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【膝の違和感】膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状と原因について解説

椅子から立ち上がったときや階段の上り下りなど、膝の曲げ伸ばしをしたときに、膝関節に痛みを感じたことはないでしょうか。

痛みは感じないとしても、大きな音が鳴ったり関節に違和感を感じたりすることもあるはずです。

このような症状が現れる場合、膝関節に何らかの異変が生じている可能性があり、悪化させないためにも詳しい検査を受け、治療に取り組むことが重要です。

今回は、膝の痛みや違和感の原因や治療法について詳しく解説します。

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膝の仕組み

膝の関節は、太ももの骨である大腿骨と、すねの骨である脛骨、そして膝の皿ともよばれる膝蓋骨の3つの骨で構成されています。

このうち、膝蓋骨は太ももの筋肉である大腿四頭筋と脛骨から伸びる膝蓋腱によって支えられており、関節がスムーズに動かせるよう膝の骨の表面は軟骨で覆われているのが特徴です。

同時に、膝関節は歩いたり走ったりジャンプしたりしたときに、特に強い衝撃や摩擦が加わりやすい部位でもあるため、それらを緩和するクッションのような役割も果たしています。

関連記事:膝に突っ張りを感じる原因や疾患・解消するストレッチ方法を解説

膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状

人間が活動するうえで重要な役割を果たす膝は、体のなかでも特に負担がかかりやすい部位でもあり、人によっては膝を曲げ伸ばしした際に痛みが出ることもあります。

しかし、それ以外にも違和感や不自然な感覚が症状として現れることも少なくありません。

痛み以外に見られる代表的な症状としては、以下のようなものがあります。

  • 突っ張ったような違和感
  • 空気が入ったような違和感
  • 水が溜まる
  • 音が鳴る(パキパキ・ポキポキ)
  • むくみ
  • ねじれ
  • 火照り・熱っぽい
  • 炎症・腫れ
  • 曲がらない・曲げにくい
  • 足を真っ直ぐに伸ばせない
  • ぶよぶよとした触感
  • しこり
  • 力が入らない
  • 関節がズレたような違和感
  • 痙攣
  • 痺れ

人によっても現れる症状はさまざまで、軽症の場合はほとんど気にならない場合もあります。

しかし、ほんのわずかな違和感でも、生活習慣の乱れを改善せず治療をしないままにしていると、さらに悪化して激しい痛みが伴い、日常生活に支障をきたすこともあるのです。

関連記事:膝の内側が痛い原因を解説|考えられる疾患や病院での治療法は?

関連記事:膝の裏が痛いのはなぜ?歩きすぎが原因?おすすめストレッチ方法を紹介

痛み以外の症状で考えられる原因

上記で挙げた膝の違和感や不自然な感覚が現れたとき、その原因にはどういったものが考えられるのでしょうか。

代表的なものは以下などです。

  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷
  • 膝靭帯損傷
  • 軟骨損傷
  • 骨折
  • 骨粗鬆症
  • アルコールに伴う骨壊死

それぞれの症状や特徴を紹介します。

変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、膝の軟骨が少しずつすり減っていくことで、関節のスムーズな動きが阻害される病気のことです。

初期の段階では炎症や火照りなどの症状が現れることが多いですが、症状が悪化していくと激しい痛みが伴い、日常生活に支障をきたすケースもあります。

▶︎変形性股関節症は手術せずに治せる?|再生医療とはどんな治療なのか

半月板損傷

半月板とは、大腿骨と脛骨の間にある軟骨のことで、クッションのような役割を果たしているものです。

激しいスポーツや急激な体重の増加、さらには加齢などによって半月板が損傷し、本来の役割を果たせなくなることがあります。

▶︎半月板損傷を早く治す方法や症状が改善するリハビリについて解説

膝靭帯損傷

大腿骨と脛骨は複数の靭帯によって支えられていますが、外的要因で膝に大きな力が加わると、靭帯にダメージが加わることがあります。

その結果、靭帯損傷を引き起こし激しい痛みを伴うことも。

外部からのダメージの程度によっては痛みが伴わない場合もあります。

軟骨損傷

軟骨損傷とはその名の通り、膝関節にある軟骨が損傷し、膝の曲げ伸ばしに支障をきたす症状のことです。

特にスポーツなどによる怪我によって発症することが多く、水が溜まったり腫れ、炎症を引き起こすケースが典型的です。

骨折

膝関節部分の骨折として多いのが、膝蓋骨とよばれる「膝の皿」にあたる部分の骨折です。

転倒やモノをぶつけたときなど、外部からの強い衝撃が加わった際に折れるケースが多いです。

骨粗鬆症

加齢や運動不足などによって、骨の強度が低下する骨粗鬆症。

特に中高年の女性に多く見られ、骨粗鬆症が進行していくと骨折のリスクが高まります。

ほかの病気に比べて自覚症状がほとんど見られないことから、骨折をして初めて骨粗鬆症が発覚するケースも多いようです。

関連記事:骨粗鬆症の初期症状は気づきにくい?|骨粗鬆症の原因も解説

アルコールに伴う骨壊死

骨壊死とは、骨そのものの細胞組織が死んだ状態を指します。

これは十分な血液供給ができなくなることで現れる症状です。

また、怪我などさまざまによって引き起こされます。

特にアルコールは骨壊死を引き起こす危険因子とされており、日常的かつ多量のアルコールを摂取することで骨壊死のリスクが高まります。

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膝の痛みや違和感を伴いやすい人の特徴

上記で挙げたような膝の痛みや違和感を発症しやすい人には、さまざまな傾向が見られます。

特に40代以降の中高年になると加齢にともない筋力が低下していき、膝関節を支える力がなくなり痛みを感じやすくなります。

また、年齢にかかわらず運動の習慣がない方も、自然と筋力が低下していくため膝に痛みを感じることがあるのです。

さらに、適度な運動を心がけていたとしても、急激に体重が増加すると膝関節にかかる物理的な負荷も増大し、痛みや違和感を引き起こす原因となります。

膝の検査方法

膝に痛みや違和感がある場合、医療機関ではどういった検査を行って診断をするのでしょうか。

代表的な検査方法としては、以下などが挙げられます。

  • レントゲン
  • エコー検査
  • MRI

レントゲンは、骨に異常がないかを診断するために有効な検査方法です。

短時間で痛みもなく苦痛を感じることもありません。

そのため、まずはレントゲンを撮影するという医療機関も多いです。

ただし、レントゲンはX線を照射するため、頻繁に検査を行うと放射線による被曝量も増大するといった懸念もあります。

近年のレントゲン装置は放射線量も大幅に低下しているため、繰り返し検査をしても健康被害を及ぼすリスクは低いですが、どうしても不安に感じる方もいるのは事実です。

また、レントゲンだけですべての異常を検査できるとは限らないため、エコー検査やMRIなどを活用することもあります。

エコー検査は超音波を用い、膝関節内部の損傷や炎症などを調べるのに重宝します。

また、MRI検査も筋肉や神経といった組織を検査するために用いられます。

どの検査方法がベストであると一概に判断することはできず、あくまでも痛みや違和感の症状に合わせて、状況に応じた最適な検査方法を選択することが求められるのです。

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膝の治療とリハビリ

膝の痛みや違和感を取り除くためには、その人にとって最適な治療やリハビリを選択することが重要なポイントとなります。

具体的にどういった方法があるのか、代表的なものをいくつか紹介しましょう。

リハビリ

症状の根本原因を解決するためには、ストレッチや姿勢の矯正、筋力強化を目的としたリハビリが基本です。

ただし、単に体を動かせば良いというものではなく、リハビリにも専門的な知見が求められます。

そこで、医療機関では専門の理学療法士が物理療法や動作指導、自主トレーニングのメニューなどを考案しています。

理学療法士の指導のもとでリハビリに取り組むことにより、効率的に短期間で膝の痛みや違和感を改善することが可能です。

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体外衝撃波治療

体外衝撃波治療とは、痛みを引き起こす原因となっている神経を破壊すると同時に、組織の修復を促すための治療法です。

1回の治療でも痛みの劇的な緩和が期待できます。

集束型と拡散型の2タイプから選択でき、局所的な痛みには集束型が、広範囲な痛みに対しては拡散型が有効です。

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超音波治療

物理療法のひとつに超音波治療があります。

1回あたり5〜10分程度の治療のため手軽にでき、繰り返し治療を行うことで痛みを緩和させる効果が見込めます。

再生医療

再生医療とは、手術を選択しなくても十分な効果を得ることを目的とした治療方法です。

たとえば、自己血液から取り出した成長因子を注射するPFC-FD療法や、血しょうを注射するPRP療法、脂肪幹細胞を培養したものを注射し組織の修復を促す脂肪幹細胞治療などが挙げられます。

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ハイドロリリース

ハイドロリリースとは筋膜リリース注射ともよばれ、生理食塩水を注射する治療方法です。

関節そのものではなく、その周辺の筋肉や神経に痛みや異常がある場合に有効な方法です。

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手術

リハビリや物理療法、再生医療などで十分な効果が現れなかった場合には、手術によって症状を改善する方法もあります。

膝関節の手術では、人工関節置換術(TKA)や人工膝関節単顆(たんか)置換術(UKA)、高位脛骨骨切り術(HTO)、半月板手術などが代表的です。

骨粗鬆症の検査にかかる費用は、部位や検査方法によっても変わってきます。

たとえば、X線で腰椎および大腿骨の骨密度を正確に測る場合には、保険適用(3割負担)で1回あたり1,000〜1,500円程度の費用となっています。

さらに、前腕など簡易的な検査であれば、1回あたりの検査費用は数百円程度に抑えられる場合もあります。

膝の痛みはイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックで受診を

膝の痛みや違和感に悩んでいる方は、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックへ一度ご相談ください。

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは関節外科専門外来を設置しており、レントゲンだけでなくエコーやMRIによる精密検査に対応しています。

特にMRI検査は大掛かりな装置が必要であるため、医療機関によっては対応できないところも存在します。

しかし、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは多様な検査が可能で、精密検査が必要な場合でも対応が可能です。

もちろん、検査だけでなく、上記で紹介した体外衝撃波や超音波治療、再生医療、ハイドロリリースなどの最新鋭の医療も提供しています。

さらに、膝の痛みを根本から解決するために理学療法士も常駐しており、その人にとって最適なパーソナルリハビリを行うことができます。

膝の痛みにも特化した医療機関であり、これまで数多くの患者の悩みを解決してきた実績があり、安心して治療を行うことが可能です。

お気軽にご相談ください。

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まとめ

一口に膝の痛みや違和感といっても、その人の年齢や体型、生活習慣などによっても考えられる原因はさまざまです。

仮に運動不足や体型の変化が原因であったとしても、無理な運動をしてしまうとさらに痛みが悪化するおそれもあるでしょう。

膝の痛みや違和感を解消するためには、まず検査を行って原因を特定し、それに合わせた治療やリハビリを行う必要があります。

信頼できる整形外科が見つからない、または治療に不安があるという方は、ぜひ一度イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックを受診ください。

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この記事の監修医師


藤沢駅前 藤沢にありますイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック  院長 渡邉 順哉

■詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長