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変形性股関節症

疾患概念

変形性股関節症は股関節の関節軟骨の変性と摩耗を生じる非炎症性の変性疾患です。進行すると反応性の骨増殖や骨吸収が関節周囲に生じ、関節は変形していきます。

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誘因・原因

初老期以降に生じる老化による軟骨の変性が原因と考えられる一次性と、特定の原因が推定できる二次性の変形性股関節症があります。

二次性の変形性股関節症の原因として最も多いのは、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全(acetabular aplasia)などに起因する「亜脱臼性股関節症」です。

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症状・臨床所見

疼痛や可動域制限が生じるために、日常生活動作が不自由になります。

続けて歩く距離が短くなり、進行すると自発痛も生じるようになります。階段の昇降や、しゃがみこみ・立ち上がりが困難となります。

可動域制限が進行すると足の爪切りや靴下の着脱が困難になります。

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検査・診断・分類

単純X線検査では、関節裂隙の狭小化、骨棘の形成、軟骨下骨の硬化、骨嚢胞などがみられます。

関節裂隙の狭小化の程度によって、狭小化のない前期股関節症、狭小化の始まった初期股関節症、一部の関節裂隙が消失した進行期股関節症、広範に消失した末期関節症に分類されます。

血液検査では、明らかな異常を示しません。ほかの関節疾患を除外するために行われることがあります。

 

治療

保存療法として、体重の減量や生活の調整、杖の使用などが行われます。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が対症的に使われます。

手術療法は、主に骨切り術と人工股関節置換術があります。

 

骨切り術(osteotomy)

大腿骨側の骨切り術には、大腿骨近位部を内反させることによって大腿骨頭の求心性の改善する内反骨切り術や、大腿骨近位部を外反させることによって荷重部を内側に移動する外反骨り切術があります。

骨盤側の骨切り術には、寛骨臼をくり抜いて移動させることによって臼蓋形成不全を改善する寛骨臼回転骨切り術などがあります。

 

人工股関節置換術(hip replacement arthroplasty)

進行した例では人工股関節置換術が行われます。

インプラントの固定に骨セメントを用いるセメント固定型と、骨セメントを用いないセメントレス固定型があります。長年にわたって疼痛の著しい軽減と日常生活動作の改善が期待できます。

人工関節の臨床成績は大きく向上しています。現在では、術後10年間で90%以上の耐久性があるとされています。除痛効果が高いために若年層に対しても行われるようになっていますが、長期的には関節部分の摩耗や緩みのために再置換手術が必要になることがあります。

 

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