saiseiiryo【再生医療】専門外来

INTRODUCTION再生医療専門外来について

当院では、最先端の医療技術を駆使し、再生医療に特化した専門外来を提供しています。再生医療は、自己の組織や細胞を活用して、患者様の治療や回復を促進する画期的な治療法です。関節の痛みに悩んでいる方々のために、手術を避けたい方向けの治療法もございます。再生医療は、外科的な手術や薬物療法など他の治療法と比較して、安全性が高く、治療の効果がより長期的で効果的であることが期待されます。細胞や組織を再生することで、組織損傷を起こす疾患を治療することが可能です。

 
 

SYMPTOMS この治療がおすすめの症状・病気

 ★膝の痛み(変形性膝関節症、半月板損傷)
 ★股関節の痛み(変形性股関節症、股関節唇損傷)
 ・手指の痛み(CM関節症、へバーデン結節)
 ・肩の痛み(変形性肩関節症、肩腱板損傷)
 ・肘の痛み(変形性肘関節症、テニス肘、ゴルフ肘)
 ・足首の痛み(変形性足関節症、アキレス腱炎)
   ★:再生医療を受けられる方が圧倒的に多い病気

TYPE 再生医療専門外来で扱う治療法

①幹細胞治療
 幹細胞治療は患者自身の脂肪などの体内の組織を採取し、そこに含まれるごく少数の若く細胞分裂の活発な幹細胞を専用の特殊な施設で約1カ月かけて数個から1億個くらいまで数千万倍の数に培養したものを関節内に戻す治療になります。関節内に入った大量の幹細胞は関節内の組織に働きかけ数カ月以上掛けて様々な成長因子を放出し、損傷した軟骨などの組織が修復するように働きかけ、痛みの大幅な改善が期待できます。他の治療法と比べると最も治療費の高い再生医療になります。

②成長因子療法
 PRP(多血小板血漿)療法という患者自身の血液中の血小板を濃縮した治療法を進化させ、副作用の原因となっていた血小板の殻を専用の加工施設で1~3週間掛けて取り除き、血小板内に存在する成長因子という組織を修復したり炎症を抑える物質のみを抽出し、PRPよりも高濃度に濃縮しフリーズドライ化したものです。フリーズドライ化することで、長期的な保管も可能になり万全な体調を待ってからの治療が可能です。PRP療法よりも治療に時間は掛かりますが、関節の痛みの悪化や腫れなどの副作用は少なく、成長因子の量も格段に増やすことができるのが特徴。

③幹細胞上清液(エクソソーム)
 幹細胞治療の最大の欠点は費用の問題です。幹細胞治療で大きな役割を果たすのが幹細胞が作る上澄み液で、これが成長因子療法に負けじと劣らずの関節痛を改善する効果が期待されています。他人の赤ちゃんの臍帯血や歯牙、脂肪から作られていますが、自分自信の細胞を加工する再生医療と比べると比較的治療費が安く、一部の粗悪品を除き安全性もかなり高くなっているため、世界中で急激に普及しつつある治療法です。

④集束型体外衝撃波治療
 体外衝撃波治療は特に「集束型」体外衝撃波治療の場合、再生医療と同時期に併用することで、より再生医療の効果の向上を期待することができるため、当院では積極的に導入しています。同じ体外衝撃波でも「拡散型」体外衝撃波治療は徐々に普及していますが、あまり関節内の損傷に対する効果は弱いと考えられます。

FEATURE再生医療専門外来の特徴

FEATURE 01自然な治癒力の活用

再生医療では、患者様自身の細胞や組織を活かし、自然な治癒力を最大限に引き出します。このアプローチにより、体内の修復機構を活性化させ、持続的な改善を実現します。

01

FEATURE 02安全で副作用が少ない治療法

外科手術や強力な薬物療法に比べ、再生医療は安全性が高く、副作用が少ない治療法です。患者様はリスクを最小限に抑えながら、効果的な治療を受けることができます。

02

FEATURE 03 個別に合わせたオーダーメイド治療

当外来では、患者様一人ひとりの病状や希望に合わせて、整形外科専門医が診察し、最適な再生医療のプランを提案します。
症状の改善だけでなく、患者様の生活全体そして将来にわたり自分の足腰が元気のまま動き続けられるようにサポートします。
再生医療は、自分自信の細胞の治癒力を最大限に引き出し、関節の傷んで炎症が起きている状態を改善する治療法です。

DISEASEよく見られる疾患

以下は再生医療が適用される可能性のある病名のリストです。

 ★変形性膝関節症、半月板損傷
 ★変形性股関節症、股関節唇損傷
 ・CM関節症、へバーデン結節
 ・変形性肩関節症、肩腱板損傷
 ・変形性肘関節症、テニス肘、ゴルフ肘
 ・変形性足関節症、アキレス腱炎

これらは再生医療が効果的である可能性が高い疾患の一部ですが、医師の判断に基づきます。
治療の適格性は患者の状態や医療施設の方針によって異なる場合があります。

FLOW診療の流れ

  • POINT01

    初回受診と評価

    患者様のお話を伺い、現在の症状や治療の経過を詳しくお聞きします。レントゲン検査・エコー検査に加え、再生医療の適応を判断するためにもMRI検査による精密診断を行い評価いたします。

  • POINT02

    診断と治療計画の策定

    医師が患者様の症状を元に具体的な診断を行います。 再生医療を含む最適な治療法を検討し、計画を立てます。

  • POINT03

    再生医療の選択

    患者様の状態に合わせて、最適な再生医療の治療法が提案されます。 注射や非侵襲的な方法を使用し、治療が行われます。

  • POINT04

    治療実施

    まずは、幹細胞治療の場合は脂肪組織の抽出、成長因子療法の場合は採血をさせて頂き、加工施設にて1~4週間程度掛けてじっくり培養もしくは加工を行います。完成前には集束型の体外衝撃波治療やエクソソームで事前に治療を行い、より再生医療の効果を向上する準備を行います。幹細胞治療や成長因子療法の準備ができたら、関節内にエコー画像で確認しながら確実に関節内に投与します。

  • POINT05

    経過観察と調整

    治療後、患者様の経過が定期的に診察して状態の評価を行います。 数カ月間掛けて徐々に痛みが改善していくことも少なくありません。痛みや治療前のプランに合わせて複数回治療を再生医療を行う場合もあります。


再生医療は患者様のニーズに合わせたアプローチを大切にし、安全で効果的な治療を提供しています。治療の過程は患者様との協力のもと進められ、理解しやすい形でお伝えしています。ご質問やご不明点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。