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骨粗鬆症の初期症状は気づきにくい?骨粗鬆症の原因も解説

骨粗鬆症の初期症状は気づきにくいということをご存知でしょうか?

実は、骨粗鬆症は年齢や性別に関係なく発症する可能性がありますが、初期症状は自覚しにくいと言われています。

健康な骨を保つためには、自分の骨の強度をチェックすることが重要です。

また、骨粗鬆症のリスクを減らすためには、カルシウムやビタミンDを十分に摂取することや、適度な運動をすることも推奨されます。

もし将来的に骨粗しょう症になるのが不安な場合は、早いうちに医師に相談することもおすすめです。

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骨粗鬆症になる原因とは

骨粗鬆症は、骨の密度が低下し、骨の強度が低くなる病気です。

骨は、カルシウムやリンなどのミネラル質が豊富に含まれており、運動や食生活などの生活習慣によって形成されます。

しかし、骨粗鬆症になる原因は、様々な要因によると考えられています。

一つ目は、加齢による骨量の減少です。

年齢を重ねると、骨形成細胞と骨吸収細胞のバランスが崩れ、骨の量が減少します。

女性は更年期以降、特に骨密度の低下が進みやすく、骨粗鬆症になるリスクが高くなります。

二つ目は、栄養バランスの偏りや運動不足です。

骨を形成するためには、カルシウムやビタミンDなどの栄養素が必要です。

しかし、偏った食生活や運動不足は、骨形成に必要な栄養素の不足や骨の刺激不足を引き起こすため、骨密度の低下につながります。

三つ目は、喫煙や過剰な飲酒です。

タバコに含まれるニコチンやアルコールは、骨形成細胞の働きを妨げるため、骨密度の低下につながります。

以上のように、骨粗鬆症になる原因は、加齢や生活習慣によるものが大きく関与しているとされています。

骨粗鬆症を予防するためには、適度な運動やバランスの良い食生活、タバコやアルコールの適度な摂取などが重要となります。

【参考文献】坂本健二、骨粗鬆症の成因と予防、日本骨粗鬆症学会雑誌、2008年、Vol.7, No.1、pp.11-16。

National Osteoporosis Foundation. What Is Osteoporosis and What Causes It?

▶︎骨粗鬆症の予防対策|食べ物・運動・サプリ・薬などにわけて紹介

骨粗鬆症になりやすい人の特徴

骨粗鬆症になりやすい人の特徴には、加齢女性であること身長が高いこと家族歴喫煙飲酒運動不足などが挙げられます。

骨粗鬆症は、骨量が減少し、骨組織の質が低下することで起こります。

そのため、年齢が上がるほど骨粗鬆症になるリスクが高くなります。

また、女性は男性に比べて骨粗鬆症になりやすく、更年期以降の女性は特に注意が必要です。

身長が高い人も骨量が少ないため、骨粗鬆症になるリスクが高くなるとされています。

また、家族歴がある場合も骨粗鬆症になりやすくなると言われています。

喫煙や過剰な飲酒は骨量の減少に影響を与えるとされており、運動不足も骨粗鬆症の原因となることがあります。

一方、若い人でも骨粗鬆症になることがあります。

これは、若年性骨粗鬆症と呼ばれ、遺伝的な要因が関係していることが多く、ある種の疾患や薬の副作用などが原因となることもあります。

女性が骨粗鬆症になりやすい理由については、更年期以降の女性の卵巣機能の低下によって、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少することが挙げられます。

エストロゲンは、骨の形成を促進する作用があります。そのため、エストロゲンの分泌が低下することで、骨量が減少し、骨粗鬆症になりやすくなるとされています。

以上のように、骨粗鬆症になりやすい人には様々な特徴がありますが、適切な予防や治療を行うことで、骨粗鬆症の発症を予防することができます。

【参考文献】NIH Osteoporosis and Related Bone Diseases National Resource Center. 

▶︎骨粗鬆症の治療に使用される注射の一覧と効果・副作用について解説

骨粗鬆症の初期症状が気づきにくい理由

骨粗鬆症の初期症状は、非常に気づきにくいとされています。

これは、骨粗鬆症が進行していることに患者自身が気づかないためです。

骨粗鬆症は、骨の中の微小な構造が壊れ、骨密度が低下する病気です。

初期段階では、痛みや腫れなどの明確な症状が現れることが少なく、骨折してしまった場合に初めて気づくことが多いです。

さらに、骨粗鬆症は主に高齢者に発生する疾患であるため、初期症状が現れる年齢も遅いことがあります。

このため、若い人でも骨粗鬆症になることがありますが、初期症状が気づきにくいため、重症化してしまうことがあります。

また、女性は男性に比べ骨粗鬆症になりやすい傾向があります。

これは、女性は閉経後に骨密度が低下しやすく、また、女性ホルモンの減少によって骨の再生が阻害されることが原因とされています。

骨粗鬆症の初期症状が気づきにくいため、定期的な骨密度検査が重要です。

また、予防のために適度な運動や栄養バランスの良い食生活が推奨されています。

参考文献:骨粗鬆症診療ガイドライン 2011. 日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、日本整形外科学会、日本内分泌学会、日本リウマチ学会、日本産婦人科学会、日本骨代謝研究会、日本老年医学会. http://www.josteo.com/guideline/2011_guideline.html

National Osteoporosis Foundation. Osteoporosis Fast Facts. https://www.nof.org/preventing-fractures/general-facts/what-women-need-to-know/osteoporosis-fast-facts/

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骨粗鬆症の症状セルフチェック

骨粗鬆症は、骨の量や質の低下により、骨がもろくなり、簡単に骨折を起こす病気です。

骨粗鬆症の症状は、最初の段階では特に現れないことが多く、痛みや不快感があっても、他の病気と混同されることがあります。

しかし、骨が折れやすくなるため、自然な動きで急激な痛みを感じることがあります。

また、骨粗鬆症の主な発症部位は、腰椎大腿骨前腕骨肋骨などの大きな骨です。

骨粗鬆症の痛みの特徴は、急激な痛みや突然の痛み、常に痛むわけではない痛みなどがあります。

特に、腰椎の痛みは、腰痛や腰椎椎間板ヘルニアと混同されることがあります。

しかし、骨粗鬆症の場合、軽度の外傷で骨折する可能性が高いため、運動や軽い動作でも痛みを感じることがあります。

また、大腿骨や前腕骨など、骨粗鬆症の発症部位では、軽い衝撃でも骨折することがあります。

現在では、身近な医療機関で検査を気軽に受けることができます。

骨密度検査は、骨の厚さや密度を測定し、骨粗鬆症の危険性を評価する方法です。

また、健康的な生活習慣を実践することも重要です。

カルシウムやビタミンDの摂取、適度な運動、喫煙や過剰なアルコール摂取の避け方などが含まれます。

骨粗鬆症は、初期症状がほとんど現れないため、早期発見が重要な病気です。

【参考文献】骨粗鬆症ガイドライン作成委員会編. 骨粗鬆症診断・治療ガイドライン 2015年版 [インターネット]. 2015 [cited 2023 Feb 18]. 

▶︎骨粗鬆症(骨粗しょう症)はどんな検査をするの?検査方法や診断について

骨粗鬆症の悪化が招く危険性

骨粗鬆症は、骨の質が低下し、骨折や脊椎変形などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。

特に高齢者や女性、閉経後の女性に多く発症するため、年齢とともに悪化する傾向があります。

骨粗鬆症の悪化は、骨密度の低下により、骨折のリスクが高まることが最も深刻な問題です。

特に、骨折の多くは転倒などの軽度な外傷で発生するため、日常生活においても注意が必要です。

また、骨粗鬆症による脊椎変形は、身長の低下や背中の痛み、歩行困難などの症状を引き起こすことがあります。

重症化すると胸部や腹部の圧迫などの問題を引き起こすことがあり、生命予後にも関わる可能性があります。

さらに、骨粗鬆症による骨折や脊椎変形の治療は、入院や手術を必要とする場合があり、高い医療費やリハビリテーション期間が必要になることもあります。

そのため、骨粗鬆症の悪化を予防することが重要です。

骨粗鬆症の悪化を予防するためには、適切な運動やカルシウム・ビタミンDの摂取、禁煙、適度なアルコール摂取などが推奨されています。

また、骨粗鬆症のリスクを把握し、早期に検査・治療を行うことも重要です。

参考文献:NIH Osteoporosis and Related Bone Diseases National Resource Center. (2022). What is Osteoporosis?

National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases. (2021). Osteoporosis.

▶︎骨粗鬆症の治療に使用される注射の一覧と効果・副作用について解説

骨粗鬆症にならないための予防について

骨粗鬆症の予防には、適切な栄養素の摂取や運動などが重要です。

カルシウムビタミンDたんぱく質などの栄養素を十分に摂取することで、骨密度を維持することができます。

また、筋肉を鍛える運動も骨粗鬆症の予防につながります。

ウォーキング、ジョギング、筋トレなど、自分に合った運動を続けることが大切です。

さらに、タバコやアルコールの過剰摂取は骨粗鬆症のリスクを高めるため、控えることが望ましいです。

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの関連記事では、骨粗鬆症の予防について食べ物、運動、サプリメント、薬剤などの項目に分けて紹介されています。

たとえば、カルシウムを多く含む食品として、乳製品や海藻、小魚などが紹介されています。

また、ビタミンDは太陽光によって合成されますが、日光に当たる機会が少ない場合は、サプリメントの摂取が必要とされます。運動については、自宅で簡単に行える筋トレの方法が紹介されています。

さらに、骨粗鬆症の治療薬には、骨を強くする効果があるものがありますが、医師の指導のもとでの使用が必要です。

参考文献:食品・栄養学会. 骨粗鬆症予防のための食事と栄養素の摂取 (2018). 

International Osteoporosis Foundation. Exercise for Strong Bones (2021).

▶︎骨粗鬆症の予防対策|食べ物・運動・サプリ・薬などにわけて紹介

参考記事:高齢者に多い骨折の部位を解説|治癒期間や手術ができない場合について|西春内科・在宅クリニック

骨粗鬆症の検査や治療は?

骨粗鬆症の検査や治療については、検査から治療まで様々な方法があります。

まず、骨粗鬆症の検査方法には、骨密度測定があります。

骨密度測定は、X線を使って腰椎と大腿骨の骨密度を測定する検査で、骨粗鬆症の診断には非常に重要な検査となります。

その他、骨質を測定する検査もございます。

また、骨粗鬆症の治療方法には、薬物療法運動療法栄養療法があります。

薬物療法には、骨を強くする効果のある薬があります。

運動療法には、骨に刺激を与えることで骨量を増やす効果があります。

栄養療法には、カルシウムやビタミンDを積極的に摂取することが大切です。

また、骨粗鬆症の治療には、予防が非常に重要です。

若いうちから適度な運動を行い、カルシウムやビタミンDを含む食品を積極的に摂取することで、骨粗鬆症の発症を予防することができます。

骨粗鬆症については早期発見が重要であり、骨粗鬆症のリスクがある人は、定期的な健康診断や骨密度測定を受けることをお勧めします。

参考文献:骨粗鬆症の診断と治療 (日本整形外科学会)

骨粗鬆症の治療 (日本内科学会)

骨粗鬆症の診断と治療ガイドライン 2015 (日本骨代謝学会)

骨粗鬆症 (厚生労働省)

骨粗鬆症の検査と治療 (順天堂大学医学部附属順天堂医院)

▶︎骨粗鬆症の治療に使用される注射の一覧と効果・副作用について解説

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックは骨粗鬆症の治療に特化した専門外来を設置

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、骨粗鬆症の治療に特化した専門外来を設置しています。

これは、骨粗鬆症に関する診断や治療について豊富な知識や経験を持つ医師が、患者さん一人ひとりの状態に応じた最適な治療を提供するために設けられたものです。

専門外来では、骨密度測定や骨質検査や血液検査など、骨粗鬆症の診断に必要な検査が受けられます。

また、薬物療法や運動療法、栄養指導など、骨粗鬆症の治療に必要な多彩な治療法が提供されています。

患者さんは、骨粗鬆症についての不安や疑問を専門医に相談することができるため、より安心して治療に臨むことができます。

▶︎イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの骨粗鬆症専門外来はこちら

テレビ取材を受けた骨粗鬆症診療とは?

骨粗鬆症の診療でイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックがテレビによる取材を受けた時の動画です。

映像やナレーション、テロップ等を使ったわかりやすい解説となっておりますので、こちらもぜひご覧ください。

 

まとめ

骨粗鬆症は、骨の密度が低下して弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

骨粗鬆症になると、軽い衝撃や転倒でも骨折することがあり、高齢者や女性に多く見られますが、若い人でも発症することがあります。

また、初期症状がなかなか気づきにくいため、注意が必要です。|イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック

骨粗鬆症になりやすい人には、高齢者や女性、痩せ型の人、過剰なアルコール摂取、タバコの喫煙、運動不足などが挙げられます。

初期症状としては、腰痛や腰の可動域の制限、身長の低下、背中の痛みなどがありますが、これらは軽度であるため、気づきにくいことがあります。

骨粗鬆症の検査方法としては、骨密度測定があります。

治療方法としては、骨を強くする薬や栄養補助食品、運動、食事改善などがあります。

また、骨折が起きた場合は、手術が必要な場合もあります。

骨粗鬆症の予防には、適度な運動やカルシウムやビタミンDを含む食事、タバコや過剰なアルコールの摂取を控えることが大切です。

特に、カルシウムは骨の形成に必要な栄養素であり、牛乳や乳製品、小魚などが良いとされています。

骨粗鬆症は、初期症状が気づきにくく、骨折のリスクが高いため、注意が必要です。

定期的な健康診断や適切な予防、早期発見と治療が大切です。

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この記事の監修医師


藤沢駅前 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック  院長 渡邉 順哉

■詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長