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交通事故後のむち打ち治療の期間と流れ|整形外科を選ぶべき理由も解説

※本記事は、整形外科専門医・イノルト整形外科 統括院長 渡邉順哉医師の監修のもと執筆しています。

交通事故後のむち打ち治療の期間と流れ|整形外科を選ぶべき理由も解説

交通事故に遭った後、「首が重だるい」「頭痛やめまいがする」といった症状に悩まされていませんか?

いわゆる「むち打ち(頸椎捻挫)」は、事故直後よりも数日経ってから症状が強く出ることが多く、適切な対応が遅れると後遺症が残るリスクがあります。

この記事では、むち打ち治療の期間の目安、事故後に行うべき手続きの流れ、そして整骨院ではなく整形外科を選ぶべき理由について専門医の視点から詳しく解説します。

交通事故後のむち打ちの治療期間の目安

むち打ちの治療期間は、症状の程度にもよりますが、一般的に3か月~最大6か月がひとつの目安とされています。

事故の衝撃で首周りの筋肉や靭帯、神経がダメージを受けると、見た目には異常がなくても組織が修復されるまでには一定の期間が必要です。

「少し痛みが引いたから」と自己判断で通院を止めてしまうと、数年後に慢性的な首の痛みや肩こりに悩まされるケースも少なくありません

組織が完全に安定するまで、医師の指導のもとでじっくりと治療に取り組むことが大切です。

交通事故後の手続きや治療の流れ

事故発生から治療終了までには、いくつかの重要なステップがあります。

警察・保険会社へ連絡(直後)

事故直後は、必ず警察へ通報してください。

警察への届け出がないと、保険金の請求に不可欠な「交通事故証明書」が発行されません

また、ご自身の加入している保険会社と加害者の保険会社へも速やかに連絡を入れます。

保険会社から連絡があった際は、通院予定の医療機関名を伝えましょう。

整形外科を受診・診断書取得(当日〜数日以内)

整骨院ではなく、必ず「整形外科」を受診し、レントゲン・エコー・MRIによる精密検査を受けてください。

医師に「診断書」を作成してもらい、それを警察へ提出することで初めて人身事故として受理されます。

これが、後の損害賠償手続きの基礎となります。

治療開始・通院

定期的な医師の診察と、理学療法士によるリハビリテーションを開始します。

  • 通院頻度:
    週2~3回程度が目安です。
  • 治療の選択肢:
    状況によりハイドロリリースや体外衝撃波などの治療が有効な場合もあります。これらは保険会社へ事前に相談することで、状況次第で支払い対象となるケースもあります。
  • リハビリの重要性:
    医師は整骨院での治療責任を取れないため、基本的に整骨院を併用することに同意は得られません。リハビリ体制が整った整形外科で、一貫して治療を受けることが大切です。

なお、もしすでに接骨院に通われている場合や、どうしても併用したいとお考えの方は、トラブルを避けるためにも当院までお気軽にご相談ください。

治療終了・症状固定の診断

症状が改善したら、治療終了です。

もし6か月程度経過しても症状が残る場合、医師から「これ以上は劇的な改善が見込めない」という症状固定の診断を受けることがあります

早期に保険会社から治療費打ち切りの連絡が来た場合は、弁護士特約などを利用して専門の弁護士に仲介を依頼することで、治療期間が延長されるケースもあります。

示談交渉・慰謝料支払い

治療費や休業損害、慰謝料などの合計額(示談金)が確定し、示談書に署名・捺印をすることで支払いが実行され、すべての手続きが完了します。

【時期別】むち打ちの治療方法

むち打ちは、症状の経過に合わせた適切なケアが必要です。

痛みが強い時期(受傷直後〜1週間程度)

この時期は、「炎症を鎮めること」が最優先です。

  • 安静:無理に首を回したりせず、負荷をかけないように過ごします。
  • 装具療法:
    症状が激しい場合は「頸椎カラー」を使用して首を固定し、負担を軽減します。
  • 投薬:
    消炎鎮痛剤(ロキソニン等)や筋弛緩剤、湿布、塗り薬を用いて痛みと炎症を抑えます。

落ち着いてきた時期(2週間〜)

炎症が落ち着いてきたら、徐々に動かして本来の機能を回復させます。

  • リハビリテーション(施術):
    理学療法士の指導のもと、硬くなった筋肉をほぐす徒手療法や、ストレッチ、低下した筋力を戻すトレーニングを行います。
  • 生活指導:
    日常生活での正しい姿勢や、首の負担を減らす動作のアドバイスを受け、慢性化を防ぎます。

交通事故後のむち打ち治療で「整形外科」を選ぶべき理由

「近所の整骨院でも同じだろう」という考えは、怪我の回復を遅らせるだけでなく、法的な権利を失うリスクもあります。

正確な「医学的診断」と「精密検査」が可能

整形外科は、医師が診察を行う医療機関です。

レントゲンやMRIを用いて、骨折の有無だけでなく筋肉や神経の損傷まで正しく診断できます。

「診断」ができるのは医師のみであり、これが適切な治療計画の土台となります。

公的な「診断書」の作成ができる

警察への届け出や保険会社への請求に必要な「診断書」を作成できるのも医師のみです。

また、万が一後遺症が残った場合の「後遺障害診断書」も、医師以外は作成できません。

医療機関に無断で整骨院へ通い続けると、必要な書類を書いてもらえなくなる可能性があります。

理学療法士による「治すためのリハビリ」が受けられる

多くの整骨院で行われるのは柔道整復師による施術ですが、整形外科では国家資格を持つ理学療法士(PT)による、医学的根拠に基づいたリハビリテーションを受けられます

個々の症状に合わせた運動療法により、根本的な改善を目指せます。

整骨院は「整形外科と併用」は基本的には避ける

整骨院は通いやすいというメリットがありますが、後遺症が残った際のリスクを考えると、整形外科一本で治療することをおすすめします。

まずは、理学療法士によるリハビリが充実している整形外科を探すことが大切です。

関連記事:交通事故後の後悔しない病院選び|整形外科にすべき理由も解説

交通事故によるむち打ちならイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックまでご相談ください

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、交通事故に遭われた患者様が一日も早く元の生活に戻れるよう、専門医による精密な診断と、経験豊富な理学療法士によるリハビリテーションを組み合わせて提供しております。

「事故から数日経って痛みが出てきた」「今の治療で良くなるか不安」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

保険会社との対応についても、医学的な観点からサポートさせていただきます。

まずはお電話、または公式LINEから、お気軽にお問い合わせください。

交通事故の通院に関するよくある質問(FAQ)

最後に、交通事故後の通院について、いただくことの多いご質問にお答えいたします。

Q. 軽い痛みでも整形外科を受診してもいいですか?

A. はい。事故直後はアドレナリンの影響で痛みを感じにくいことがありますが、数日後に深刻な症状が出ることもあります

早期発見が後遺症を防止する第一歩となるため、違和感があればすぐにご相談ください。

Q. 病院は途中で変更はできますか?

A.可能です。保険会社の担当者に「〇〇整形外科へ転院したい」と伝え、手続きを進めてください。

スムーズな引き継ぎのために、前の担当医からの紹介状を依頼することも有効です。

Q. 家の近くの整形外科に通うのはどうですか?

A. 通いやすさも大切ですが、何より「理学療法士のリハビリ」を受けられるかどうかが重要です。

リハビリ設備がない場合、薬や湿布だけの処置になり、症状が長引く可能性があります。

少し遠くても、リハビリ体制の整った整形外科を選ぶことをおすすめします。

まとめ

交通事故後のむち打ちは、適切な初期対応と継続的なリハビリが結果を左右します。

整形外科での正確な診断と、理学療法士による専門的なケアを受けることで、後遺症のリスクを最小限に抑えられます。

「どこへ通えばいいかわからない」とお悩みの方は、ぜひイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックへご相談ください。

スタッフ一同、患者様の回復を全力でサポートさせていただきます。

この記事の監修医師

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
渡邉 順哉

経歴

  • 平成16年 鎌倉学園高等学校卒
  • 平成23年 東邦大学 医学部卒
  • 平成23年 横浜医療センター 初期臨床研修
  • 平成25年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
  • 平成26年 神奈川県立汐見台病院 整形外科
  • 平成28年 平成横浜病院 整形外科医長
  • 平成30年 渡辺整形外科 副院長
  • 令和元年 藤沢駅前順リハビリ整形外科 院長
  • 令和6年  イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 統括院長