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変形性股関節症を悪化させないためにやってはいけないこととは?

変形性股関節症で悩まれていませんか?

股関節の痛みや機能障害を引き起こすこの病態では、特定の行為や肢位が痛みを悪化させたり、関節を損傷する可能性があるため注意が必要です。

以下に、やってはいけない行為や禁忌肢位についてご説明します。

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変形性股関節症でやってはいけない行為や禁忌肢位とは

①長時間の立ち仕事や重い荷物の持ち運び

股関節に大きな負荷をかけるため、痛みの増悪や関節の損傷を引き起こす可能性があります。

②膝を曲げた状態での運動、特にスクワットやデッドリフトなどの重量挙げ

股関節に大きな負荷をかけるため、痛みの悪化や関節の損傷を引き起こす可能性がある。

③正座やあぐら

股関節に不自然な圧迫がかかり、痛みの増悪や関節の変形を引き起こす可能性があります。

海外の研究によると、長時間の立ち仕事や重い荷物の持ち運びが変形性股関節症の症状を悪化させることが示されています(1)。

また、日本の研究でも、スクワットや重量挙げなどの負荷の高い運動が変形性股関節症の症状を悪化させることが報告されています(2)。正座やあぐらについても、変形性股関節症の患者には避けるように指導されることが多いとされています。

【参考文献】Yoshimura, N., Muraki, S., Oka, H., Mabuchi, A., En-Yo, Y., Yoshida, M., … Kawaguchi, H. (2009). Association of occupational activity with joint space narrowing and osteophytosis in the medial compartment of the knee: the ROAD study. Osteoarthritis and cartilage, 17(6), 683–688. https://doi.org/10.1016/j.joca.2008.11.006

Ota, S., Nakashima, Y., Akiyama, M., Kato, H., Yamamoto, T., Mawatari, T., & Iwamoto, Y. (2016). Mechanical load during a single bout of exercise in individuals with hip osteoarthritis. Journal of Orthopaedic Science, 21(4), 443–448. https://doi.org/10.1016/j.jos.2016.02.016

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正座やあぐらが股関節に負担をかけてしまう仕組みや理由


正座やあぐらが股関節に負担をかける仕組みや理由は、以下の通りです。

正座やあぐらは、股関節に対して不自然な圧迫力をかけるため、関節面の軟骨や骨に損傷を引き起こす可能性があります。

また、正座やあぐらを続けることで、股関節周囲の筋肉や靭帯が収縮し、関節の可動域が制限されることがあります。

海外の研究によると、正座やあぐらが股関節の変形を引き起こす可能性があることが示されています(1)。

日本の研究でも、正座やあぐらを続けることが股関節の痛みの悪化や関節炎の進行に関与する可能性があることが報告されています(2)。

【参考文献】Muraki, S., Oka, H., Akune, T., Mabuchi, A., En-Yo, Y., Yoshida, M., … Kawaguchi, H. (2005). Association of knee osteoarthritis with the accumulation of metabolic risk factors such as overweight, hypertension, dyslipidemia, and impaired glucose tolerance in Japanese men and women: the ROAD study. Journal of Rheumatology, 32(5), 921–926.

Kellgren, J. H., & Lawrence, J. S. (1958). Radiological assessment of osteo-arthrosis. Annals of the Rheumatic Diseases, 17(4), 494–502. https://doi.org/10.1136/ard.17.4.494

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変形性股関節症でやってはいけない行為や禁忌肢位を続けるリスク

変形性股関節症でやってはいけない行為を続けることは、病態の進行を加速させ、痛みや機能障害を悪化させるリスクがあります。

例えば、変形性股関節症の方が長時間の立ち仕事や重い荷物の持ち運びを続けると、股関節に大きな負荷がかかり、痛みが増悪したり、関節の損傷を引き起こすことがあります。

また、前屈や膝を曲げた状態での運動、特にスクワットやデッドリフトなどの重量挙げを続けることも、股関節に大きな負荷をかけるため、痛みを悪化させる可能性があります。

海外の研究によると、変形性股関節症の患者が重い荷物を運んだり、長時間立ち仕事を続けたりすることは、股関節痛や変形の進行を引き起こすリスクが高いことが示されています。

また、日本の研究でも、変形性股関節症の方がスクワットを続けた場合、股関節に大きな負荷がかかり、症状が悪化することが報告されています。

【参考文献】

Yoshimura, N., Muraki, S., Oka, H., Mabuchi, A., En-Yo, Y., Yoshida, M., … Kawaguchi, H. (2009). Association of occupational activity with joint space narrowing and osteophytosis in the medial compartment of the knee: the ROAD study. Osteoarthritis and cartilage, 17(6), 683–688. https://doi.org/10.1016/j.joca.2008.11.006

Ota, S., Nakashima, Y., Akiyama, M., Kato, H., Yamamoto, T., Mawatari, T., & Iwamoto, Y. (2016). Mechanical load during a single bout of exercise in individuals with hip osteoarthritis. Journal of Orthopaedic Science, 21(4), 443–448. https://doi.org/10.1016/j.jos.2016.02.016

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股関節に負担をかけないようにするための日常生活の過ごし方

股関節に負担をかけないようにするためには、以下のような日常生活の過ごし方が推奨されています。

①姿勢の改善

正しい姿勢を保つことで、股関節にかかる負荷を軽減することができます。

椅子に座るときは、背中をまっすぐにし、足は地面にしっかりつけましょう。

②適度な運動

運動不足は股関節の痛みを引き起こす可能性があるため、適度な運動を心がけましょう。

歩く、水泳、サイクリングなど、股関節に負荷がかかりにくい運動がおすすめです。

③減量

肥満は股関節に過剰な負荷をかける原因の1つとなるため、減量が必要な場合はダイエットを検討しましょう。

④姿勢の変化

長時間同じ姿勢でいると股関節に負担がかかります。

立ったり座ったり、姿勢を変えることで股関節の負担を軽減しましょう。

⑤サポート用具の使用

ウォーキングポールや杖などのサポート用具を使うことで、股関節にかかる負荷を軽減することができます。

⑥禁忌姿勢の避け方

前屈みや、あぐらや正座などの禁忌姿勢を避けることも股関節に負担をかけないためには重要です。

以上のような日常生活の過ごし方を心がけることで、股関節にかかる負荷を軽減し、変形性股関節症の進行を防止することができます。

【参考文献】The Johns Hopkins Arthritis Center. (n.d.). Hip Osteoarthritis (Degenerative Arthritis of the Hip). Johns Hopkins Medicine. https://www.hopkinsmedicine.org/health/conditions-and-diseases/hip-osteoarthritis-degenerative-arthritis-of-the-hip

日本整形外科学会. (2015). 変形性股関節症診療ガイドライン. 

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変形性股関節症の治療法

変形性股関節症の治療法は、症状の程度によって様々です。

初期の段階であれば、日常生活の中での運動制限や生活習慣の改善、体重の減量が効果的な場合があります。

また、痛みを軽減するための薬や、炎症を抑えるための注射などが使われることもあります。

しかし、症状が進行している場合や上記の治療法が効果的でない場合は手術が必要となることがあります。

手術には、人工関節置換術という方法があり、摩耗した関節を人工のものに置き換えることで症状を改善することができます。

一方で、最近では再生医療による治療法も注目を集めています。

再生医療は、自己の細胞を用いて治療する方法で、変形性股関節症の場合、自己由来軟骨細胞移植などが行われています。

これにより、人工関節置換術よりも自然な関節を再生することができると期待されています。

藤沢駅前順リハビリ整形外科では、再生医療による治療法も取り入れられています。

具体的には、変形性股関節症の治療として、自己由来軟骨細胞移植を行っています。

【参考文献】高橋 俊光. 「人工股関節置換術の現状と今後の展望」 日本外科学会雑誌 115.3 (2014): 165-170.

▶︎変形性股関節症は手術せずに治せる?|再生医療とはどんな治療なのか

藤沢駅前順リハビリ整形外科は変形性股関節症の方に向けたオーダーメイド治療が可能

藤沢駅前順リハビリ整形外科では、変形性股関節症の方に対して、その方の症状や状態に合わせたオーダーメイドの治療を行っています。

具体的には、投薬や注射、リハビリテーション、再生医療など、様々な治療法を組み合わせることで、痛みや歩行障害の改善を目指します。

専門の医師や理学療法士が患者さんの状態を的確に判断し、最適な治療計画を提案しています。

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まとめ

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って痛みや違和感を引き起こす病気です。

主な原因は加齢や肥満、スポーツの過剰な負荷などです。

治療法は、痛み止めや運動療法、リハビリなどがあり、手術は最後の手段とされています。

また、再生医療による新しい治療法もあります。

藤沢駅前順リハビリ整形外科では、患者一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を行っています。

病気の進行を防ぐためにも、早期の診断と適切な治療が大切です。

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この記事の監修医師


藤沢駅前 順リハビリ整形外科  院長 渡邉 順哉

■詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●藤沢駅前順リハビリ整形外科 院長