生医療等を含む複数の治療選択肢から、症状に応じた治療をご提案します。
膝や肩などの関節の痛みでお悩みの方は、ご相談ください。
まとめ
膝を曲げたときの突然の痛みは、
- 鵞足炎
- 腸脛靭帯炎
- 関節リウマチ
- 靭帯損傷
- 変形性膝関節症
などの病気の可能性があります。
治療法は原因となる疾患によって異なりますが、炎症が強い場合は安静にし、痛み止めの内服薬や消炎鎮痛剤を併用しながら、理学療法、ストレッチや装具、テーピングなどで対応していきます。
炎症がおさまると痛みも軽減しますが、再発防止のために適度な運動やストレッチを普段から行い、怪我や病気に負けない体を作っておくことが大切です。
膝の痛みにヒアルロン酸注射は効果がある?副作用や打つ回数・費用を解説
日本整形外科学会(日整会)の変形性膝関節症診療ガイドライン(※)によると、変形性膝関節症がある患者に対してヒアルロン酸の関節内注射を行うことは「推奨度B」とされており、「行うように推奨される」となっています。
膝関節にヒアルロン酸を注射することで、膝関節の痛みを軽減することが可能です。
膝の痛みがある変形性膝関節症(OA)の患者によく用いられる治療法、ヒアルロン酸注射について徹底解説します。
ヒアルロン酸注射とは?

変形性膝関節症の膝の痛みに処方されるヒアルロン酸注射について説明します。
ヒアルロン酸注射の作用と効果
ヒアルロン酸注射は、もともと体内に存在する成分と同じであるヒアルロン酸を関節内に注射することにより、関節痛の緩和や関節の滑らかな動きを取り戻すことを目指す治療です。
主に変形性膝関節症による膝痛に対し用いられます。
ヒアルロン酸とは、人体の関節内に存在する成分で、関節が滑らかに動くための潤滑油と、衝撃を和らげるクッション材としての役割を果たしています。
しかし、加齢によって関節内のヒアルロン酸は徐々に減少していき、関節にとっての潤滑油やクッション材が減ることを意味し、膝の痛みなどの関節痛に繋がるのです。
変形性膝関節症に対してヒアルロン酸注射で関節内のヒアルロン酸を補うことで膝痛の緩和が期待できます。
効果持続期間
関節内に注射したヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていくため、痛みが軽減されているように感じる効果の持続期間は1〜2週間程度とされています。
ヒアルロン酸注射の治療が向いている人
- 変形性膝関節症 初期と診断された方
- 膝が痛くなり始めた方
- 動き始めに膝が痛む方
- 素早く痛みを抑えたい方(短期間の注射で治療)
臨床的には変形性膝関節症初期の方、つまりは最近膝の痛みが気になり始めた方で、素早く治療を終えて一時的に痛みの症状を緩和させたい方が対象となります。
ヒアルロン酸注射を打つ回数は?頻度は?
初めの1ヶ月ほどは、週に1回注射を行います。
痛みが緩和していれば、引き続き2週間に1回、ヒアルロン酸注射を継続します。
変形性膝関節症による軟骨の摩耗や骨の変形が進行すると、ヒアルロン酸注射の効果を感じにくくなる場合があります。
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ヒアルロン酸注射の費用・価格は?
ヒアルロン酸注射の費用は、75歳以上で1割負担の保険診療で行う場合、両膝への注射1回当たりで1000円程度になります。
関連記事:膝へのヒアルロン酸注射の料金目安は?保険適用の費用・効果・回数も解説
ヒアルロン酸注射の副作用

膝へのヒアルロン酸注射によって局所の痛みや腫れなどが起こることがありますが、これは経過とともに治まっていくものです。
ヒアルロン酸注射は、注意が必要なものの、副作用はほとんど報告されていません。
重大な副作用は、以下などが挙げられます。
- 過敏症
- 蕁麻疹
- 発疹
- そう痒感
- 浮腫
その他、関節内に細菌が入って化膿性膝関節炎になる可能性も0ではありません。
関連記事:膝の上が痛い人必見!原因や対処法・効果的なストレッチ方法を解説
ヒアルロン酸注射とステロイド注射の違い
ヒアルロン酸注射に並び、膝の痛みを緩和する保存療法としてステロイド注射があります。
どちらも注射による治療法ですが、効果は大きく異なります。
ステロイド注射は、抗炎症と鎮痛作用に優れた治療法です。
炎症が原因で膝に強い痛みがある場合に有効な手段です。
ただし、ステロイド注射は、軟骨の新陳代謝を悪化させる可能性もあります。
このような副作用を防ぐためにも、本当に必要な時だけ行い、避けられれば避ける方が良いと考えておくとよいでしょう。
一方、ヒアルロン酸注射は上述のように関節の動きをよくすることで痛みを緩和する治療法です。
変形性膝関節症の症状が軽度の場合に適応されるため、膝の炎症や痛みが強い場合は抗炎症作用・鎮痛作用のあるステロイド注射の方が有効とされています。
どちらの治療が適用となるかは、膝の状態によって異なります。
関連記事:【膝の違和感】膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状と原因について解説
ヒアルロン酸注射が効かなくなってきたらどうしたらいい?

変形性膝関節症のステージがある程度進行すると、ヒアルロン酸注射が効かなくなってくることがあります。
このような時、保険診療で次に検討するのは、骨切り術や人工関節に代表される手術療法です。
しかし、手術は体への負担も高く、入院やリハビリなど様々な不安から手術を決断できない人は少なくありません。
さらに、年齢や既往歴のためにそもそも手術が適応ではない方もいます。
これまでは、こういった患者に対して、運動療法や継続した薬物療法で保存的に対処するしかありませんでした。
しかし、近年、再生医療と呼ばれるものが出現し、自身の細胞や組織を活用して、損傷した組織や臓器の修復を試みることができるようになりました。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでも、再生医療であるAPS、APS-FSWを行っています。
ヒアルロン酸注射が効かなくなってきたなと感じたら、医師に相談し、患者様の症状・状態に合わせた治療法を継続して受けることをおすすめします。
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膝の痛みに対する主な治療方法

ヒアルロン酸注射以外の膝の痛みに対する治療法は、以下などがあります。
- 運動療法(膝周りの筋肉を鍛えたりストレッチをする)
- 物理療法(超音波・低周波療法など)
- 薬物療法(鎮痛剤など)
- 体外衝撃波治療(集束型、拡散型)
- 再生医療(APS・APS-FD療法など)
- 手術療法(骨切り術や人工関節置換術)
単純に生活習慣を改善し、減量することで膝への負担が軽減し、痛みが緩和するため、生活指導も同時に行われます。
変形性膝関節症の初期〜中期では、手術療法以外の保存療法を行い、重度になると手術療法を検討されます。
手術以外では、再生医療が検討されることがありますが、現在は保険適用とならず、自費診療となります。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックはオーダーメイド治療の提供が可能

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、「関節専門外来」や「再生医療専門外来」を設け、膝の状態に応じた治療選択肢をご提案しています。
そもそも「膝の痛み」と言っても、患者様の生活環境やお仕事によって治療法は異なります。
当院では、患者様のお話を丁寧にお聞きし、患者様の症状や生活背景を踏まえ、治療方針をご提案しています。
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まとめ
ヒアルロン酸とは、人体の関節内に存在する成分で、関節が滑らかに動くための潤滑油と、衝撃を和らげるクッション材としての役割を果たしており、変形性膝関節症に対してヒアルロン酸注射で関節内のヒアルロン酸を補うことで膝痛の緩和が期待できます。
1〜2週間に1回関節内に注射を行い、料金は保険適用の1割負担で1回1000円程度です。
徐々に体内に吸収され、やがて体内で分解・吸収されるため効果は限定的です。
しかし、
- 比較的少ない負担で受けられる場合がある
- 効果が出るのが比較的早い
- 副作用の頻度は高くないとされている
- 日本整形外科学会ガイドラインでも推奨されている
ため、変形性膝関節症の初期の治療として頻繁に用いられています。
しかし、変形性膝関節症による関節や軟骨の変形に対応するわけではなく、あくまで疼痛を緩和する対処療法です。そのため、運動療法やストレッチ、体重のコントロール、体外衝撃波治療、再生医療など、痛みや進行予防を考慮しながら、複数の治療を組み合わせることが大切です。
ヒアルロン酸注射以外にも多くの治療法があり、患者様のお体の状態によって適切な治療法は異なるため、まずは病院を受診し、医師と相談しながら治療方針を決めていくことが非常に大切になります。

膝の上が痛い人必見!原因や対処法・効果的なストレッチ方法を解説
ふとしたときに感じる膝の痛みに悩まされていませんか?
膝関節は日々の動作の中で移動の際に必ず使う人体でも特に重要な関節です。
今回は特に、膝の上の痛みの原因や痛みを和らげる運動やストレッチ方法について解説します。
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膝上に痛みが発生する原因

膝の上の方に痛みが発生する原因を主に以下になります。
加齢
加齢に伴い、膝周囲の骨や軟骨がすり減ると「膝蓋大腿関節症」になることがあります。
これは膝蓋骨、つまり、「お皿」と大腿骨が頻繁にこすれることで炎症を起こして、膝のお皿の上の方に痛みが発生する疾患です。
膝には、下記の2つの関節があります。
- 大腿骨と脛骨でつくられる脛骨大腿関節(いわゆる膝関節)
- 大腿骨と膝のお皿(膝蓋骨)でつくられる膝蓋大腿関節
膝蓋骨と大腿骨が接触している部分の表面には軟骨があり、摩擦を低減しています。
膝を屈伸する際には膝蓋骨は軟骨のおかげで上下左右に動きます。
疲労やストレスの蓄積
膝周囲の疲労や物理的なストレスが蓄積すると、「滑液包水腫」や「滑液包炎」になることもあります。
滑液包は、腱または筋が骨のすぐ上を通るとき、運動の摩擦を少なくするために、 その間にあるうすくねばりのある滑液を含んだふくろ(嚢)です。
滑液包は下記の部位の周囲にたくさんあります。
- 肩
- 肘
- 股
- 膝
- かかと
- 足の指
外傷やリウマチでも滑液包に炎症がおこりますが、過剰な運動や圧迫によってこの滑液包部に摩擦が何度も過剰に加わると、滑液包に炎症が生じて、水がたまり、滑液包水腫となります。
やがて滑液包の壁が厚くなり、痛みが出たものを、滑液包炎といいます。
運動による負荷
運動による過剰な負荷で膝上に痛みがある場合は、大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝、もしくはジャンパーズニー)の可能性があります。
膝のお皿(膝蓋骨)に付着する腱のオーバーユース(使いすぎ)による炎症であるジャンパー膝は、その炎症部位により以下の2つに分類されます。
- 大腿四頭筋腱の膝蓋骨付着部=膝蓋骨の上に付着する腱の炎症
- 膝蓋腱の膝蓋骨付着部または脛骨粗面付着部=膝蓋骨の下に付着する腱の炎症
ジャンパーズニーは、スポーツを日常的に行い、継続的に膝に大きな負担がかかる人が起こりうる病気で、いろいろなスポーツが原因で起こります。
例えば、ジャンプしたり着地したりの動きを多く繰り返すスポーツ(バレーボールやバスケットボール、走り高飛びなどの陸上競技など)で多く起こります。
また、突然走ったり止まったりを繰り返すスポーツ(サッカー、ラグビー、アメフトなど)でも起こりやすいです。
走ったり、ジャンプしたりをたくさんするスポーツならどのようなスポーツでも発症する可能性があります。
膝の上部に継続的な痛みがある場合、それは関節に潜む症状かも?
40~50代になると、脚の付け根(股関節)に痛みを感じる方が増えてきますが、多くが変形性股関節症の発症によるものだといわれています。
変形性股関節症とは、股関節でクッションの役割を果たしている関節軟骨がすり減ることによって関節に炎症が起きる病気です。
悪化すれば股関節が変形してゆき、股関節痛や機能障害を引き起こしたりすることもあります。
また股関節の関節に変形があると、人体の構造上、連結している膝関節や足関節の動き方や配列(アライメント)に変化が生じ、股関節だけでなく膝や足首が痛くなったりすることもあります。
膝が痛いから、と膝だけに注意していると変形性股関節症による膝の痛みがある場合は見逃してしまうこともあるため、総合的に判断し、膝の痛みを観察することも重要です。
関連記事:膝の裏が痛いのはなぜ?歩きすぎが原因?おすすめストレッチ方法を紹介
膝上の痛みの正しい軽減、防止方法

日々蓄積される膝関節のメカニカルストレス(物理的なストレス)を軽減することで、膝関節を保護し、痛みを防止することができます。
膝上に痛みがある時に試したい簡単なテーピング
テープを膝下の脛(すね)の外側に貼り、膝の内側を通し、ふとももの外側の方へ少し引っ張りながら貼っていきます。
その後、ふとももの外側でテープを止めます。
2枚目は逆に、膝下の脛の内側から貼り、膝の外側を通り、ふとももの内側の方へ少し引っ張りながら貼っていきます。
1本目のテープより少し上に重ねて外側から膝(ひざ)の内側を通り、そのままふとももの内側の方へ少し引っ張りながら貼ります。
膝上の痛みを和らげる簡単ストレッチ
膝上の痛みを和らげるストレッチとして、大腿四頭筋(ふともも)のストレッチがあります。
転倒を予防し、ストレッチしやすい姿勢を作るため、壁や机、イスなど、手をついてバランスをとれる状態にします。
次にストレッチする足の膝を曲げて足の甲を持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけましょう。
このとき、ふとももの前面、大腿四頭筋が伸びているのを意識します。
腰が反らないように気をつけてください。
手で足首を持つ姿勢がつらい場合は、タオルを足首に引っ掛け、それを引き上げる方法でも行えます。
整体や鍼灸を利用してみる
整体や鍼灸を利用し、疼痛を緩和することもできます。
整体ではマッサージやストレッチを行い、鍼灸では鍼や灸によって症状の緩和を促します。
しかし、根本的な治療にはなりません。
対症療法であることと、自分で施術することができないため、通い続ける必要があります。
膝上に痛みに対する治療法

炎症により痛みが出る場合が多いので、まずは炎症を抑えるアイシングや消炎鎮痛剤、痛み止めの内服を併用しながら、該当部位の原因となっている筋肉のストレッチや筋力増強運動などで痛みが出にくい状態の膝関節にしていきます。
また、体重や生活習慣も膝関節の痛みに大きく影響しているため、必要であれば改善し、ダイエットや運動習慣の見直しを行っていきます。
ふとももにある筋肉である大腿四頭筋のストレッチと適切な筋力増強運動を習慣的に行うことも有効です。
ストレッチや筋力増強運動は、柔軟性を向上させ膝関節の耐久性が向上します。
関連記事:膝の内側が痛い原因を解説|考えられる疾患や病院での治療法は?
膝上の痛みが消えない時には病院を受診しましょう

膝上の痛みを感じたら医師に相談しましょう。
上述のように、膝関節周囲で炎症を起こし、膝蓋大腿関節症やジャンパーズニー、滑液包炎を発症している場合、無理にストレッチをしたり、動かすことで炎症が増悪することもあります。
炎症の程度をみながら適切な治療を行う必要があるため、医師による診断が大切です。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックは患者に合わせたオーダーメイド治療を提供

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、専門の「関節外来」を設け、患者様の関節に関するご相談に真摯に向き合っています。
膝の痛みの原因を丁寧な診察で解説し、その人に合った最適なオーダーメイド治療を提供させて頂きます。
ぜひお気軽にご相談ください。
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まとめ
膝上が痛い場合、加齢やストレス、過剰な運動負荷股によって、関節や大腿四頭筋、お皿(膝蓋骨)、その周囲の軟部組織に問題がある可能性が考えられます。
具体的な病名でいうと下記の疾患などです。
- 膝蓋大腿関節症
- 滑液包炎
- ジャンパーズニー
- 変形性股関節症による膝関節の負担増大
多くが炎症により痛みを生じるので、まずは炎症の程度を把握し、アイシングや消炎鎮痛剤などを併用しながらストレッチや筋力増強運動などで痛みが出にくいように膝関節の状態を整えていく必要があります。
膝関節周囲の痛みは体重や生活習慣(運動量や食事量など)などとも密接に関わっています。
病院を受診し、適切な治療方法を医師と相談しながら進めていくことが大切です。
股関節の痛みで悩んでいる人必見|変形性股関節症の注意点を解説
股関節の痛みや症状で悩んでいる人へ、はじめにお伝えしたいことがあります。
股関節は、大腿骨と骨盤のつなぎ目の関節で、歩く・走る・座るなどの動作に欠かせない大切な関節です。
しかし、股関節は年齢や運動不足、怪我などによって痛みや違和感を感じることがあります。
痛みが出ると、日常生活が制限されたり、ストレスがたまったりすることもあります。
そのため、痛みが出ている場合は、適切な対処が必要です。
本稿では、股関節の痛みの原因や対処法について解説していきます。
まずは、自分の症状をしっかりと把握し、正しい対処を行いましょう。
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股関節に痛みが起きてしまう原因

股関節の痛みは、様々な原因によって引き起こされます。
最も一般的な原因は変形性関節症や関節唇損傷です。
これらは生まれつき、遺伝的に股関節の屋根に当たる部分が小さい臼蓋形成不全や、大腿骨の形の異常によって引き起こされる場合もあります。
また、股関節の痛みは、外傷やスポーツや肥満による過度の負荷によっても引き起こされることがあります。
特に、長時間の座り仕事や運動不足などが原因で、股関節の筋肉が弱くなり、負荷に対して十分に耐えられなくなることがあるのです。
股関節の痛みを引き起こす原因には、さまざまな要素が関与しています。
したがって、痛みを軽減するためには、原因に合わせた治療法を選択することが重要です。
薬物療法、物理療法、手術などの治療法があり、医師に相談することが必要となります。
また、股関節の健康を保つためには、適切な運動やストレッチ、バランスの良い食事などが重要です。
股関節の痛みは、適切な治療法を選択することで改善することができます。
ただし、放置しておくと痛みが悪化することもあるため、早めに整形外科専門医に相談することが大切です。
関連記事:股関節の左や右だけが痛むのはなぜ?痛みがおこる場所と原因を解説
股関節が外れる・ずれる理由

股関節が外れる(脱臼する)原因は、大きく分けて以下の2つに分類されます。
- 外傷性
- 非外傷性
外傷性の場合は、交通事故やスポーツの怪我などの強い力が加わって股関節が脱臼することがあります。
非外傷性の場合は、生まれつきの臼蓋形成不全により引き起こされる先天性股関節脱臼になります。
股関節は、球状の大腿骨頭と骨盤の凹み(臼蓋)で形成されていて、この大腿骨頭は、臼蓋に深く収まり、靭帯や筋肉によって支えられています。
しかし、これらの組織が弱まったり、損傷した場合には、股関節が外れる可能性があるのです。
股関節が外れた場合、股関節脱臼と呼ばれますが、ほとんどのケースは交通事故に伴う強いエネルギーによる怪我により引き起こされます。
治療法には、非外傷性の先天性の原因がある場合は装具療法などがありますが、外傷性の場合は、多くの外科手術が必要になります。
参考文献:
UpToDate. (2021). Hip dislocation in adults. Retrieved from https://www.uptodate.com/contents/hip-dislocation-in-adults
American Academy of Orthopaedic Surgeons. (2019). Hip dislocation. Retrieved from https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases–conditions/hip-dislocation/
股関節に問題を抱えやすい人の特徴

運動不足や過剰な運動
股関節は、運動不足によって筋肉が弱くなったり、過剰な運動によって股関節に負担がかかりやすくなったりすることがあります。
運動不足や過剰にならないよう適度な運動が重要です。
肥満
肥満は、股関節に負担がかかりやすく、関節の変形や痛みを引き起こすことがあります。
健康的な体重を維持することが大切です。
骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨密度の低下によって骨が弱くなり、転倒により大腿骨頚部骨折を引き起こすことがあります。
遺伝的要因
股関節に問題を抱えやすい人には、遺伝的な要因が関与していることがあります。
以上のように、股関節に問題を抱えやすい人には、様々な要因があることが分かります。
健康的な生活習慣を維持し、適切な運動や栄養管理を行うことが、股関節の健康を維持するために重要です。
参考文献:
National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases. (2016). Osteoporosis and Related Bone Diseases National Resource Center. Retrieved from https://www.bones.nih.gov/health-info/bone/osteoporosis/conditions-behaviors/osteoporosis-risk-factors
Mayo Clinic. (2021). Hip pain. Retrieved from https://www.mayoclinic.org/symptoms/hip-pain/basics/causes/sym-20050684
変形性股関節症になったときの注意点

変形性股関節症は、股関節の骨や軟骨が損傷し、炎症を起こす病気です。
この病気は、股関節の痛みや可動域の制限を引き起こすことがあります。
変形性股関節症になった場合、以下の注意点が必要です。
運動療法
運動療法は、変形性股関節症の痛みを軽減し、関節の動きを改善するために重要です。
しかし、適切な運動を行うことが大切で、激しい運動や無理な運動は避ける必要があります。
減量
肥満は、股関節に負担をかけ、関節軟骨の摩耗を引き起こす要因となります。
減量によって体重を減らすことで、痛みの緩和や将来の手術予防になります。
栄養管理
栄養バランスの良い食事を心がけることで、症状の改善につながることがあります。
薬物療法
医師の指示に従って、痛みを軽減するための薬を使用することがあります。
手術
症状が重い場合、陣股関節置換術といった手術が必要となる場合があります。
手術は、股関節の痛みや可動域の制限を改善することができます。
以上のように、変形性股関節症になった場合には、運動療法や減量、栄養管理、薬物療法、手術など、様々な方法があります。
しかし、医師の指示に従い、正しい治療法を選択することが大切です。
参考文献:
National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases. (2020). Osteoarthritis. Retrieved from https://www.niams.nih.gov/health-topics/osteoarthritis
Mayo Clinic. (2021). Osteoarthritis. Retrieved from https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/osteoarthritis/symptoms-causes/syc-20351925
関連記事:変形性股関節症を悪化させないためにやってはいけないこととは?
変形性股関節症の治療について

変形性股関節症の治療には、手術をしない保存治療と手術治療の2つの方法があります。
保存治療には、以下などが含まれます。
- 運動量の制限や減量
- 理学療法士による運動器リハビリテーション
- 薬物療法
- 再生医療
運動量の制限や減量は、痛みを緩和し、関節の負担を軽減するために重要です。
さらに、理学療法士による運動器リハビリテーションによって、筋肉の強化や関節可動域の改善、運動機能の改善が可能です。
薬物療法には、鎮痛剤や抗炎症薬の内服や外用、関節内注射薬などが含まれます。
再生医療は、自己血を用いた多血小板血漿療法(PRP)や成長因子療法の他、脂肪から採取した幹細胞を培養して股関節に注射する幹細胞治療も痛みや軟骨損傷に対する治療として注目されています。
また、手術治療には人工股関節置換術があります。
これは、痛みを伴う変形性股関節症において、関節を取り除き、合金やセラミック、ポリエチレンでできた股関節を埋め込む手術です。
これにより、股関節の痛みや動きの悪さが大幅に改善されます。
ただし、手術には合併症やリスクがあるため、慎重に検討する必要があります。
変形性股関節症の治療には、症状や程度に応じた適切な治療法が必要です。
参考文献:
Centers for Disease Control and Prevention. Arthritis. https://www.cdc.gov/arthritis/basics/osteoarthritis.htm. Accessed March 28, 2023.
National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases. Osteoarthritis. https://www.niams.nih.gov/health-topics/osteoarthritis. Accessed March 28, 2023.
American Academy of Orthopaedic Surgeons. Treatment of Osteoarthritis of the Hip. https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases–conditions/osteoarthritis-of-the-hip-treatment/. Accessed March 28, 2023.
関連記事:変形性股関節症は手術せずに治せる?再生医療とはどんな治療なのか
股関節のストレッチ・マッサージ・筋力トレーニング方法

股関節のストレッチやマッサージ、筋力トレーニングは、股関節痛や違和感を緩和し、さらに痛めないようにするために必要になります。
以下では、股関節のストレッチとマッサージ、筋力トレーニングの方法について説明します。
股関節のストレッチ方法
骨盤体操
年齢とともに腹筋や腰の筋肉が固くなってくると腰の動きが悪くなり、股関節が腰の代わりに動かないといけなくなり股関節に異常な負荷が掛かり痛みやすくなってしまいます。
骨盤体操は腰の動きを改善させ股関節の負担を減らすために大事なストレッチです。
椅子に座った状態で、腰の両サイドに手を当てて、上半身は動かさずに腰を丸めたり沿ったりを繰り返すことで、骨盤も前後に倒れるように一緒に動きます。
ゆっくりとした動作で前後の動きを5秒くらいで1分間行い、毎日3セット繰り返しましょう。
腸腰筋ストレッチ
腸腰筋は股関節を動かす重要な筋肉で、加齢とともに固くなりやすい筋肉の一つです。
股関節の可動域を作るために有効なストレッチになります。
立った状態から上体は変えずに、伸ばしたい方の脚は膝を伸ばしたままを後ろに引き、反対の脚を前に出して膝を深く曲げていきます。
より床に近づくほど、前膝を曲げていくとより腸腰筋はストレッチされます。
軽く伸ばされ突っ張る抵抗を感じるところで1分程度キープ。
これを左右とも、毎日3セット行うようにしましょう。
ハムストリングスのストレッチ
ハムストリングスは太ももの裏にある筋肉の総称ですが、股関節を後ろに引く筋肉として重要で、これも加齢とともに固くなりやすい筋肉です。
椅子に座った状態で、伸ばした方の足を別の椅子に乗せ膝を伸ばします。
このまま、上体を伸ばした方の足に向かって倒して、足を掴めるように倒した側の手を伸ばします。
太ももの裏が伸ばされる状態をキープしたまま左右1分間ずつ、1日3セットを行いましょう。
殿筋のストレッチ
大殿筋や中殿筋も加齢とともに固くなり、股関節の動きを悪くしてしまいます。
椅子に座った状態でストレッチしたい側の足首の外くるぶしあたりを反対の膝に乗せます。
そのまま上体を前に倒していき、お尻の部分が伸ばされている状態をキープしたまま左右1分間ずつ、1日3セット行いましょう。
股関節のマッサージ方法
固くなった筋肉はストレッチだけでなくマッサージも合わせて行うことでより柔らかくすることができます。
ボールを使ったマッサージ
ボールを使ったマッサージ、硬いテニスボールやゴルフボールなどを使い、股関節の周辺を固くなっている筋肉に沿って、痛みがでない程度の強さでなぞるようにマッサージします。
筋膜ローラーを使ったマッサージ
100円均一でも売っていることがありますが、手持ちの凹凸のローラー付きのマッサージ器具です。
固くなった筋肉に当てながら強めにコロコロ転がすことで筋肉が緩みます。
マッサージガン
最近流行ってきましたが、パワーのあるマッサージガンとストレッチを合わせて行うことで短時間で簡単に固くなった筋肉を緩めることが可能です。
ストレッチした状態のまま、目的の筋肉にマッサージガンを当てるだけです。
筋力トレーニング
股関節を痛みなく生活するためには筋力も大事になってきます。
中殿筋の筋トレ
中殿筋は股関節の外側にあり、股関節の安定感を作るためにとても重要な筋肉です。
床に横向きで横になった状態で、上になっている脚を床から30㎝ほど上げて浮かした状態で1分間キープします。
左右とも1日3セット行い、慣れてきたら市販のゴムチューブやゴムバンドを両足首に巻きつけ抵抗を与えながら行うとより効果的です。
大殿筋とハムストリングスの筋トレ
大殿筋とハムストリングスは股関節を後ろに引いてくる筋肉として大事になります。
仰向けで床に寝た状態で両膝を曲げ床に脚の裏を付いた状態で、背中と太ももが一直線になるところまでお尻を地面から浮かしていきます。
このまま1分間をキープ、これを1日3回行いましょう。
内転筋のトレーニング
椅子に座った状態で、直径20~30cmのゴムボールを内股に挟み、両太ももでボールが潰れるように力強く挟み、力を抜きます。
この動作を20回、1日3セット行いましょう。
以上のストレッチとマッサージ、筋力トレーニングの方法は、股関節の痛みや違和感を緩和し、再発を予防するために有効な方法です。
しかし、強い痛みがある場合や、症状が悪化している場合は、整形外科専門医に相談することが重要です。
股関節に痛みや違和感を感じたら整形外科に行くべき理由

股関節に痛みや違和感を感じた場合、その原因はさまざまなものが考えられます。
股関節は身体を支える重要な関節であり、加齢や過剰な負荷などの影響で痛みや違和感が発生することがあります。
しかし、これらの症状を軽視して放置すると、痛みが悪化して生活の質を低下させることもあるのです。
生活の質を低下させないためにも整形外科を受診することが重要と言えるでしょう。
当院の整形外科専門医は、股関節痛や違和感の原因を正確に診断し、治療法を提供することが可能です。
痛みの原因には、股関節唇損傷や変形性股関節症や大腿骨頚部骨折、筋肉の痛みの他、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症なども考えられます。
さまざまな原因を考え必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像診断を行い、適切な治療法を提案。
治療法は、症状の原因や程度に応じて痛みの軽減や身体機能の回復を目的としたリハビリや運動療法、薬物療法、再生医療、手術などを提案し、患者様と一緒に選択していきます。
痛みや違和感を放置すると症状が悪化することがああります。
股関節に痛みや違和感を感じたら、適切な治療法を提供できる整形外科を受診することが重要です。
早期に受診することで、適切な治療を受け、痛みや不快感の軽減につながります。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックはオーダーメイド治療の提供が可能
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、患者さん1人1人に合わせたオーダーメイド治療を提供。
医師と理学療法士、作業療法士、リハビリスタッフが協力して、症状や身体の状態に応じた最適な治療を行います。
治療内容は、理学療法士による運動リハビリテーション、物理療法、薬物療法、再生医療の他、手術の提案・連携病院への紹介など多岐にわたります。
また、体外衝撃波など最新の医療機器や再生医療を導入しているため、痛みや不調を根本的に改善するための治療が可能です。
さらに、医療だけでなく、栄養指導といったサポートなど、患者様が健康的に生活するためのトータルサポートも行っています。
オーダーメイド治療を提供することで、患者さんの症状や状態に合わせた最適な治療を行い、治療効果の向上につながっています。
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まとめ
股関節の痛みや違和感を感じた場合、整形外科を受診することが重要です。
変形性股関節症は老化や遺伝、肥満、外傷などの要因で起こる可能性があり、早期発見・治療が必要です。
治療方法には、保存的療法、手術療法などがありますが、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは患者一人ひとりの症状や状況に応じたオーダーメイド治療を行えます。
ストレッチやマッサージ、筋力トレーニングなどの自宅でできるケアも効果的ですが、症状が長引いている場合は早めに股関節に詳しい整形外科専門医に相談することをおすすめします。
膝の痛みで悩んでいる人必見|症状別にわけた原因と治療方法を解説
膝の痛みは、歩く、走る、階段を上り下りするなどの日常生活で必要な動作が困難になることがあります。
痛みの原因には、怪我、炎症、骨や関節の変形、加齢などがあります。
症状には、腫れ、熱感、赤み、動かしにくさ、カクカクとした音がするなどがあります。
膝の痛みがある場合は、まずは休息や湿布などの自己処置を行い、症状が改善しない場合は整形外科専門医の診察を受けることが重要です。
整形外科専門医は、痛みの原因を特定し、理学療法士とともに最適な治療法を提供してくれます。
膝の痛みは、放置すると悪化する可能性があるため、早めに対処することが大切です。
適切な治療法を受けることで、膝の痛みを軽減し、健康的な日常生活を送ることができます。
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膝に痛みを抱えやすい人の特徴

膝に痛みを抱える人には、以下のような特徴があります。
肥満や過剰な体重
肥満は、膝にかかる負荷を増加させるため、膝の関節の痛みや炎症を引き起こすことがあります。
過度な運動やスポーツ
過度な負荷や衝撃が、膝の関節や軟骨にダメージを与え、痛みや損傷を引き起こすことがあります。
加齢による軟骨の劣化
年を重ねると、膝の関節の軟骨が減少し、痛みや損傷を引き起こす可能性が高くなります。
女性
女性は男性に比べて、膝の関節がより柔らかく、膝の負荷を分散する能力が低いため、膝に負荷がかかりやすく、痛みを抱えることがあります。
これらの特徴がある場合、膝に痛みを抱えるリスクが高くなります。
しかし、これらの特徴があっても、膝に痛みを抱えない人もいます。
そのため、個人差があることを忘れずに、適度な運動や健康的な食生活などを心がけ、膝の健康を維持することが大切です。
参考文献:Knoop J, Steultjens M, van der Leeden M, et al. Proprioception in knee osteoarthritis: a narrative review. Osteoarthritis Cartilage. 2011;19(4):381-388. doi:10.1016/j.joca.2010.12.009
Shariati-Sarabi Z, Shahrokhi H, Farahini H. The relationship between obesity and knee osteoarthritis. Adv Biomed Res. 2015;4:247. doi:10.4103/2277-9175.161554
Lane NE, Brandt K, Hawker G, et al. OARSI-FDA initiative: defining the disease state of osteoarthritis. Osteoarthritis Cartilage. 2011;19(5):478-482. doi:10.1016/j.joca.2010.09.013
膝を伸ばすと痛いとき

膝を伸ばすと痛みがある場合は、多くの場合、膝関節が原因である可能性があり、以下のような原因が考えられます。
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- 変形性膝関節症
膝の痛みは、怪我、過剰使用、老化などによって引き起こされることがあります。
例えば、膝蓋腱炎と呼ばれる状態では、膝の前側の痛みが生じます。この状態は、スポーツや過剰な運動などによって引き起こされることがあります。
また、膝関節の軟骨がすり減ってしまう膝関節症の場合、膝の痛みが生じます。
膝関節症は、年齢が上がるにつれて進行することが多く、慢性的な痛みを引き起こすことがあります。
膝の痛みがある場合、まずは安静にして、膝に負荷をかけないようにします。
また、アイシングや湿布、軟膏などを使用することで痛みを和らげることができます。
ただし、痛みが強い場合や、数日間以上続く場合は、医師に相談することが必要です。
医師は、患者の症状を調べ、適切な治療を提供することができます。
詳しい原因や治療方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
参考文献:
小池健二. 膝の痛みの診かた, 整形外科速報, 1988, 16(7): 1279-1282. https://doi.org/10.11477/mf.1405100492
Felson DT. Osteoarthritis of the Knee. New England Journal of Medicine, 2006, 354(8): 841-848. https://doi.org/10.1056/nejmra052717
▶【膝の違和感】膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状と原因について解説
膝に突っ張りを感じるとき

膝に突っ張りを感じる場合、原因は様々ですが、一般的には膝の前側の筋肉や腱の状態に関連しています。
以下では、膝に突っ張りを感じる原因と対処方法について説明します。
膝の前側にある筋肉や腱には、膝蓋骨腱炎や大腿四頭筋腱炎などの疾患が存在します。
これらの疾患は、過度な運動やスポーツ、長時間の座り仕事などが原因となり、膝に突っ張りや痛みを引き起こします。
また、前十字靭帯損傷や膝蓋骨脱臼などの怪我が原因で膝に突っ張りを感じることもあります。
膝に突っ張りを感じる場合、まずは安静にして膝に負荷をかけないようにします。
また、アイシングや湿布、軟膏などを使用することで痛みを和らげることができます。
さらに、炎症を抑えるためにロキソニンテープのような外用薬や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬の処方が必要な場合もあります。
しかし、症状が慢性的に続く場合や、痛みや突っ張りが強い場合は、整形外科専門医に相談することが必要です。
整形外科専門医は、レントゲンや超音波検査、MRI検査を行い、正確な診断と適切な治療を提供することができます。
また、痛みの原因の多くは、運動療法や理学療法などのリハビリテーションを受けることで、回復を促すことができます。
参考文献:
イチジマタクロウ, 高橋健介, 矢部義明. 膝前面の痛み・突っ張り, 日本理学療法士協会誌, 2016, 43(1): 41-46. https://doi.org/10.17959/jrpt.43.1_41
Järvinen TAH, Järvinen TLN, Kääriäinen M, et al. Muscle Injuries: Biology and Treatment. American Journal of Sports Medicine, 2005, 33(5): 745-764. https://doi.org/10.
▶膝に突っ張りを感じる原因や疾患|解消するストレッチ方法を解説
膝の裏が痛いとき

膝の裏側が痛む場合、原因は様々ですが、一般的には膝の後ろにあるハムストリングス筋群の状態に関係することが多いです。
以下では、膝の裏側の痛みの原因と対処方法について説明します。
膝の裏側の痛みの原因の1つは、ハムストリングス筋群の固さです。
ハムストリングス筋群は、大腿骨と脛骨の付近にある筋肉群で、柔軟性の低下などで痛みが出現することがあります。
また、膝の裏側の痛みの原因の2つ目としては、半月板損傷があります。
半月板は、膝の内側と外側にある軟骨組織で、膝の可動域を制限し、負荷を分散する役割を担っています。
しかし、スポーツや過度の負荷によって損傷することがあり、痛みを引き起こすことがあります。
膝の裏側の痛みに対する対処方法としては、まずは安静にして膝に負荷をかけないようにします。
アイシングや湿布、軟膏などを使用することで痛みを和らげることができます。
また、炎症を抑えるために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬や外用薬が処方が必要な場合もあります。
しかし、症状が慢性的に続く場合や、痛みが強い場合は、整形外科専門医に相談することが必要です。
整形外科専門医は、レントゲンや超音波検査、MRI検査を行い、正確な診断と適切な治療を提供することができます。
また、痛みの原因の多くは、運動療法や理学療法などのリハビリテーションや、体外衝撃波や再生医療を受けることで、回復を促すことができます。
▶膝の裏が歩くと痛いのはなぜ?痛みの目安やストレッチ方法も紹介
膝の内側が痛いとき

膝の内側が痛い原因には、変形性膝関節症、半月板損傷、内側側副靭帯の損傷、鵞足炎などがあります。
これらは、スポーツや運動による外傷、肥満、O脚、加齢などが原因となることがあります。
半月板損傷は、スポーツや運動による外傷や、年齢とともに起こるものがあり、膝を曲げたり伸ばしたりするときに膝関節の軟骨が擦り減りやすくなり、変形性膝関節症へと進行していきます。
内側側副靭帯の損傷は、膝の内側に強い力が加わることで起こることが多く、膝を曲げたまま回転するような動きや、着地時に膝が内側に入ってしまうなどが原因となることがあります。
鵞足炎は、膝の内側のやや足寄りに膝を曲げる筋肉がくっついており、柔軟性が低下すると炎症を起こし痛みが出てきやすくなります。ストレッチや外用薬が有効です。
痛みが強い場合には、整形外科専門医の診察・検査・診断を受けることが必要です。
https://junseikei.jp/medical-treatment/2023-02-07/
参考文献:
「内側半月板損傷の臨床的特徴とMRI診断」 日本整形外科スポーツ医学会誌 2006年 19巻 1号 p.43-49,
Xie X, Liu X, Chen Z, Yu Y, Peng S, Liang X, Wang F, Guo Q. Risk factors for medial collateral ligament injury in Chinese female soccer players: a prospective study. Am J Sports Med. 2013;41(3):580-587. doi
▶膝の内側が痛い原因を解説|考えられる疾患や病院での治療法は?
半月版損傷になったときは

半月板は、膝の内側と外側にそれぞれあるクッションのような組織であり、スポーツや年齢の影響により損傷することがあります。
半月板損傷は、膝の内側や外側での痛み、膝の腫れ、膝の動かしにくさを引き起こすことがあります。
特に、膝を曲げたり伸ばしたりする際に痛みや引っ掛かりを感じることがあります。
半月板損傷の原因として、スポーツや運動中の急激な動き、長時間の負荷、膝の捻挫や靭帯損傷などが挙げられます。
年齢の影響もあり、高齢者では半月板が劣化して損傷することがほとんどです。
半月板損傷の治療は、症状の程度や患者の状態に応じて異なります。
症状が軽い場合は、理学療法士によるリハビリや痛み止めや湿布を使い、症状が重い場合は、若年者の場合は手術で縫合ができる場合もあります。
手術は、膝の内視鏡を用いるため、入院期間が短く、回復も早い傾向にあります。
半月板損傷を予防するためには、適切なウォーミングアップやストレッチ、運動前後のクールダウン、膝を過剰に負荷する行動を避けることが重要です。
また、運動時には、適切な装備を身に着けることも必要です。
半月板損傷は、治療によって回復することができますが、適切な処置を受けないまま放置しておくと、変形性膝関節症などの合併症を引き起こす可能性があります。
早期発見・早期治療が重要であり、症状がある場合は早めに整形外科専門医の診察を受けて頂く必要があります。
参考文献:
・American Academy of Orthopaedic Surgeons https://orthoinfo.aaos
▶半月板損傷を早く治す方法や症状が改善するリハビリについて解説
整形外科での膝の治療方法について

整形外科での膝の治療方法は、症状や原因に応じて多様です。
ここでは代表的な治療方法をいくつか紹介します。
まず、保守的治療として、安静、湿布、温熱療法、マッサージ、ストレッチング、電気療法、薬物療法(痛み止めなど)などがあります。
これらの治療は、炎症の抑制や筋肉の弛緩、血流の改善などを目的として行われます。
また、理学療法士によるリハビリテーションはさらに効果的です。
手術が必要な場合は、人工膝関節置換術、高位脛骨骨切り術、半月板損傷の手術、前十字靭帯の再建術などがあります。
これらの手術は、膝の損傷や疾患の種類や程度によって行われます。手術後は、リハビリテーションが必要となります。
最近では、注射療法も注目されています。
ヒアルロン酸注射療法やPRP療法(自己血小板濃縮療法)や幹細胞治療は、膝関節内に注射を行うことで、痛みの緩和や関節軟骨の再生を促すとされています。
膝の治療は、症状や原因に応じて適切な治療方法を選択することが重要です。
適切な治療を行い、早期回復を目指しましょう。
参考文献:
佐藤浩二. (2016). 膝の痛みの原因と治療法. 日本医師会雑誌, 145(2), 314-319.
McAlindon, T. E., Bannuru, R. R., Sullivan, M. C., Arden, N. K., Berenbaum, F., Bierma-Zeinstra, S. M., … & Kraus, V. B. (2014). OARSI guidelines for the non-surgical management of knee osteoarthritis. Osteoarthritis and cartilage, 22(3), 363-388.
Kerkhoffs, G. M., Servien, E., Dunn, W., Dahm, D., Bramer, J. A., Haverkamp, D., & Di Matteo, B. (2017). The influence of obesity on the complication rate and outcome of total knee arthroplasty: a meta-analysis and systematic literature review. JBJS, 99(20), 1804-1813.
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イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックはオーダーメイド治療の提供が可能
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、膝の痛みでお悩みの方に対してオーダーメイド治療を提供しています。
オーダーメイド治療とは、患者さんの症状や身体的特徴に合わせて、個別に治療計画を立てる治療方法のことです。膝の痛みには、様々な原因が考えられます。
例えば、加齢による変形性関節症や半月板損傷、外傷による靭帯損傷などです。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、患者さんの症状や病歴、身体的特徴などを詳しく聞き取り、必要に応じて画像検査や検査を行った上で、最適な治療計画を立ててまいります。
また、治療には、リハビリテーションや他院紹介によって手術などの選択肢があり、患者様にとって最も適した治療を提供することが目指されています。
このように、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、患者さんの個々の症状に合わせたオーダーメイド治療を提供しています。
膝の痛みでお悩みの方は、当院を受診してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
膝に痛みを抱える人には、肥満、過度な運動、加齢による軟骨の劣化、女性であることなどの特徴があります。
また、痛みの部位によって、病気が異なってくることが多々あります。同じ病気でも個人差があるため、まずは整形外科で正しく診断を受け、適度な運動や健康的な食生活を心がけて膝の健康を維持することが重要です。

