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上腕内側上顆骨折

基本情報

9~14歳に多くみられる成長軟骨(骨端線)の先にある骨端核と言われる部分の剥離骨折です。子供の肘周辺の骨折の中では外顆骨折に次に多いです。肘関節の脱臼も一緒に起こると、骨折の破片が関節内に入り神経障害を生じることがあり、知覚運動障害のチェックが必要となります。

 

原因

肘を伸ばした状態で、肘が強制的に外側に向けられ発生します。内側上顆に付着する筋群が骨端核を牽引し裂離骨折(外力によって腱や靭帯などを介してくっついている骨ごとはがされる骨折。剥離骨折とほぼ同義)を引き起こします。

 

症状・診察所見

内側上顆部の腫れ、押したときの痛みを認めます。

 

検査・診断

左右のレントゲン撮影を行い、骨端核の位置を骨折していない側と比較します。知覚運動障害のチェックが必要です。

 

治療

基本的には手術はせずに、ギプスシーネ固定で、約3週間後にリハビリで関節を動かす練習を開始します。ただし骨折の状態によっては元の位置に骨折を戻せない場合などは、全身麻酔での手術を行います。

 

※フォルクマン拘縮(こうしゅく)

・フォルクマン拘縮は、骨折によって血管が損傷や圧迫を受け、その周囲に血液が流  れにくくなり、うっ滞や腫脹から生じる筋肉に血流が減り腐ったり、正中・尺骨神経の麻痺から起こる手が固まって動かなくなった状態(拘縮)をいいます。一旦なってしまうと元に戻らず機能回復が困難なため、早期の発見と予防が重要となります。

・10歳以下の小児に多くみられ、上腕骨顆上骨折などに続いて起きえます。

・血管造影、筋膜内圧測定などを行います。(※設備上の問題で大病院以外は困難)

・循環障害の徴候として5Pがあります。(①痛み②手の血色がかなり悪い③手首の脈が触れなくなる④神経麻痺で手に力が入らず動かない⑤触った感覚が鈍い
ギプス固定後や手術後などが要注意です。骨折部の腫れは6~12時間でピークとなります。

・早期診断が重要で、5P症状がみられる場合はギプスの除去を行います。重度の場合は筋膜切開などの必要性が生じます。

 

※内反肘(ないはんちゅう)・外反肘(がいはんちゅう)
肘を伸ばした状態で、上腕と前腕が角度は正常が170°程度であり、多少外を向いています。個人差はありますが、健常側と比較し内に向いている場合を内反肘、外に向いている場合を外反肘といいます。

 

内反肘

上腕骨顆上骨折後に比較的多くみられます。症状としては見た目の問題だけでなく、関節の動きが悪くなったり、安定感がない感覚になるとの報告されています。手術をする場合は、矯正骨切り術で、10歳前後で行われます。

 

外反肘

上腕骨外顆骨折が上手くくっつかなかったことにより生じることが多いです。見た目の問題程度で、自覚症状はあまりありませんが、成長ととも外反変形は進みやすくなります。子供では骨を付けるための手術を行います。

 

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