【膝の違和感】膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状と原因について解説
椅子から立ち上がったときや階段の上り下りなど、膝の曲げ伸ばしをしたときに、膝関節に痛みを感じたことはないでしょうか。
痛みは感じないとしても、大きな音が鳴ったり関節に違和感を感じたりすることもあるはずです。
このような症状が現れる場合、膝関節に何らかの異変が生じている可能性があり、悪化させないためにも詳しい検査を受け、治療に取り組むことが重要です。
今回は、膝の痛みや違和感の原因や治療法について詳しく解説します。
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膝の仕組み
膝の関節は、太ももの骨である大腿骨と、すねの骨である脛骨、そして膝の皿ともよばれる膝蓋骨の3つの骨で構成されています。
このうち、膝蓋骨は太ももの筋肉である大腿四頭筋と脛骨から伸びる膝蓋腱によって支えられており、関節がスムーズに動かせるよう膝の骨の表面は軟骨で覆われているのが特徴です。
同時に、膝関節は歩いたり走ったりジャンプしたりしたときに、特に強い衝撃や摩擦が加わりやすい部位でもあるため、それらを緩和するクッションのような役割も果たしています。
関連記事:膝に突っ張りを感じる原因や疾患・解消するストレッチ方法を解説
膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状
人間が活動するうえで重要な役割を果たす膝は、体のなかでも特に負担がかかりやすい部位でもあり、人によっては膝を曲げ伸ばしした際に痛みが出ることもあります。
しかし、それ以外にも違和感や不自然な感覚が症状として現れることも少なくありません。
痛み以外に見られる代表的な症状としては、以下のようなものがあります。
- 突っ張ったような違和感
- 空気が入ったような違和感
- 水が溜まる
- 音が鳴る(パキパキ・ポキポキ)
- むくみ
- ねじれ
- 火照り・熱っぽい
- 炎症・腫れ
- 曲がらない・曲げにくい
- 足を真っ直ぐに伸ばせない
- ぶよぶよとした触感
- しこり
- 力が入らない
- 関節がズレたような違和感
- 痙攣
- 痺れ
人によっても現れる症状はさまざまで、軽症の場合はほとんど気にならない場合もあります。
しかし、ほんのわずかな違和感でも、生活習慣の乱れを改善せず治療をしないままにしていると、さらに悪化して激しい痛みが伴い、日常生活に支障をきたすこともあるのです。
関連記事:膝の内側が痛い原因を解説|考えられる疾患や病院での治療法は?
関連記事:膝の裏が痛いのはなぜ?歩きすぎが原因?おすすめストレッチ方法を紹介
痛み以外の症状で考えられる原因
上記で挙げた膝の違和感や不自然な感覚が現れたとき、その原因にはどういったものが考えられるのでしょうか。
代表的なものは以下などです。
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 膝靭帯損傷
- 軟骨損傷
- 骨折
- 骨粗鬆症
- アルコールに伴う骨壊死
それぞれの症状や特徴を紹介します。
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝の軟骨が少しずつすり減っていくことで、関節のスムーズな動きが阻害される病気のことです。
初期の段階では炎症や火照りなどの症状が現れることが多いですが、症状が悪化していくと激しい痛みが伴い、日常生活に支障をきたすケースもあります。
▶︎変形性股関節症は手術せずに治せる?|再生医療とはどんな治療なのか
半月板損傷
半月板とは、大腿骨と脛骨の間にある軟骨のことで、クッションのような役割を果たしているものです。
激しいスポーツや急激な体重の増加、さらには加齢などによって半月板が損傷し、本来の役割を果たせなくなることがあります。
▶︎半月板損傷を早く治す方法や症状が改善するリハビリについて解説
膝靭帯損傷
大腿骨と脛骨は複数の靭帯によって支えられていますが、外的要因で膝に大きな力が加わると、靭帯にダメージが加わることがあります。
その結果、靭帯損傷を引き起こし激しい痛みを伴うことも。
外部からのダメージの程度によっては痛みが伴わない場合もあります。
軟骨損傷
軟骨損傷とはその名の通り、膝関節にある軟骨が損傷し、膝の曲げ伸ばしに支障をきたす症状のことです。
特にスポーツなどによる怪我によって発症することが多く、水が溜まったり腫れ、炎症を引き起こすケースが典型的です。
骨折
膝関節部分の骨折として多いのが、膝蓋骨とよばれる「膝の皿」にあたる部分の骨折です。
転倒やモノをぶつけたときなど、外部からの強い衝撃が加わった際に折れるケースが多いです。
骨粗鬆症
加齢や運動不足などによって、骨の強度が低下する骨粗鬆症。
特に中高年の女性に多く見られ、骨粗鬆症が進行していくと骨折のリスクが高まります。
ほかの病気に比べて自覚症状がほとんど見られないことから、骨折をして初めて骨粗鬆症が発覚するケースも多いようです。
関連記事:骨粗鬆症の初期症状は気づきにくい?|骨粗鬆症の原因も解説
アルコールに伴う骨壊死
骨壊死とは、骨そのものの細胞組織が死んだ状態を指します。
これは十分な血液供給ができなくなることで現れる症状です。
また、怪我などさまざまによって引き起こされます。
特にアルコールは骨壊死を引き起こす危険因子とされており、日常的かつ多量のアルコールを摂取することで骨壊死のリスクが高まります。
膝の痛みや違和感を伴いやすい人の特徴
上記で挙げたような膝の痛みや違和感を発症しやすい人には、さまざまな傾向が見られます。
特に40代以降の中高年になると加齢にともない筋力が低下していき、膝関節を支える力がなくなり痛みを感じやすくなります。
また、年齢にかかわらず運動の習慣がない方も、自然と筋力が低下していくため膝に痛みを感じることがあるのです。
さらに、適度な運動を心がけていたとしても、急激に体重が増加すると膝関節にかかる物理的な負荷も増大し、痛みや違和感を引き起こす原因となります。
膝の検査方法
膝に痛みや違和感がある場合、医療機関ではどういった検査を行って診断をするのでしょうか。
代表的な検査方法としては、以下などが挙げられます。
- レントゲン
- エコー検査
- MRI
レントゲンは、骨に異常がないかを診断するために有効な検査方法です。
短時間で痛みもなく苦痛を感じることもありません。
そのため、まずはレントゲンを撮影するという医療機関も多いです。
ただし、レントゲンはX線を照射するため、頻繁に検査を行うと放射線による被曝量も増大するといった懸念もあります。
近年のレントゲン装置は放射線量も大幅に低下しているため、繰り返し検査をしても健康被害を及ぼすリスクは低いですが、どうしても不安に感じる方もいるのは事実です。
また、レントゲンだけですべての異常を検査できるとは限らないため、エコー検査やMRIなどを活用することもあります。
エコー検査は超音波を用い、膝関節内部の損傷や炎症などを調べるのに重宝します。
また、MRI検査も筋肉や神経といった組織を検査するために用いられます。
どの検査方法がベストであると一概に判断することはできず、あくまでも痛みや違和感の症状に合わせて、状況に応じた最適な検査方法を選択することが求められるのです。
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膝の治療とリハビリ
膝の痛みや違和感を取り除くためには、その人にとって最適な治療やリハビリを選択することが重要なポイントとなります。
具体的にどういった方法があるのか、代表的なものをいくつか紹介しましょう。
リハビリ
症状の根本原因を解決するためには、ストレッチや姿勢の矯正、筋力強化を目的としたリハビリが基本です。
ただし、単に体を動かせば良いというものではなく、リハビリにも専門的な知見が求められます。
そこで、医療機関では専門の理学療法士が物理療法や動作指導、自主トレーニングのメニューなどを考案しています。
理学療法士の指導のもとでリハビリに取り組むことにより、効率的に短期間で膝の痛みや違和感を改善することが可能です。
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体外衝撃波治療
体外衝撃波治療とは、痛みを引き起こす原因となっている神経を破壊すると同時に、組織の修復を促すための治療法です。
1回の治療でも痛みの劇的な緩和が期待できます。
集束型と拡散型の2タイプから選択でき、局所的な痛みには集束型が、広範囲な痛みに対しては拡散型が有効です。
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超音波治療
物理療法のひとつに超音波治療があります。
1回あたり5〜10分程度の治療のため手軽にでき、繰り返し治療を行うことで痛みを緩和させる効果が見込めます。
再生医療
再生医療とは、手術を選択しなくても十分な効果を得ることを目的とした治療方法です。
たとえば、自己血液から取り出した成長因子を注射するPFC-FD療法や、血しょうを注射するPRP療法、脂肪幹細胞を培養したものを注射し組織の修復を促す脂肪幹細胞治療などが挙げられます。
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ハイドロリリース
ハイドロリリースとは筋膜リリース注射ともよばれ、生理食塩水を注射する治療方法です。
関節そのものではなく、その周辺の筋肉や神経に痛みや異常がある場合に有効な方法です。
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手術
リハビリや物理療法、再生医療などで十分な効果が現れなかった場合には、手術によって症状を改善する方法もあります。
膝関節の手術では、人工関節置換術(TKA)や人工膝関節単顆(たんか)置換術(UKA)、高位脛骨骨切り術(HTO)、半月板手術などが代表的です。
骨粗鬆症の検査にかかる費用は、部位や検査方法によっても変わってきます。
たとえば、X線で腰椎および大腿骨の骨密度を正確に測る場合には、保険適用(3割負担)で1回あたり1,000〜1,500円程度の費用となっています。
さらに、前腕など簡易的な検査であれば、1回あたりの検査費用は数百円程度に抑えられる場合もあります。
膝の痛みはイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックで受診を
膝の痛みや違和感に悩んでいる方は、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックへ一度ご相談ください。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは関節外科専門外来を設置しており、レントゲンだけでなくエコーやMRIによる精密検査に対応しています。
特にMRI検査は大掛かりな装置が必要であるため、医療機関によっては対応できないところも存在します。
しかし、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは多様な検査が可能で、精密検査が必要な場合でも対応が可能です。
もちろん、検査だけでなく、上記で紹介した体外衝撃波や超音波治療、再生医療、ハイドロリリースなどの最新鋭の医療も提供しています。
さらに、膝の痛みを根本から解決するために理学療法士も常駐しており、その人にとって最適なパーソナルリハビリを行うことができます。
膝の痛みにも特化した医療機関であり、これまで数多くの患者の悩みを解決してきた実績があり、安心して治療を行うことが可能です。
お気軽にご相談ください。
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まとめ
一口に膝の痛みや違和感といっても、その人の年齢や体型、生活習慣などによっても考えられる原因はさまざまです。
仮に運動不足や体型の変化が原因であったとしても、無理な運動をしてしまうとさらに痛みが悪化するおそれもあるでしょう。
膝の痛みや違和感を解消するためには、まず検査を行って原因を特定し、それに合わせた治療やリハビリを行う必要があります。
信頼できる整形外科が見つからない、または治療に不安があるという方は、ぜひ一度イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックを受診ください。
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イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックのアクセスマップ
藤沢駅前 藤沢にありますイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長 渡邉 順哉
経歴
●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
骨粗鬆症(骨粗しょう症)はどんな検査をするの?検査方法や診断について
加齢とともに骨の強度が低下し、骨折リスクが高まる骨粗鬆症。
自覚症状がほとんどないまま進行する特徴があることから、骨折をして初めて骨粗鬆症であることが判明するケースが少なくありません。
このような事態を防ぐために、定期的に骨粗鬆症の検査を受けることが重要といえます。
そこで本記事では、骨粗鬆症の検査方法にはどういった種類があるのか、診断基準や治療法などもあわせて解説します。
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なぜ骨粗鬆症の検査は必要なのか?
骨粗鬆症は特に中高年の女性に多く見られる老化現象のひとつです。
骨の量が減り、強度が弱くなることで骨折しやすくなりますが、自覚症状がほとんどなく骨折をしたときに初めて骨粗鬆症であることが判明するケースが少なくありません。
年齢を重ねると骨折の回復にも時間を要することから、日常生活で骨折に注意し予防するためにも、定期的に骨粗鬆症の検査を行うことが重要といえます。
関連記事:骨粗鬆症の初期症状は気づきにくい?|骨粗鬆症の原因も解説
骨粗鬆症の検査方法の種類
骨粗鬆症は、骨の量や強度、密度を検査し診断を行います。
では、これらの検査は具体的にどのようにして行われるのでしょうか。
検査方法の主な種類を紹介します。
一般的な骨粗鬆症の検査方法
多くの病院や検査機関で行われる骨粗鬆症の検査方法には、以下の3つがあります。
- 骨密度検査・海綿骨構造指標検査
- レントゲン検査
- 血液検査
各検査について紹介しましょう。
骨密度検査・海綿骨構造指標検査
骨密度検査および海綿骨構造指標検査は、超音波やX線を用いて骨の密度および構造を調べる検査方法です。
骨密度検査には、腰椎や大腿骨の骨密度を正確に計測できるDXA法があります。
また、海綿骨構造指標検査は、骨密度だけでは判断が難しい骨の構造を調べるのに適した方法であり、正確な骨粗鬆症の検査に欠かせません。
レントゲン検査
レントゲン検査は、背骨全体をX線で撮影する方法です。
骨密度検査との違いは、骨がスカスカになっていないかを検査するとともに、骨の変形や骨折がないかを確認し、骨粗鬆症とその他の病気を判別します。
血液検査
血液検査は、骨の質を判断するためのホモシステインやペントシジンといった物質を調べると同時に、続発性骨粗鬆症の原因精査にも用いられる検査方法です。
その他骨粗鬆症に関連する検査
上記で挙げた骨粗鬆症の検査方法は、いずれも専門的かつ精度が高いものばかりですが、これ以外にも手軽にできる検査方法もあります。
- 骨密度測定
- 骨代謝マーカー
- 骨関連ビタミン
手軽にできる検査についても紹介していきます。
骨密度測定
手のひらをかざすだけで診断可能なMD法や、かかとに超音波を当てるだけで計測可能な超音波法などがあります。
腰椎や大腿骨の骨密度検査に比べると検査の精度は高いとはいえませんが、簡易的な方法であることからさまざまな場所で普及しています。
骨代謝マーカー
骨代謝の際に生成される物質を調べることで、骨代謝がどの程度活発に行われているかを把握し、骨粗鬆症のリスクを計測する検査方法を骨代謝マーカーとよびます。
骨芽細胞が生成する物質であるP1NPを計測する骨形成マーカーや、破骨細胞が生成する物質TRACP-5bを計測する骨吸収マーカーなどがあります。
骨関連ビタミン
骨代謝は骨粗鬆症を予防するために重要な働きをしますが、この際に不可欠なのが骨関連ビタミンとよばれるビタミンD、K、Bなどです。
そこで、骨代謝マーカーのひとつとして、骨質に悪影響を及ぼすucOCを計測する骨質マーカーを計測する方法もあります。
骨粗鬆症の診断基準
骨粗鬆症であるかどうかを診断する際には、「原発性骨粗鬆症の診断基準(2012 年度改訂版)」に沿って判断されます。
このなかでは、骨密度を検査しただけでは骨折リスクを判断することは難しいとしており、大きな危険因子として既存骨折の有無が挙げられています。
特に、椎体または大腿骨近位部に脆弱性骨折がある場合には、骨密度の計測値にかかわらず骨粗鬆症と診断されるのです。
また、上記の部位以外で脆弱性骨折があり、なおかつ骨密度がYAM(若年成人平均値)の80%未満であった場合でも骨粗鬆症と診断されます。
さらに、既存骨折がない場合には、骨密度がYAM(若年成人平均値)の70%以下または-2.5SD以下の場合に骨粗鬆症と診断されます。
骨密度が正常でも骨折のリスクがある人がいる?
従来、骨粗鬆症は骨密度の高さが影響していると考えられてきました。
しかし、実際にさまざまな骨折の症例を見てみると、骨密度が高いにもかかわらず骨折リスクが高い患者が一定数存在することが判明しました。
そこで注目されるようになったのが、骨質とよばれる概念です。
骨質とは、骨内部の構造や石灰化の密度、骨代謝のスピード、微小骨折の有無などによって変化するものです。
現在では、骨粗鬆症は骨密度が70%、骨質が30%程度の割合で関係しているとされており、必ずしも骨密度の測定だけで診断することは適切ではないのです。
関連記事:骨粗鬆症の予防対策|食べ物・運動・サプリ・薬などにわけて紹介
骨粗鬆症の検査は何歳から受けるべき?
骨粗鬆症の検査は、女性の場合は40歳から、男性の場合は50歳からを目安に、4〜12か月に1回程度のペースで定期的に受診することが理想といえます。
特に女性は、40代半ばに閉経後、骨密度が急激に減少しやすいことから、男性に比べて骨粗鬆症の発症リスクが高いです。
また、運動不足や無理なダイエットをしている方も、性別を問わず骨粗鬆症の発症リスクが高いことからこまめな検査を受ける必要があります。
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骨粗鬆症の検査にかかる費用
骨粗鬆症の検査にかかる費用は、部位や検査方法によっても変わってきます。
たとえば、X線で腰椎および大腿骨の骨密度を正確に測る場合には、保険適用(3割負担)で1回あたり1,000〜1,500円程度が費用目安です。
さらに、前腕など簡易的な検査であれば、1回あたりの検査費用は数百円程度に抑えられる場合もあります。
骨粗鬆症の検査はどこで受けられる?
骨粗鬆症の検査は定期的に行う必要があることから、できるだけ近場で手軽に通えるところが理想的でしょう。
検査自体はさまざまな医療機関で行われており、整形外科や外科、内科、婦人科などを受診するケースが一般的です。
公的施設でも検査は行われていますが、確実なのはまず所管の保健所に問い合わせてみることです。
自宅の付近で骨粗鬆症の検査を行っている医療機関を紹介してくれるほか、自治体が行っている無料の検査を紹介してくれることもあります。
なお、骨粗鬆症の検査でX線撮影をする場合には、専用の検査着を医療機関側で用意してくれるため、それに着替えます。
ただし、ブラジャーの金具やボタンといった金属が検査に影響を与えることがあるほか、湿布やエレキバンなどを体に貼り付けている場合も悪影響を及ぼす可能性があるため、事前に取り外しておくことが重要です。
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骨粗鬆症と診断された後の治療
骨粗鬆症と診断された場合、骨の強度を高めるために食事療法や運動と並行して薬物治療が選択されることが多いです。
たとえば、破骨細胞の活性化を抑えるビスホスホネートや、骨の代謝を促す副甲状腺ホルモン薬や抗スクレロスチン抗体などが代表的ですが、これらは飲み薬として摂取する場合もあれば月1回程度の注射によって投薬する場合もあります。
また、骨の代謝を促進するカルシウムやビタミン類などを補給するために、飲み薬が処方されることも少なくありません。
症状が軽い場合や初期の治療段階では飲み薬が選択されることが多いですが、症状が重く骨折リスクが特に高い場合などでは注射へと移行していく場合もあります。
関連記事:骨粗鬆症の治療に使用される注射の一覧と効果・副作用について解説
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックは最新鋭の骨密度検査の機械を導入
骨粗鬆症の検査や治療にあたっては、特に整形外科を受診する患者が多い傾向にあります。
ここで重要なのは、より専門的で多様な検査に対応できる整形外科を受診することです。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは骨粗鬆症専門外来を設けており、骨密度はもちろん、骨質の検査・治療についても力を入れています。
年間約5,000件の検査実績があり、患者さま一人ひとりに寄り添った治療を提案していることが大きな強みといえます。
さらに、腰椎と大腿骨の骨密度検査をわずか5分程度で計測できる最新鋭の機器も導入済みで、定期的に検査を受けても放射線による健康リスクはほとんどありません。
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テレビ取材を受けた骨粗鬆症診療とは?
骨粗鬆症の診療でイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックがテレビによる取材を受けた時の動画です。
映像やナレーション、テロップ等を使ったわかりやすい解説となっておりますので、こちらもぜひご覧ください。
まとめ
閉経後にホルモンバランスが崩れ、骨密度が低下する傾向が見られることから、骨粗鬆症は特に中高年の女性に多いものです。
また、運動の習慣がなかったり、寝たきりの生活が長く続いている方も骨粗鬆症のリスクは高まります。
検査方法にはさまざまな種類があり、短時間で手軽に測定できるものもありますが、より精度の高い検査を行うためには最新の機器を使用したX線撮影がおすすめです。
精度の高い検査と骨粗鬆症の治療実績が豊富な整形外科をお探しの方は、ぜひ一度イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックを受診ください。
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イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックのアクセスマップ
藤沢駅前 藤沢にありますイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長 渡邉 順哉
経歴
●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
フレイル(虚弱)について
いつもイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの記事をご覧頂き、誠にありがとうございます。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックです。
本日のイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックブログでは、フレイルについて記事をまとめましたのでぜひご覧ください!
フレイルとは
フレイルとは加齢に伴い生じやすい衰えの全般を示しています。
例:加齢に伴い疲れやすくなったり気分が乗らない等で、家にこもることが多くなった。等
フレイルは、身体的側面だけでなく、認知機能・うつ状態などの精神的側面と孤独や孤立など社会的側面も含めた多面的な概念となります。
◎当院(イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック)ブログに記事のある、サルコペニアやロコモティブシンドロームは身体的側面に着目した概念・疾患になります。
★☆★近年では、高齢者のフレイルが要介護へ繋がることなどから介護予防の観点としてもフレイル対策は注目されています★☆★
フレイルの基準
フレイルの基準には、さまざまなものがあります。
そのなかでもよく使われるFriedの基準には5項目あります。
- 体重減少:1年間のうちに4.5kgまたは5%以上の体重が自然に減った
- 疲れやすい:何をするにも面倒だなと感じる日が週3,4回ある
- 歩くスピードが以前に比べて遅くなった
- 握る・持つなどの力が弱くなった(握力が低下した)
- 家にいる時間や何もしない時間が増えた(身体活動量の低下)
上記の項目のなかで…
◎3項目当てはまる➡フレイル
◎1または2項目だけの場合には➡プレフレイル(フレイルの前段階) と判断します。
現在、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、不要不急の外出自粛など多くの制限を強いられている状況かと思います。
以前では、外出や運動などをしていた方でも生活リズムが変化し活動量の減少や生活範囲の縮小などに繋がっているかと思います。
こうした状況が高齢者にとっては大きな影響になるため、簡単な運動だけでなく、バランスの良い食習慣・社会との繋がりを生活の中に取り入れてコロナ対策とともにフレイル対策も意識していただけたらと思います。
また、以前もご紹介させていただきました当院(イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック)にありますInbodyで現在の身体状況の把握にお役立て頂ければと思います。
簡単な検査になりますので、ご興味がある方は是非お気軽に当院(イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック)受付・スタッフにお声掛けください。
また、料金については以下の通りでございます。
◎初回(1回目):当院(イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック)についてのアンケート記入で無料!
◎2回目以降:500円/回
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックスタッフ
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メタボリック症候群について
いつも記事をご覧頂き、誠にありがとうございます。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックです。
本日は、メタボリック症候群について記事をまとめましたのでぜひご覧ください!
はじめに、メタボリック症候群とは内臓脂肪が多く内臓肥満に加えて高血圧・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病が合わさった状態をさします。
別名では内臓脂肪症候群などとも呼ばれます。
私たちの身体は、 約20%が脂肪構成されています。
脂肪は皮下脂肪・内臓脂肪とに分けられます。
体脂肪(脂質含む)の主な役割は…
- ホルモンなどを作り出す機能
- 衝撃を和らげるクッション機能
- 体温を保つ機能
- エネルギーをたくわえる機能
…など、その他多くの機能を担っています。
脂肪と聞くと良いイメージより悪いイメージを抱きやすいですが、私たちの身体にとって必要なものであることがわかります。
しかし、適切な体脂肪より体脂肪が多いまたは少ないなどしてしまうと身体に影響がでます。
- 肥満
生活習慣病や関節への負担、また睡眠時無呼吸症候群などへのリスク - 痩せすぎ
体温や免疫力の低下、骨粗鬆症のリスクなど
適切な体脂肪量は健康な生活を支えています。
予防目的でも現在の体脂肪量について把握しておくと良いでしょう。
筋肉と脂肪を比較すると脂肪の体積は約1.2倍と大きい為、脂肪を減らし筋肉を増やすことで体重は増加しますが見た目が引き締まるようになります。
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テリパラチド注射について
こんにちはイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックです。
当院では骨粗鬆症治療にテリパラチド注射を行っています。
テリパラチド注射について記載して行こうと思います。
テリパラチド注射とは?
注射と聞くと何だか怖いようなイメージがありますが、針はとても細い物で行うようになっています。
また、この薬はどうして注射でないといけないのか、と思われることもあるかもしれません。
テリパラチドの成分は口から飲むと胃酸で消化されてしまうため、どうしても錠剤にすることができず、注射することで最大限の効果を発揮する薬になります。
テリパラチド皮下注キット600μg
剤型:無色透明の液体
効果:骨形成を促進し、骨粗鬆症で減った骨の量を増やす。
もろくなった骨の中の構造を再構築して強くしなやかな骨を形成し、骨を折れにくくします。
保管方法:使用後も2〜8℃(冷蔵庫など)で遮光して、凍結を避けて、保管します。
副作用:主な副作用として、吐き気、上腹部痛、頭痛などが報告されています。
このような症状に気づいたら、処方医に相談してください。
また、吐き気や嘔吐、便秘、眠気、筋力低下などの症状が認められた場合も処方医にご相談ください。
お薬が身体に合わない場合、ショックや一過性の急激な血圧低下に伴う意識消失があらわれることがあります。
この薬の注射後30分程度はできる限り安静にしてください。
また、血圧低下、めまい、立ちくらみ、動悸(どうき)、気分がすぐれない、吐き気、顔面が蒼白になる、冷や汗が出るなどがあらわれた場合は、症状がおさまるまで座るか横になってください。
よくある質問
Q:テリパラチドを持ち運ぶときはどうしたらいいですか?
A:初回説明の際にテリパラチド用の専用ポーチをお渡ししていますので、そちらを使用します。
ポーチの外部温度が25°を超える可能性がある場合は、専用の保冷剤を凍結して入れてお使いください。
ポーチの外部温度が30°以下であれば5時間、40°以下であれば3時間にわたり、25°以下に保つことができます。
外気温が25°以下であれば、28日目の投与が終わるまでの間に36時間までテリパラチドを持ち運ぶことが可能です。
また、車で移動の際、車から離れるときはテリパラチドを一緒に持ち出してください。
直射日光が当たる場所や、車内などに放置しないように気を付けてください。
もしわからない事があれば当院のスタッフにお気軽にお声がけくださいね。
藤沢の駅前 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック スタッフより
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骨粗しょう症の骨密度検査部位や診断基準について
こんにちは!
いつも記事をご覧頂き誠にありがとうございます。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでございます。
当院は骨粗しょう症の治療に力を入れています。
今回の記事は
- 骨粗しょう症が気になる
- 骨粗しょう症の検査を受けた経験がある
- 骨粗しょう症と診断されたがいまいち理解できていない
- 腰が丸まっていると感じる
- 身長が縮んたかもしれないと感じる
- 藤沢、茅ヶ崎、鎌倉、辻堂などで骨粗しょう症の治療をしたい
などの方にご覧頂きたいと思っております!
藤沢の近隣病院から紹介実績も多数あるイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックが【骨粗しょう症】について解説します!
▶︎イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの骨粗鬆症専門外来
前回のおさらいを簡単にしますと
骨がもろくなる病気
骨粗しょう症にかかりやすい方
早期閉経+痩せている+運動不足+遺伝+持病のある方
骨粗しょう症の検査・治療の必要がある理由
自覚症状がなく、骨折すると後遺症がある
などをご紹介させて頂きました!
▶骨粗しょう症にかかりやすい人の特徴や早期発見のメリットについて
骨密度検査は部位によって正確さが違う
足の超音波による骨密度検査は誤差が大きく、確定診断には不向きです。
骨粗しょう症のガイドラインでは、腰の骨や股関節の手術で金属が入っていて検査できない場合に限り、手首の検査で代用可能とされています。
ガイドラインに沿った正しい診断には腰と股関節の骨密度検査が必要になります。
骨粗しょう症の診断は骨密度検査だけではわからない
骨の強度=骨密度(骨量)7割+骨質3割となっています。
骨密度が問題なくても100点満点中70点です。
残りの30点は評価は骨密度検査だけでは評価できません。
骨密度が正常でも、背骨のいつの間にか骨折が見つかる場合も少なくありません。
▶︎イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの骨粗鬆症専門外来
骨質の検査を補うために
当院では、背骨のレントゲンでいつの間にか骨折の有無、骨代謝マーカーやビタミンDやビタミンKの異常を測ることで残りの30点分を補っています。
骨密度結果、骨折経験から骨粗しょう症の診断
骨密度結果の腰椎と大腿骨の「若い人と比較した値」のYAM値(%)を確認しております。
骨粗しょう症のガイドラインに沿って腰椎と大腿骨のうち低い方の値で評価します。
①骨折したことがない方
⇒YAM値が70%以下で骨粗しょう症
②成人以降で骨折歴(肩、肘、手首、膝、足首、肋骨など)のある方
⇒YAM値が80%以下で骨粗しょう症
③背骨(胸椎、腰椎)の圧迫骨折や足の付け根(大腿骨)の骨折の経験またはレントゲン結果で背骨のいつの間にか骨折があった方
⇒骨密度の数値が正常でも骨粗しょう症の診断になります。
今回の記事では
骨粗しょう症の診断に適した検査部位
腰と股関節の骨密度検査が適している
骨粗しょう症の診断
骨密度(骨量)7割と骨質3割で評価する
当院での骨質の検査を補う手段
背骨のレントゲン 骨代謝マーカーやビタミンD、ビタミンK測定
骨密度検査結果の確認する数値
「若い人と比較した値」のYAM値(%)
など詳しくご紹介させて頂きました!
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック スタッフ一同
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下記の動画は骨粗鬆症の診療でイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックがテレビによる取材を受けた時のものです。
映像やナレーション、テロップ等を使ったわかりやすい解説となっておりますので、こちらもぜひご覧ください。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックのアクセスマップ
藤沢駅前 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長 渡邉 順哉
経歴
●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
筋膜リリース注射
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの院長 渡邉順哉です。
ご覧いただきありがとうございます。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは院長によるハイドロリリース注射ことは筋膜リリース注射を行っています。
主に行っているのは肩が最も多いですが、首や腰なども行います。
元々身体が固い、五十肩などで関節が固いなどで、痛みがでてしまっている人は試す価値があります。
特に押して痛い部分は長期化して腫れが引いたのにまだ痛いということが結構多いと思います。
また、その部位には押すと痛みがある圧痛点があることがあります。
圧痛点がある所こそ、この筋膜リリース注射の出番です。
院内の一番細い針を使い、人体に打っても安全な水(生理食塩水)を、皮膚と筋膜の間、筋間と筋膜の間に打ちます。
すると、直後から痛みが・・・
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは初回は健康保険を使っての注射が受けられますので是非ご相談下さい。
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長 渡邉順哉
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