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鎖骨骨折

疾患概念

鎖骨骨折は肩の外側からの筋肉の瞬間的で強力な収縮作用か、外力が直接作用することにより生じる鎖骨中央、外側、内側で分類される骨折をいいます。この順番で起こりやすいです。

 

誘因・原因

鎖骨骨折は、肩を下にして転倒するなどにより生じることがほとんどで、若い男子に多くみられます。鎖骨中央1/3(骨幹部)の骨折では、末梢骨片は上肢の重さに引かれ、中枢骨片は胸鎖乳突筋に引かれて頭側凸の変形を生じます。骨折部で重なり合い、骨折した側の肩幅が狭くなります。

※骨折により2つ以上に分かれたそれぞれの骨を骨片(こっぺん)あるいは骨折片(こっせつへん)といいます。骨片は、身体の中枢に近い側の骨片を中枢骨片(または中枢片あるいは近位骨片)、中枢から遠い側を末梢骨片(または末梢片あるいは遠位骨片)といいます。また、3つ以上の骨片に離断した場合を複数骨折といい、中枢骨片や末梢骨片以外の骨片を第3骨片、あるいは破片、骨片、骨破片などといいます。

 

症状・臨床所見

受傷の経緯、変形、痛みの場所を確認します。まれに、鎖骨の下にある神経が損傷され、しびれや麻痺が生じていることもあります。

 

検査・診断

レントゲンでは鎖骨の前後、斜めのほか、骨折部位により追加撮影でも確認します。
骨折線がはっきりしない場合(ずれがある場合や臨床所見から骨折を強く疑うが)は単純CTやMRIを撮影します。

 

治療

中央の骨折では、保存的治療で良好な経過が多くみられます。肩を後方にそらせると整復が得られやすいです。バンドや包帯で固定し、変形が強くても機能障害を残すことは少ないとされています。固定は、小児では仮骨(両骨折端が連結された状態)がレントゲン上に認めるのは2~3週、成人では4~6週が必要となります。肩鎖関節脱臼は、鎖骨骨折と同様な保存療法を行います。

手術適応となるのは、外側の骨折やずれが大きく骨のくっつきが悪い場合、開放骨折(骨折部と外が直接交通するもので、感染の危険性が高く注意が必要)の場合、突き上げた骨片により皮膚が貫通しそうな場合、麻痺やしびれ(神経損傷)のある場合、靭帯が断裂している場合、偽関節になった場合などです。手術はプレートとスクリューによる固定が一般的です。その他にK-wireで骨片を貫通させる方法などもあります。

 

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