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橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)

院長が中学1年生サッカー部で転んで骨折して救急車で運ばれた骨折です。理事長にギプス固定をしてもらいましたが、固定期間中に学校で再度転んでずれてしまったため、くっつきかけていた骨折を再度折ってギプス固定をし直すとても痛い苦い経験がありました。

 

原因

骨粗しょう症を有する高齢の女性に多く、転倒して手をついたときに発生します。若年者ではスポーツ活動中などに発生することが多いです。

 

症状・診察所見

手首の関節の運動痛、腫れが出現します。手首の関節の曲げ伸ばしのみならず、内側へひねる、外側へひねる動作の制限も生じます。コレス骨折では外見上「フォーク状変形」という特有の変形がみられます。

 

検査・診断

レントゲン撮影でほとんどの診断が可能です。骨折が関節面に及んでいるときには、3D-CTが骨折型やずれの正確な診断に有効となります。骨折線がレントゲン撮影では見えない骨折もあり、MRIが骨折の判定に有効となります。骨折線が関節内に及ばない関節外骨折と、関節面に及ぶ関節内骨折があり、前者は遠位端骨片が背側にずれるコレス骨折と、掌側にずれるスミス骨折があります。コレス骨折のほうが圧倒的に多く、後者にはバートン骨折や、多様な粉砕骨折があります。

 

治療

骨折のずれが少ない場合には、そのまま固定を行います。活動量の少ない高齢者では多少の骨折のずれが残っても不自由さを訴えないことが多いです。手指、肩など周辺の関節はよく動かして、拘縮をつくらないことが重要となります。ずれが大きいときには、骨を正しい位置に戻して、ギプス固定するか、手術療法のいずれかを選択します。徒手整復・ギプス固定では、適切な麻酔下に手を牽引しつつ転位した骨片を整復し、4~6週ギプス固定を行います。コレス骨折では再転位を防ぐために、尺屈・掌屈位で固定します。しかし、高齢者では整復してもギプス内で再転位を起こすことが多くなります。手術療法は、徒手整復・ギプス固定では良好な整復位を維持できないときに行います。関節内骨折では関節面の転位を正確に整復することが重要であり、手術療法が必要となります。手術としては、金属プレートとネジによる固定が一般的です。手術を行った場合は、基本的には術後は固定を必要としない場合が多く、術後早期から手首を動かすことができます。

 

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