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変形性膝関節症に効く再生医療はどれ?費用や保険適用についても解説

変形性膝関節症は膝関節の軟骨がすり減り、痛みや変形を引き起こす病気です。

「手術は避けたい」
「薬やリハビリだけでは痛みが改善しない」

このような悩みを持つ方が増えるなかで近年注目を集めているのが、再生医療による治療です。

本記事では変形性膝関節症に効果が期待される再生医療の種類や、不安に感じる方も多い費用や保険適用の有無について丁寧に解説していきます。

変形性膝関節症に効果が期待される再生医療および再生医療類似治療

変形性膝関節症に対してどの再生医療が適しているかは、症状の進行度や医療施設の方針によって異なります。

大前提として、再生医療は損傷した軟骨を完全に元通りにするものではありません。

根本的な完治は保証できないものの、痛みの緩和や症状の進行を遅らせ、日常生活に支障のない状態へと改善することが主な目的です。

幹細胞治療

患者様ご自身の脂肪などから採取した幹細胞を培養し、高濃度にして関節内に注入する治療法です。

幹細胞は軟骨や骨などの組織に分化する働きや、損傷部位の修復を促すシグナルを出す働きが備わっています。

これらの働きによって損傷した軟骨や組織の修復を促し、痛みの軽減や変形の進行抑制が期待されます。

成長因子療法

成長因子療法は「再生医療類似治療」に分類される治療法です。

患者様の血液から成長因子のみを高濃度に抽出してフリーズドライ化し、関節に投与することで組織の修復をサポートします。

特に初期~中期の変形性膝関節症に適しており、自身の血液を使うため副作用が少ない点も特徴です。

幹細胞上清液(エクソソーム)

幹細胞上清液も再生医療類似治療に分類されます。

臍帯血などから得られた成長因子を活用し、関節内の炎症抑制や痛みの緩和を目指します。

自家細胞を使わないことによる安全性も比較的高く、近年広く普及している治療法の一つです。

【番外編】集束型体外衝撃波治療

外部から膝に衝撃波を当てることで血流を促進し、組織の修復力を高める治療法です。

集束型体外衝撃波治療は再生医療ではありませんが、ほかの治療法との併用による相乗効果によって、より短期間で痛みの緩和が期待できます。

関連記事:変形性股関節症は手術せずに治せる?再生医療とはどんな治療なのか

変形性膝関節症を再生医療で治療する際の費用と保険適用

再生医療は症状や治療内容に応じて複数回の注射が前提です。

また、再生医療による治療の多くが保険適用外の自由診療となっているため、治療総額が気になっている方も多く見られます。

ここでは、そんな再生医療にかかる費用について、治療ごとにご紹介します。

幹細胞治療

幹細胞治療の費用相場は1回あたり数百万円前後となっており、患者様の状態や培養量、回数によって費用が変動します。

成長因子療法

成長因子両方の費用相場は、1回あたり数十万円程度で、治療回数などによって変動します。

幹細胞上清液(エクソソーム)

費用相場は1回あたり10万円程度となっており、総額が50万円以上になるケースもあります

集束型体外衝撃波治療

費用相場は1回あたり数万円程度ですが、ほかの再生医療と併用した場合は総額が高額になる場合があります。

関連記事:再生医療で膝の症状は治せる?メリットや治療法の種類と注意点を解説

変形性膝関節症を再生医療で治療した場合の効果が出る時間の目安

痛みの軽減や歩行のしやすさなど、改善したと実感するタイミングには個人差があります。

  • 早い方:数日後~2週間程度
  • 一般的な方:1~2ヶ月程度

効果の持続期間については、幹細胞治療の場合は変化を実感し始めてから半年ほど、その他の治療でも最長で2年ほど効果が続く方が多いです。

関連記事:膝関節への再生医療|症状や治療法の種類を解説

変形性膝関節症を再生医療で治したいとお考えの方はイノルト整形外科まで

変形性膝関節症の痛みに悩み、「手術は避けたい」「最新の治療を試したい」と考えていらっしゃる方は、ぜひイノルト整形外科へご相談ください

イノルト整形外科では関節専門外来を設置しており、変形性膝関節症の診断から治療までを専門的に行っています。

一般的な保存療法や理学療法だけでなく、本記事でご紹介した幹細胞治療や成長因子療法などの再生医療にも対応しております。

再生医療専門の医師が患者様一人ひとりの症状やご希望を丁寧にお伺いし、最適な治療計画をご提案させていただきますので、まずはお電話やLINEなどからお気軽にお問い合わせください。

まとめ

変形性膝関節症に効果が期待される再生医療にはさまざまな選択肢があり、それぞれ痛みの緩和や症状の進行抑制に役立ちます。

ただし、生成医療は基本的に自由診療となっており、効果も個人差があるため、専門医による診断と治療計画の相談が不可欠です。

変形性膝関節症の症状に悩み、再生医療も選択肢の一つに加えていらっしゃる方は、ぜひお気軽にイノルト整形外科までご相談ください。

再生医療を専門とする医師が症状を確認させいていただき、患者様一人ひとりにあった治療法をご提案させいていただきます。

再生医療で膝の症状は治せる?メリットや治療法の種類と注意点を解説

年を重ねるにつれて膝の痛みに悩む方は多く、「痛みをとりたいけれど手術が怖い」「大掛かりな手術になると費用が心配」などと不安を感じる方は少なくありません。

そこで近年注目されているのが、ご自身の細胞や血液が持つ力を活用し、損傷した組織の改善を目指す「再生医療」による膝治療です。

本記事では、膝の痛みを抱える多くの患者様を治療してきたイノルト整形外科が、膝の再生医療の効果やメリット、具体的な治療法、注意点を詳しくご紹介します。

再生医療で膝の痛みや症状は治せる?

再生医療は、膝の痛みや症状の根本的な完治(完全に元の状態に戻すこと)を保証するものではありません。

しかし、自身の細胞が持つ力で軟骨や組織の修復を促すことで、以下のような改善が期待できます。

  • 痛みの緩和:
    炎症を抑え、軟骨の摩耗からくる痛みを軽減する
  • 症状の進行を遅らせる:
    変形性膝関節症などの症状の進行を抑制する
  • 日常生活の質の向上:
    歩行時や階段の上り下りなど、日常生活に支障が出ない状態への改善が期待できる

手術を受けるのが心配な方や、初期~中期の変形性膝関節症の方にとって、新たな選択肢となる治療法です。

関連記事:膝関節への再生医療|症状や治療法の種類を解説

再生医療で膝を治療するときのメリット

再生医療による治療には、従来の外科手術にはない多くのメリットがあります。

  • 拒否反応が起こりにくい:
    自身の細胞を利用するため、アレルギーや拒否反応のリスクが低い
  • 日帰りで治療を受けられる:
    入院の必要がなく、ほとんどが日帰りで受けられる(複数回の通院は必要)
  • 治療直後から普段通り生活できる:
    メスを使わないため施術後の安静期間が短く、直後から普段通りの生活が送れる
  • 治療痕が残りにくい:
    小さな注射針の痕が残る程度で済む

再生医療で膝の症状に効果が期待できる治療法

再生医療にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットがあります。各治療法の特徴をご紹介します。

幹細胞治療

幹細胞治療(かんさいぼうちりょう)とは、患者様ご自身の脂肪などから幹細胞を採取して培養し、濃度を高めて関節内に注入する治療法です。

幹細胞には軟骨・骨・脂肪などさまざまな組織に分化する働きや、損傷した組織の修復を促すシグナルを出す働きがあります。

これらの働きによって損傷した軟骨や組織の修復を促し、痛みの軽減や変形の進行を遅らせる効果が期待できます。

費用は治療内容や培養する細胞量などによって変動しますが、1回あたり数百万円程度と高額になる場合もあります。

PRP療法(多血小板血漿療法)

PRP療法(多血小板血漿療法(たけっしょうばんけっしょうりょうほう))は、患者様の血液から採取した血小板を濃縮してPRPを抽出し、損傷した組織に注射する治療法です。

血小板には身体の修復力を高める「成長因子」が豊富に含まれており、損傷部に投与することで炎症を抑え組織の修復を促します。

入院の必要がなく、早い方で3日、ゆっくりな方でも1ヶ月程度で効果を実感するケースが多いです。

費用については、複数回打つ場合は1回数万円程度、1~2回で効果の実感を目指す高濃度の治療では1回数十万円程度が目安です。

成長因子療法 

成長因子療法は「再生医療類似治療」に位置づけられる治療法です。

患者様の血液から成長因子のみを高濃度に抽出してフリーズドライ化し、関節に投与することで組織の修復をサポートします。

特に初期~中期の変形性膝関節症に適しており、副作用も少ないのが特徴です。

費用は1回あたり数十万円程度で、複数回にわたって打つ必要がある方もいらっしゃいます。

幹細胞上清液療法(エクソソーム)

幹細胞上清液療法(かんさいぼうじょうせいえきりょうほう)も、再生医療類似治療に分類されます。

臍帯血などから採取した幹細胞を培養する際に有用な成長因子やエクソソームを取り出し、関節内に注入することで炎症の抑制や痛みの緩和を目指します。

ご自身以外の細胞由来ではありますが、細胞そのものが含まれていないため拒否反応のリスクも低く抑えられます

費用は1回あたり10万円程度で、複数回行う場合は総額が50万円以上になることもあります。

【番外編】集束型体外衝撃波治療

集束型体外衝撃波治療は再生医療ではないものの、ほかの治療法と併用されることが多い治療法です。

外部から膝の痛む部位に衝撃波を当てることで血管が新しく作られ、血流の改善と組織の修復力を高めます。

再生医療と併用することで相乗効果が期待でき、より短期間で痛みの緩和を目指せます。

費用は1回あたり数万円程度です。

関連記事:変形性股関節症は手術せずに治せる?再生医療とはどんな治療なのか

再生医療の注意点

さまざまなメリットがある再生医療ですが、治療を受ける前に把握しておいていただきたい注意点もあります。

自由診療のため治療費が高め

再生医療の治療はほとんどが保険適用外であり、原則として自費診療になります

膝の再生医療の費用は治療内容などによって大きく異なりますが、幹細胞治療のような高度な治療では数百万円以上かかることもあります。

そのため、再生医療を検討する際はまず予算も含めて医師へ相談し、無理のない範囲でできる治療法を探すことから始めましょう。

効果の現れ方に個人差がある

再生医療は自身の持つ治癒力を利用するため、効果の現れ方には個人差があります

症状の進行度や年齢、体質によっては期待したほどの安定した効果が得られない場合もあります。

治療方法によっては長期的な治療が必要

幹細胞治療などは長期間にわたって効果が期待されますが、PRP療法などは効果の持続期間に限りがあります。

症状を維持・改善していくためには継続的な治療が必要となり、結果的に費用が高額になってしまうことがあります。

関連記事:膝の再生医療にかかる費用や名医の探し方|保険適用はされる?

再生医療による治療で膝の痛みを改善したいとお考えの方はイノルト整形外科まで

イノルト整形外科は関節専門外来を設置しており、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチなどさまざまな膝疾患の治療をさせていただいております。

一般的な保存療法や理学療法はもちろん、本記事でもご紹介した再生医療や体外衝撃波治療、ハイドロリリースなど最新の治療法にも幅広く対応しております。

「痛みをとりたいけれど治療費は安く抑えたい」
「手術や入院をすることなく負担を抑えて治療をしたい」

このようなお悩みのある方は、ぜひイノルト整形外科までご相談ください。

再生医療を専門とする医師が症状を丁寧に診察させていただき、お悩みを解消するための治療法をご提案させていただきます。

お電話やメールフォームはもちろん、LINEからのご相談にも対応しておりますので、ご都合のよい方法でお気軽にお問い合わせください。

まとめ

膝の痛みを改善するための再生医療にはさまざまな種類があり、拒否反応の少なさや日帰り治療が可能といったメリットがあります。

しかし、症状の進行度や予算、求める持続期間などによって治療法は異なるため、専門医による診察と相談が不可欠です。

膝の痛みに悩み、再生医療を検討されている方は、ぜひお気軽にイノルト整形外科までご相談ください。

再生医療の専門医が悩みをお伺いし、患者様一人ひとりに合った治療法のご提案をさせていただきます。

膝関節への再生医療|症状や治療法の種類を解説

膝関節の痛みや機能障害は、日常生活の質を大きく低下させてしまいますが、従来の治療法ではなかなか改善できないとお悩みの方は少なくありません。

このようなお悩みのある方に近年注目されているのが「再生医療」です。

本記事では、膝の再生医療に関して豊富な症例のあるイノルト整形外科が、再生医療が適用される症状や特徴などを詳しく解説します。

再生医療が適用される可能性がある代表的な膝関節の症状

再生医療は、膝関節の損傷した軟骨・半月板・靭帯などの組織を修復したり、再生を促したりすることを目的としています。

変形性膝関節症(軟骨損傷)

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨組織が変性して関節面の変形や炎症が起こる疾患です。

主な原因として、加齢や関節への過度な負荷が挙げられ、前立腺や卵巣の手術といった他の疾患が関連することもあります。

症状としては膝関節の痛みや腫れ、硬直感が見られるほか、進行すると膝の可動域が制限されたり、O脚やX脚といった関節の変形や歪みが現れるようになります。

半月板損傷

半月板損傷は、膝関節にあるC字型の「半月板」が損傷した状態です。

スポーツ中の転倒や急な方向転換、車の事故、肥満による長年の負荷などさまざまな原因が考えられます。

起こりうるトラブルとしては、膝の痛みや腫れ、膝関節の運動制限、不安定感などが挙げられます。

膝の動きが急に止まってしまう「ロック現象」も症状の一つです。

靭帯損傷

靭帯損傷は、膝の安定性を保つ役割のある靭帯が強い力によって損傷した状態で、部分的に傷つく場合もあれば、完全に損傷してしまうこともあります

主な原因として、交通事故による衝撃やスポーツ中の急な方向転換・転倒など、膝に大きな負担がかかる動作が挙げられます。

症状は損傷部位によって異なりますが、急激な膝の腫れ・強い痛み・膝の不安定性・歩行や運動時のぐらつきなどが多く見られます。

関連記事:再生医療とは?適応となる整形適応の疾患や費用について

膝関節の症状に適応となる可能性がある再生医療および再生医療類似治療

膝関節の損傷に対し適応される可能性のある再生医療、また類似治療法をご紹介します。

これらの治療は損傷した組織の修復を促したり、炎症を抑えたりすることを目的としています。

幹細胞治療

幹細胞治療(かんさいぼうちりょう)は、患者様ご自身の脂肪などから採取した幹細胞を培養し、高濃度にして関節内に注入する治療です。

幹細胞には損傷した軟骨・組織の修復を促すシグナルを出す働きや、組織に分化する働きが備わっており、痛みの軽減や変形の進行抑制が期待されます。

費用は1回あたり数百万円程度と高額になる傾向がありますが、個人の状態や投与回数などによって費用は変動します。

PRP療法(多血小板血漿療法)

PRP療法は「多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)療法」とも呼ばれ、患者様ご自身の血液から採取した血小板を濃縮してPRPを抽出し、損傷した組織に注射して修復力を高める治療法です。

血小板に含まれる成長因子が組織の再生や修復を促し、炎症を抑える効果が期待されます。

入院の必要がなく、3日~1ヶ月程度で効果を実感するケースが多く見られます。

費用は複数回にわたって打つ場合は1回数万円程度、1~2回で効果を得られるような高濃度のものは数十万円程度かかるのが一般的です。

成長因子療法 

成長因子療法は、再生医療類似治療に位置づけられる治療法です。

患者様ご自身の血液から成長因子のみを高濃度に抽出してフリーズドライ化し、関節に投与することで炎症の抑制や組織の修復をサポートします。

初期から中期の変形性膝関節症に適しており、自身の血液を使うため副作用が少ないのもメリットです。

費用は1回あたり数十万円程度で、患者さんによっては複数回にわたって投与しなければならないケースもあります。

幹細胞上清液療法(エクソソーム) 

幹細胞上清液療法(かんさいぼうじょうせいえきりょうほう)も、再生医療類似治療に分類されます。

他人の臍帯血などから得られた成長因子やエクソソームを活用し、関節内の炎症抑制や痛みの緩和を目指します。

ご自身の細胞を採取・培養する必要がないため、比較的安全性も高いとされています。

費用は1回あたり10万円程度ですが、複数回治療を受ける場合は総額が50万円以上になることもあります。

関連記事:膝の再生医療にかかる費用や名医の探し方|保険適用はされる?

膝関節の症状を再生医療で治したいとお考えの方はイノルト整形外科まで

膝関節の痛みや症状にお悩みの方で、「手術は避けたい」「最新の治療を試したい」とお考えの場合は、ぜひイノルト整形外科へご相談ください

当院では関節専門外来を設置しており、変形性膝関節症や半月板損傷などさまざまな膝関節疾患の治療を行っています。

一般的な保存療法や理学療法だけでなく、本記事でご紹介した幹細胞治療やPRP療法、成長因子療法などの再生医療にも幅広く対応しています。

再生医療専門の医師が、患者様一人ひとりの症状やご希望を丁寧にお伺いし、最適な治療計画をご提案します。

ご相談は公式サイトやお電話のほか、LINEからも受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

関連記事:年代別に膝の痛みの症状をチェック|考えられる疾患や受診の目安は?

まとめ

膝関節の痛みや機能障害の原因となる症状は、再生医療の適応となる可能性があります。

再生医療にはさまざまな方法があり、それぞれ効果や費用が異なるため、症状の進行度・費用・効果の持続性などによって選ぶことが大切です。

膝関節の痛みに悩み、再生医療をご検討されている方は、まずはお気軽にイノルト整形外科までご相談ください。

再生医療の専門医が丁寧に診察させていただき、患者様一人ひとりのお悩みを解決できる治療法をご提案させていただきます。

骨粗鬆症の検査方法|検査できる場所や費用を解説

骨粗鬆症は早期に発見して治療を始めることで、進行を防ぎ、日常生活での骨折リスクを減らすことが期待できます。

特に大腿骨骨折・胸椎・腰椎など背骨の圧迫骨折は健康寿命が大幅に短縮するという研究結果があるほか、大腿骨骨折に関してはガンよりも死亡率は高く、骨折後5年以内の死亡率は50%というデータもあります。

日本国民の多くが骨粗鬆症に関しては知識不足のため、骨粗鬆症に伴う骨折をして初めて骨粗鬆症の検査を受け、ようやく治療を開始する方がまだまだ多いのが現状です。

骨粗鬆症は、高齢者や閉経後の女性に特に多く見られ、一人ひとりの状態に合わせて適切な治療を選択し、将来の大腿骨骨折や背骨の圧迫骨折を未然に防ぐ必要があります。

そのためにはまず、自分の骨の状態を正しく知ることが大切です。

本記事では骨粗鬆症の代表的な検査方法や、検査を受けられる場所、費用の目安について詳しく解説します。

骨粗鬆症の検査方法

骨粗鬆症の検査にはいくつかの方法がありますが、それぞれ特徴やメリットが異なるため、目的に応じて適切な検査方法を選ぶことが大切です。

以下の代表的な3つの検査について詳しくご紹介します。

  • 二重エネルギーX線吸収法(DXA)
  • 超音波法
  • MD法

二重エネルギーX線吸収法(DXA)

DXA(デキサ)法は、骨粗鬆症の診断や治療経過の観察において、現在、骨粗鬆症の診断基準としてもっとも信頼性が高いとされている検査方法です。

微量のX線を用いて骨密度を測定し、数値として結果を確認できます。

また、被ばく量がごく少なく、安全に実施できるとされています。

DXA検査は、大きく2種類に分けられます。

  1. 腰椎・大腿骨で測定する方法:
    骨粗鬆症の診断基準として正式に採用されている部位で、もっとも精度が高い検査です。腰椎と大腿骨は骨折リスクが高い部位でもあり、全身の骨の状態を反映しやすいのもメリットです。
  2. 前腕骨で測定する方法:
    手首の骨密度を測定する方法で、腰椎や大腿骨の検査が難しい場合、代替的に行われます。寝たきりの方などが該当しますが、腰椎や大腿骨での骨粗鬆症の見逃しや治療効果判定が難しいという欠点があるため、基本的には推奨されていません。

超音波法

超音波法は、かかとの骨に超音波を当てて骨密度を測定する簡易的な方法です。

放射線を使用しないため、短時間で安全に実施でき、健康診断や自治体の検診などで広く活用されています

ただし、測定する部位がかかとであるため、骨全体の状態を正確には把握することができません。

そのため診断や治療方針の決定には不向きであり、あくまでも「スクリーニング(予備的検査)」としての位置づけです。

MD法

MD法は、手のひらの骨をレントゲンで撮影し、画像から骨密度を推定する検査です。

放射線量は少なく、検査時間も短いため、自治体の健康診断などで利用されます

こちらもDXA法と比べると精度が劣り、骨折リスクの正確な評価には限界があります。

唯一推奨されるのは、大腿骨および腰椎のDEXA法であり、それ以外の検査については見逃しや治療効果が反映されにくいことから、原則として推奨しにくい検査になります。

骨粗鬆症の有無や治療効果を正しく評価することは治療の第一歩としてもっとも重要となるため、大腿骨および腰椎のDEXA検査のできる医療機関で検査するようにしましょう。

関連記事:骨粗鬆症の治療は何をする?注射や薬の種類や治療期間を解説

骨粗鬆症の検査ができる場所

骨粗鬆症の検査は、医療機関や自治体などさまざまな場所で受けられますが、施設によって検査機器の種類や対応できる検査内容が異なるため注意が必要です。

整形外科

整形外科ではDXA法による腰椎・大腿骨の検査機器を備えている医療機関が比較的増えてきており、より精度の高い診断を受けやすい傾向があります。

しかし、昔からある整形外科クリニックや総合病院では大腿骨および腰椎のDEXA検査設備が無い医療機関も少なくないため、事前に検査が可能か調べた上で検査を受けることがとても大事です。

また、骨粗鬆症に詳しい整形外科専門医は骨の代謝や骨折予防に関する知識が豊富なため、結果に基づいた適切な治療方針を立てられます。

公式サイトなどに「骨粗鬆症外来」「DEXA検査(大腿骨・腰椎)」などの記載がある施設を選ぶことも大切です。

残念ながら整形外科専門医でも骨粗鬆症に詳しい整形外科医が決して多いとはいえません。

骨粗鬆症について、大腿骨・腰椎の骨密度検査や血液検査について説明が書かれている整形外科は比較的詳しい医師に正しく診断してもらえる可能性が高いです。

産婦人科

閉経後の女性を対象に、簡易的な骨密度検査を行う産婦人科もあります。

ただしDEXA法の設備を持つクリニックは少なく、超音波法やMD法を用いた簡易検査が中心です。

整形外科医と比べると骨粗鬆症の診療経験が少ない医師であることが多いため、必要に応じて整形外科と連携すると安心です。

内科

生活習慣病などの定期健診に合わせて、骨密度の簡易検査を実施している内科もあります。

最近の新しい内科クリニックでは、大腿骨・腰椎の骨密度検査装置を置いてあるクリニックも整形外科クリニックほどではないですが、増えてきています。

自治体の保健所や保健センター

自治体によっては、40歳や50歳などの節目となる年齢を対象に、骨粗鬆症健診クーポンを配布している自治体もあります。

費用は無料または数百円程度と手軽ですが、検査法は医療機関によって異なります。

関連記事:骨粗鬆症の予防対策|食べ物・運動・サプリ・薬などにわけて紹介

骨粗鬆症の検査にかかる費用

骨粗鬆症の検査費用は、検査方法や自己負担の割合や自治体のクーポンを配布によって異なります。

  • 保険適応の大腿骨・腰椎の骨密度検査(DEXA):無料~約1,500円/回
  • 自治体の健診:無料~1100円/回程度

自治体の健診クーポンの場合、腰椎や前腕の検査しか受けられない場合があるため、事前に確認が必要です。

DEXA法による検査は保険が適用されるため、医師に相談して骨粗鬆症が疑わしい場合は、自己負担は比較的軽く抑えられます。

※費用はあくまで目安であり、医療機関や検査部位、保険負担割合によって異なります。

また、医師が必要と判断した場合は、内服薬や注射薬で治療を受けながら4ヶ月ごとなど定期的に検査を行い、治療の効果を確認することが大切です。

関連記事:骨粗鬆症の代表的な治療薬一覧|効果や副作用も解説

骨粗鬆症でお悩みの方はイノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックまで

骨粗鬆症の治療は、患者一人ひとりの骨密度や年齢、生活習慣に合わせて行うことが大切です。

イノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックでは、DEXA法(骨密度測定装置)による腰椎・大腿骨の測定だけでなく、骨の強度の3を占める骨質を測定する検査や今後の骨密度の低下を予想できる血液検査も行い、その結果をもとに適切な治療方針をご提案しています。

骨の状態に応じて、内服薬・注射・生活指導を組み合わせ、患者様一人ひとりに合わせた治療を行い、骨の健康維持をサポートしています。

また、LINEからの予約にも対応しており、忙しい方でも受診しやすい環境を整えています。

「自分の骨密度などの骨の強度が気になる」「骨折を予防したい」という方は、イノルト整形外科へご相談ください。

まとめ

骨粗鬆症は、骨粗鬆症に詳しい整形外科専門医の在籍する整形外科で大腿骨・腰椎のDEXA法など精密検査を受けることで、骨の状態を詳しく把握することがとても大事です。

自分の状態を正しく知ることにより、治療のスケジュールを組み、無理なく治療を継続することにつながります。

「骨粗鬆症かもしれない」と感じたら、早めに検査を受け、骨粗鬆症に詳しい整形外科専門医に相談することをおすすめします。

骨粗鬆症の代表的な治療薬一覧|効果や副作用も解説

骨粗鬆症は、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる疾患です。

特に大腿骨骨折や胸椎や腰椎などの背骨の圧迫骨折は健康寿命が大幅に短縮するという研究結果があるほか、大腿骨骨折に関してはガンよりも死亡率は高く、骨折後5年以内の死亡率は50%というデータもあります。

日本国民の多くが骨粗鬆症に関して知識不足のため、骨粗鬆症に伴う骨折をして初めて骨粗鬆症の検査を受け、ようやく治療を開始する方がまだまだ多いのが現状です。

骨粗鬆症は、高齢者や閉経後の女性に特に多く見られ、一人ひとりの状態に合わせて適切な治療を選択し、将来の大腿骨骨折や背骨の圧迫骨折を未然に防ぐ必要があります。

本記事では骨粗鬆症の代表的な治療薬と、その効果・副作用を詳しく解説します。

関連記事:骨粗鬆症の予防対策|食べ物・運動・サプリ・薬などにわけて紹介

骨粗鬆症の代表的な治療薬一覧

骨粗鬆症の治療薬には、注射薬と内服薬があります。

いずれも効果や副作用が異なるため、医師と相談しながら選択します。

【注射の一覧】

薬名 効果 副作用
ビスホスホネート製剤 骨吸収を抑え、骨密度の上昇が期待できる。 骨痛、顎骨壊死
※ごくまれに顎骨壊死などの副作用が報告されている。
デノスマブ製剤 RANKLを抑えて骨吸収を抑制し、骨密度の上昇が期待できる。 低カルシウム血症、顎骨壊死
※ごくまれに顎骨壊死などの副作用が報告されている。
テリパラチド製剤 骨形成を促し、骨密度上昇や骨折予防が報告されている。(重症例に使用) 高カルシウム血症、嘔気
※まれに吐き気、倦怠感、血中カルシウム値の上昇などが報告されている。
ロモソズマブ製剤 骨形成促進と骨吸収抑制の両作用により、骨密度上昇や骨折予防が期待できる。(重症例に使用) 注射部位の痛み
※薬代が特に高い。

【内服薬の一覧】

薬名 効果 副作用
活性型ビタミンD カルシウム吸収を助け、骨密度の維持・上昇が期待できる。 高カルシウム血症、腎機能への影響など
SERM(サーム)製剤 骨吸収を抑え、骨密度低下の抑制が期待できる。(閉経後女性に使用) 静脈血栓塞栓症(まれ)、ほてりなどの症状。
ビスホスホネート製剤 骨吸収を抑え、骨密度の上昇が期待できる。 逆流性食道炎、消化器症状、骨痛、まれに顎骨壊死。
服用時は多めの水で内服し、30分程度は横にならないなどの指示があ

骨粗鬆症の薬が必要になる骨密度は何パーセント?

骨粗鬆症の診断は、骨密度の値によって区分されます。

一般的には、若年成人平均に対する骨密度(YAM)の70%未満であれば骨粗鬆症と診断されます。

これは骨がもろくなり、骨折リスクが高くなる傾向にあります。

それ以外にも、骨折の経験がある場合や胸椎や腰椎の無症状の圧迫骨折が見つかった場合など、骨密度が正常であっても骨粗鬆症の診断となる場合があります。

骨粗鬆症と診断された場合、骨折のリスクを下げるために薬物療法による治療開始が必要になります。

骨粗鬆症に携わる医師は、骨密度だけでなく、胸椎や腰椎の圧迫骨折や大腿骨骨折の有無によって薬を選択し、患者さんに提案します。

関連記事:骨粗鬆症で食べてはいけないものとは?骨を強くする食べ物や飲み物を紹介

骨粗鬆症の薬や注射が月1回である理由

骨粗鬆症の治療には、毎日から年に1回まで薬によって投与頻度が全く変わります。

例えば、月1回投与の薬(例:一部のビスホスホネートなど)は骨に強く結合し作用が持続するため、飲み忘れによる効果低下を防ぎやすくなります

一方、内服薬は「服薬後30分は横にならない」、「コップ1杯程度の水分と一緒に服用する」などの注意が必要です。

定期的な骨密度検査を行い、薬が十分に効果を発揮しているか確認することも大切です。

注射治療の場合、内服薬と比べて骨密度が短期間で上昇するため、より骨折の危険性の高い方は、テリパラチド製剤やロモソズマブ製剤の注射が推奨されます。

関連記事:骨粗鬆症の治療は何をする?注射や薬の種類や治療期間を解説

骨粗鬆症でお悩みの方はイノルト整形外科まで

骨粗鬆症の治療は、患者さんの状態によって異なります。

骨密度や骨折の既往歴やいつの間にか骨折の有無、骨質劣化などから、最適な治療法を選ぶことが大切です。

イノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックでは、以下のような治療を提供しています。

  • 薬物治療の最適化:
    注射や内服薬の種類や組み合わせを患者さんの骨粗鬆症の状態に合わせて調整
  • 栄養指導・運動指導:
    栄養状態の管理と指導、骨密度上昇のための運動の提案
  • 定期検診・フォローアップ:
    骨密度測定、血液検査、生活習慣チェックを通して継続的に管理

さらに、オンライン予約やLINEでの受診相談にも対応しております。

骨粗鬆症が疑われている方、自身の骨粗鬆症の有無が気になる方、40代以上の女性・50代以上の男性は、骨粗鬆症についてイノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックまでご相談ください。

まとめ

骨粗鬆症は、完治が難しい病気ですが、早期に診断・治療を始めることで、多くのケースで将来の骨折リスクは大幅に低減が可能です。

骨粗鬆症に詳しい整形外科専門医のアドバイスのもと、生活習慣の改善と薬物治療を組み合わせ、継続的に治療と生活改善を組み合わせることが重要です。

骨粗鬆症の治療は何をする?注射や薬の種類や治療期間を解説

骨粗鬆症は、骨の強度が低下し骨折リスクが高まる病気です。

特に高齢者や閉経後の女性に多く見られ、進行すると、尻もちや転倒などの軽い衝撃でも背骨の圧迫骨折や大腿骨の骨折し、寝たきりになったり、寿命が大幅に短くなってしまいます。

骨粗鬆症は将来の重大な骨折を未然に予防することが重要な病気になります。

本記事では骨粗鬆症の具体的な治療方法や治療期間、費用の目安について詳しくご紹介します。

骨粗鬆症の主な治療方法

骨粗鬆症の治療は、もっとも重要になってくるのが薬物療法です。

薬物療法には注射と内服の2種類があり、骨を作るのを速めたり、骨が壊れるのを抑えることで骨の強度が上がります。

高血圧や糖尿病などの生活習慣病と比べ、治療薬なしでは治すのはかなり困難な病気です。

これは、年齢に伴う性ホルモンの減少などによって、骨を作ったり壊したりという骨代謝のバランスが崩れ、骨が脆くなることが多いためです。

注射による治療

注射は骨の代謝に直接作用する治療法で、大きく次の2種類に分類されます。

【破骨細胞の働きを抑制して骨吸収を抑え、骨密度の維持や改善が期待できる注射】

  • ビスホスホネート製剤:イバンドロン酸、アレンドロン酸、リクラスト
    骨吸収を抑制する代表的な薬で、注射の場合は長期間効果が持続する
  • デノスマブ製剤:プラリア
    RANKLを抑制することで破骨細胞のはたらきを阻害し、骨密度の低下を防ぐ

【骨芽細胞の働きを促進させて骨を作る注射】

  • テリパラチド製剤:テリパラチドBS、テリボン
    骨を作る骨芽細胞を刺激し、新しい骨の形成を促進する
  • ロモソズマブ製剤:イベニティ
    骨形成の促進と骨吸収抑制の両方の作用がある

 ※いずれの薬剤も重度の骨粗鬆症に使用されることがある

注射療法は、骨密度が低いなど骨折リスクが高い場合や、内服が副作用のため困難な方に有用とされています。

医師の指導のもと、定期的に骨密度や血液の検査を行いながら、治療を継続していきます。

内服薬による治療

内服薬は日常的に自宅で使用できるため、長期的な骨密度維持に適しています。

主な内服薬は次のとおりです。

【骨密度を上昇させる薬】

  • 活性型ビタミンD製剤:エルデカルシトール、アルファカルシドール
    カルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける
  • SERM(サーム)製剤:バゼトキシフェン、ラロキシフェン
    閉経後の女性の骨密度低下を抑え、骨折予防に役立つ
  • ビスホスホネート製剤:アレンドロン酸、リセドロン酸、イバンドロン酸、ミノドロン酸
    骨吸収を抑え、骨密度の維持・改善が期待できます。

【破骨細胞の働きを抑える薬】

  • SERM(サーム)製剤:バゼトキシフェン、ラロキシフェン
  • ビスホスホネート製剤:アレンドロン酸、リセドロン酸、イバンドロン酸、ミノドロン酸

内服薬は骨折リスクが高い方に向けて長期的に使用されますが、副作用や服薬の方法に注意が必要です。

また、骨密度の上昇の程度については、体重や運動量やホルモンバランスなど個人差があります。

関連記事:骨粗鬆症で食べてはいけないものとは?骨を強くする食べ物や飲み物を紹介

骨粗鬆症の治療期間はどのくらい?

骨粗鬆症の治療期間は個人差が大きいのが特徴です。

大腿骨や腰椎で最も低い骨密度の部分が80%を越えてくると、治療薬の強さを弱められることもあります。

しかし、薬を完全に止めると骨密度が低下し始めるため、活性化ビタミンD製剤をはじめ一生涯何らかの内服薬を続けなければならない方が一般的です。

特に、閉経による女性ホルモン低下、加齢による男性ホルモン低下が主な原因となる場合、内服を止めた途端に骨密度の低下が起こってしまいます。

4ヶ月ごとに骨密度検査や血液検査を受けながら、治療を長期にわたって継続することで、骨折リスクの低減や生活の質の維持が可能です。

関連記事:骨粗鬆症が治った人はいる?原因・症状・治療・予防を簡単解説

骨粗鬆症の治療にかかる費用の目安

骨粗鬆症は保険適応疾患のため、自己負担の割合によって費用が異なります。

また、地域や各医療機関によっても差があります。

目安となる費用は以下のとおりです。

検査・治療 薬剤費用の目安
骨粗鬆症の検査
(骨密度+レントゲン+血液検査)
3割負担の場合:5000~8000円程度
ビスホスホネート製剤 3割負担の場合約1,000円 程度
デノスマブ製剤 3割負担の場合約8,000円/6か月ごと
テリパラチド製剤 3割負担の場合自己注射:約5,000円/月
ロモソズマブ製剤 3割負担の場合1か月あたり:約15,000円程度

※薬剤費用は目安であり、薬剤の種類や薬価改定によって変わります。

関連記事:骨粗鬆症の予防対策|食べ物・運動・サプリ・薬などにわけて紹介

骨粗鬆症でお悩みの方はイノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックまで

骨粗鬆症の治療は、患者様一人ひとりの骨密度や年齢、ライフスタイルに応じて適した薬や注射を組み合わせることが大切です。

イノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックでは、患者さまの骨密度や生活状況に応じて、複数の治療法から、患者様の状態に応じた適切な治療方針をご案内しています。

薬物療法と運動習慣や食事の改善を組み合わせ、骨折リスクの軽減を目指し、生活の質の維持・改善に取り組んでいます。

どんな治療が必要なのか、自分がどのレベルの骨粗鬆症なのかといったお悩みを抱えている方は、イノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックまでご相談ください。

また、LINEによる相談も対応しており、忙しい方でも受診しやすい環境を整えています。

まとめ

骨粗鬆症は、一旦なってしまうと長期的な治療が必要な病気です。

早期に診断し早期に治療を始めることで、将来の生命予後に関わるような重大な骨折を防ぎ、将来の身体に対する自己投資にもなります。

変形性膝関節症の治し方|手術や薬と筋力トレーニング・再生医療も解説

膝の痛みや違和感が続き、「階段の昇り降りが辛い」「正座ができない」と感じる場合は、変形性膝関節症のサインかもしれません。

放置すると軟骨が徐々にすり減り、歩行に支障をきたす場合があります。

本記事では変形性膝関節症の治療法として、保存療法から手術・再生医療まで、症状の進行度に応じた治療の選択肢を解説します。

変形性膝関節症は自力で治せる?

変形性膝関節症は、自力だけで完全に改善することは難しいとされています。

膝関節の軟骨は一度すり減ると自然に再生しにくいため、放置しても元通りになることはないのです。

ただし、運動療法や生活習慣の改善によって、痛みを軽減したり進行を遅らせたりすることは可能です。

早期の段階で整形外科を受診し、自分に合った治療を始めることが、進行を抑えるための第一歩になります。

関連記事:両ひざの変形性膝関節症の特徴|診断基準や進行を防ぐためのポイントとは?

手術をしないで症状を改善する「保存療法」

手術を行わずに症状の緩和や進行抑制を目指す治療法を「保存療法」といいます。

運動療法と薬物療法の2種類があり、症状の程度に応じて組み合わせて行います。

運動療法

膝を支える筋肉を鍛え、関節への負担を軽減する目的で行われます。

特に太ももの前側にある大腿四頭筋を強化すると、膝が安定し、痛みの軽減につながります。

【筋力トレーニングの例:太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)の強化】

  • 脚上げ体操
    仰向けや椅子に座った状態で、膝を伸ばしたままゆっくりと脚を持ち上げ、数秒キープしてからゆっくりと下ろします。
    1日10回程度から始めるのがおすすめです。

  • タオルつぶし 
    膝の下に丸めたタオルを置き、それを押しつぶすように膝の裏に力を入れます。
    数秒キープして力を抜く動作を10回ほど繰り返します。

【ストレッチの例・関節可動域訓練】

  • 太ももの前側の筋肉のストレッチ
    横向きに寝て上側の足首を持ち、かかとをお尻に近づけるように曲げます。
    太ももの前側が伸びたと感じたら、そのまま20~30秒キープします。

  • 膝の曲げ伸ばし(可動域訓練)
    座った状態で、かかとを床に滑らせるようにゆっくりと膝を曲げ伸ばしします。
    痛みが出ないことを確認しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。

【膝への負担が少ない有酸素運動の例】

  • 水中ウォーキング・スイミング
    水の浮力で膝への負担が少なく、膝を痛めずに全身を動かせる運動です。

  • エアロバイク
    サドルの高さを調整し、膝を深く曲げすぎないようにしながら5~10分程度行います。

薬物療法

痛みや炎症を抑えることで、日常生活を送りやすくすることを目的に行われます。

内服薬(飲み薬・坐薬)

【非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)】

  • 炎症を抑え、痛みを和らげるために最も一般的に使用される薬です。
  • 長期使用による胃腸障害(胃潰瘍など)に注意が必要です。
  • COX2阻害薬は、従来のNSAIDsより胃腸への負担が少ないNSAIDsもあります。

【アセトアミノフェン】

  • 主に鎮痛作用があり、NSAIDsに比べて副作用(特に胃腸への負担)がほとんどない薬です。
  • 高齢者、子供のほか胃が弱い人などにもよく使われますが、やや鎮痛効果は弱くなります。

【オピオイド鎮痛薬】

上記の薬で痛みが改善せず、強い慢性痛がある場合に限り使用されます。

外用薬(湿布・塗り薬)

【NSAIDs含有の外用薬】

  • 湿布(テープ剤、パップ剤)、塗り薬(ゲル、クリームなど)があります。
  • 患部に直接作用して、炎症と痛みを和らげます。
  • 全身への影響が少ないため、比較的副作用のリスクが低いのが特徴です。

関節内注射薬

【ヒアルロン酸製剤注射】

  • 関節の滑りを良くし、衝撃を和らげるために関節内に直接注入します。
  • 比較的軽度〜中等度の症状で使用されることが多く、痛みの軽減が期待されます。

【ステロイド製剤注射】

  • 炎症や腫れ、痛みが非常に強い場合、短時間で抑える目的で使用されます。
  • 関節内を脆くさせる諸刃の剣となるため、基本的にはあまり使わない方が良いです。

関連記事:変形性膝関節症の症状と対処法|進行を防ぐために知っておきたいこと

手術による治療方法

保存療法で改善が見られない場合や、関節の変形が進行している場合は、手術による治療が検討されます。

【軽度〜中程度】関節鏡視下手術

膝を小さく切開し、内視鏡を膝関節内に挿入して関節内を観察します。

傷ついた軟骨の破片を取り除いたり、関節の表面を滑らかに整えたりといった目的で行われます。

傷口が小さく、入院期間が短いのも特徴的です。

【軽度〜中程度】高位脛骨骨切り術

膝関節の下にある脛骨を部分的に切り、角度を調整して膝の内側と外側の荷重バランスを改善する手術です。

特に内側(または外側)のみの軟骨がすり減っていて、前十字靭帯が切れていないタイプに有効で、自分の関節を温存できる点がメリットです。

【重度】人工膝関節置換術

軟骨や骨が大きく損傷している場合には、人工関節に置き換える手術を行います。

末期まで進行してしまった変形性膝関節症にも行うことができる手術ですが、膝に対する手術によるダメージは大きいため、術後の痛みは一時的に強くなりがちです。

人工関節は合金や樹脂でできており、痛みの大幅な軽減とともに歩行の安定性がアップします。

手術技術やリハビリの進歩により、多くの方で日常生活動作の改善が報告されています。(回復には個人差があります)

ただし、正座や膝に負担のかかりやすいスポーツは制限しなければならない場合があります。

再生医療による治療方法

近年は、従来の治療では改善しにくかったケースに対し、再生医療が注目されています。

自分の細胞や血液を利用し、軟骨や組織の修復を目指す新しい治療法です。

幹細胞治療

脂肪や骨髄に含まれる幹細胞を取り出し、関節内に注入して炎症を抑える再生医療です。

軟骨の再生が促される可能性があり、痛みや動かしにくさの改善が期待されます。

自分の細胞を使うため拒絶反応が少なく、手術に抵抗がある方にも選ばれています。

後述のPRP療法より軟骨再生や組織修復、鎮痛ともに高い効果が期待できます。

多血小板血漿(PRP)療法・成長因子療法

自分の血液から血小板を多く含む血漿(PRP)を抽出し、膝へ注入する再生医療です。

血小板に含まれる成長因子が炎症を抑え、軟骨の修復を促す働きがあるとされ、痛みの軽減が期待されます。

最近では、血小板の細胞の殻を取り除いて濃縮フリーズドライ化するPRPの進化版の成長因子療法が、注射後の痛みも少なく人気があります。

幹細胞上清液(エクソソーム)療法

幹細胞を培養する際に作られる上澄み液には、大量のエクソソームや成長因子が含まれており、組織の修復や炎症を抑えるのにとても効果的です。

幹細胞治療やPRP治療のように自己の細胞や血液を採取する必要がなく、若年者の質の良い多量のエクソソームや成長因子を関節内に注入することができます。

自家培養軟骨移植術

自分の膝から採取した健康な軟骨細胞を培養し、数を増やしてシート状にしてから損傷部へ手術で移植する治療です。

自己細胞を利用するため拒絶反応が少なく、自然な軟骨再生を目指せる一方、人工関節置換術の時と同じくらい大きく皮膚を切開することから手術による膝のダメージも大きく、入院期間や術後のリハビリにはとても時間を要します。

また、全国でも極一部の医療機関しか行っていない治療法です。

自家培養軟骨移植術をのぞくほとんどの再生医療が保険適用外となるため、費用が高額になりやすい点に注意が必要です。

関連記事:変形性膝関節症の治し方|進行度別の治療法と日常生活の注意点

変形性膝関節症でお悩みの方はイノルト整形外科まで

変形性膝関節症は、早期の段階で適切な治療を始めることで、進行を抑えて回復を早めることができます。

イノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックでは、保存療法から再生医療まで幅広い選択肢を取り揃え、一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。

膝の痛みでお悩みの方は、イノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックまでご相談ください。

電話やWEBフォーム、LINEからの予約にも対応しています。

まとめ

変形性膝関節症は長期的な管理が必要な疾患のため、早めの受診と適切な治療プランの選択が大切です。

「年齢のせい」とあきらめず、気づいた段階で専門医へ相談し、自分に合った治療を見つけましょう。

変形性膝関節症の治し方|進行度別の治療法と日常生活の注意点

 

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで関節に炎症や変形が生じ、痛みや動きの制限を引き起こす疾患です。

治療を行わずに放置すると、歩行が困難になるなど生活の質が大きく低下する可能性があり、進行度別に最適な治療法を選ばなければなりません。

 

本記事では変形性膝関節症の治し方について、進行度別の治療法はもちろん、日常生活でできる工夫やセルフケアについても併せてご紹介します。

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変形性膝関節症の治し方

まず、変形性膝関節症の代表的な治療法について解説します。

患者様の状態や生活習慣によっては、複数の治療を組み合わせる場合もあります。

薬物療法

軽度から中等度の変形性膝関節症に用いられるのが薬物療法です。

消炎鎮痛薬や外用薬を使用することにより、炎症を抑えて痛みの軽減を目指します。

薬物療法は胃腸障害などの副作用に注意が必要なため、医師の指導のもとで正しく行うことが大切です。

注射治療

膝関節に直接薬剤を注入する治療法です。

代表的なのが「ヒアルロン酸注射」であり、関節内の潤滑性をよくすることで痛みの緩和を目指します。

繰り返し注射することで関節保護の効果を持っており、症状改善がしやすい場合は再生医療が効きやすいといわれています。

 

また、炎症が強い場合には「ステロイド注射」が選ばれることもありますが、組織をもろくしてしまい、再発しやすくもなるので、諸刃の剣の治療薬になります。

いずれも効果は一時的なものですが、痛みをコントロールし、生活の質を上げるために役立ちます。

理学療法士の施術

膝関節の可動域を広げ、筋肉の柔軟性や筋力を高めることにより、症状の軽減を目指すものです。

ストレッチ・筋力トレーニング・関節の動きを改善する運動療法などが用いられます。

 

多くのケースで姿勢の悪さ・筋力の弱さ・身体の固さが膝に大きな影響を与えているため、根本的治療の一つとしてとても大事な治療です。

痛みの緩和だけでなく、継続によって症状の再発を防ぐことにもつながります。

ハイドロリリース

生理食塩水などを用い、癒着した筋膜や組織を剥がす手技です。

膝周囲の可動域改善や痛みの軽減に効果があり、副作用が少ない点も特徴的です。

体外衝撃波治療

患部に衝撃波を当てることにより、組織の修復を促す治療法です。

慢性的な痛みを訴える患者様に適しており、手術を避けたい方にとって大きな選択肢の一つとなります。

より効果的な集束型体外衝撃波治療と、やや安価な拡散型体外衝撃波(圧力波)治療があります。

再生医療

患者様ご自身の血液や細胞を用い、膝関節の修復を促す治療法です。

「幹細胞治療」や「PRP療法(多血小板血漿注入)」などが代表的で、最近では類似治療として「成長因子両方」や「エクソソーム」も導入されています。

炎症の抑制や組織の修復に役立ちます。

手術療法

保存療法で改善が見込めない場合は、手術が検討されます。

こちらも症状の段階に応じて、関節鏡手術・骨切り術・人工関節置換術などから選択します。

いずれも手術後のリハビリが不可欠であり、患者様の生活スタイルや年齢を考慮することも大切です。

関連記事:変形性膝関節症の症状と対処法|進行を防ぐために知っておきたいこと

変形性膝関節症の治療法の選択

変形性膝関節症は、進行度によって治療法の選択肢が変わります。

ここでは軽度・中程度・重度に分け、治療法とセルフケアについてご紹介します。

軽度の治療法

初期では膝の違和感や軽い痛みが中心です。

早期に対応することで進行を防ぎやすくなります。

【治療法】

  • 内服薬(鎮痛薬や消炎鎮痛剤)
  • 外用薬(湿布や塗り薬)
  • 理学療法士による施術(ストレッチ・筋力トレーニング指導)

【セルフケア】

  • 太ももの前側を鍛える大腿四頭筋トレーニング(スクワットなど)
  • 正しい姿勢での歩行
  • 膝を温めて血行を促進する

中程度の治療法

膝の腫れや動かしにくさが出てくる段階です。

痛みを抑えつつ、膝の機能を維持することが大切です。

【治療法】

  • 内服薬
  • 外用薬
  • 理学療法士による施術(可動域改善・筋力強化プログラム)
  • 体外衝撃波治療
  • 再生医療(幹細胞治療・PRPなど)
  • 手術(関節鏡手術・骨切り術)

【セルフケア】

  • 膝に負担をかけない生活(階段昇降や正座を控える)
  • 体重管理
  • 膝サポーターの使用

重度の治療法

歩行困難や強い痛みが出る段階で、日常生活に大きな影響を及ぼします

治療の中心となるのは外科的手術です。

【治療法】

  • 内服薬
  • 外用薬
  • 理学療法士による施術(リハビリ中心)
  • 再生医療
  • 体外衝撃波治療
  • 手術(人工関節置換術など)

【セルフケア】

  • 医師や理学療法士の指導に基づいたリハビリの継続
  • 杖や歩行補助具の使用
  • 入浴や温熱療法で血流を改善

関連記事:変形性膝関節症の原因とは?初期症状や進行度についても解説

変形性膝関節症を治療しなかった場合のリスク

治療を行わずに放置すると、膝の関節が変形し、歩行障害や関節の可動域制限が悪化します。

その結果外出や運動が困難になり、将来的な寝たきりの状態につながる恐れもあります。

 

また、痛みによる活動量の低下が、肥満や生活習慣病を招く可能性も少なくありません。

早期に治療を開始することが、長期的な膝の健康維持のためには必要不可欠です。

変形性膝関節症の日常生活での注意点

日常生活での工夫が、治療効果を高め、症状の進行を防ぐカギとなります。

膝に負担をかけない

長時間の立ち仕事や正座・重いものの持ち運びは膝に負担がかかります。

体重をコントロールすることも重要で、肥満を避け、適正体重内に留めることが大切です。

バランスの取れた食事

カルシウムやビタミンD・タンパク質を意識的に摂取することで、関節や骨の健康を維持できます。

痛みを感じたときの対応

痛みが強いときは無理をせず安静を心掛けましょう。

セルフケアで痛みをなくすことは難しいため、悪化する前に早めの受診が必要です。

関連記事:膝の痛みで病院に行くタイミングとは?治療と再発予防のポイントを解説

変形性膝関節症でお悩みの方はイノルト整形外科まで

変形性膝関節症は、放置によって悪化し、歩行や生活の質に大きな影響を与えます。

まずは信頼できる整形外科専門医へ早めに相談し、自分に合った治療を受けましょう。

 

イノルト整形外科では、患者様一人ひとりの症状に合わせた診断と治療方針の提案を行っています。

運動療法・薬物療法・リハビリや様々な自費治療など、まずは保存療法での改善を目指せるため、すぐに手術を受けるのが不安な方も安心です。

 

また、イノルト整形外科には整形外科医・理学療法士など多くの専門家が在籍しており、チーム体制で治療と回復のサポートが可能です。

変形性膝関節症でお悩みの方は、ぜひ一度イノルト整形外科にご相談ください。

まとめ

変形性膝関節症は進行性の疾患ですが、早期に治療を開始し、日常生活での工夫を取り入れることで、進行を遅らせることができます。

膝の痛みや違和感がある場合は、決して我慢せず、適切な医療機関を受診するところから始めましょう。

変形性膝関節症の症状と対処法|進行を防ぐために知っておきたいこと

変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減ることで痛みや変形を引き起こす病気です。

初期段階では痛みが一時的に引くこともあり軽視されがちですが、知らないうちに進行していることも少なくありません。

本記事では変形性膝関節症の症状や信仰の目安・治療法などを詳しくご紹介します。

◆イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの関節専門外来はこちら◆

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは、加齢や過度な関節への負担によって関節内の軟骨がすり減り、最終的には骨同士が擦れあったりすることで痛みや炎症を引き起こす疾患です。

筋力低下だけでなくホルモンバランスも影響しており、中高年の中でも女性に多くみられるとされています。

初期には違和感程度だった痛みが、進行することで歩行が困難なレベルになることもあります。

年齢のせいだからと決めつけることなく、早期に医療機関を受診することで、軽度のうちに適切な治療を受けられます。

変形性膝関節症の主な症状と進行の目安

変形性膝関節症 症状 進行

変形性膝関節症の症状は進行段階によって異なります。

初期症状|こわばり・違和感・動き始めの痛み

朝起きたときや椅子から立ち上がった瞬間に膝がこわばるなど、違和感や不快感からスタートするケースがほとんどです。

単に歩くだけでは痛みを感じないことも多く、医療機関の受診を後回しにしてしまう方も少なくありません。

中期以降の症状|階段や歩行に支障が出る

階段の昇り降りや長時間の歩行時に痛みが強くなり、日常生活に支障をきたし始めます。

膝に水が溜まったり、外側から見て分かるレベルに腫れたりといった症状も見られます。

進行度によって変わる膝の見た目や動き方

関節の変形が進むと、O脚やX脚など脚の見た目が変化することがあります。

可動域が大きく制限されることから、正座やしゃがむ動作などが困難になります。

関連記事:膝の痛みで病院に行くタイミングとは?治療と再発予防のポイントを解説

変形性膝関節症と似た症状を持つ疾患

変形性膝関節症以外にも、膝に痛みを生じる疾患があります。

半月板損傷

スポーツや転倒などの外傷が原因となる場合だけでなく、加齢による劣化によって日常生活動作だけでも損傷することで発症します。

膝の中で引っかかるような感覚があったり、断裂した半月板が関節に挟まって動かなくなる「ロッキング現象」が起こったりすることもあります。

多くの場合で強い痛みを生じるほか、腫れや水が溜まるなど外側から見た変化が起きやすく、放置すると変形性膝関節症に進行しやすい疾患でもあります。

鵞足炎

鵞足炎(がそくえん)は膝の内側下方にある骨の周囲に炎症が生じる疾患です。

スポーツなど定期的な運動によって起こりやすく、患部を押したときに痛みが強くなるのが特徴です。

大腿後面の筋肉が固くなると発症しやすくなり、変形性膝関節症の患者様にも鵞足炎を併発している方が多く見られます。

関節リウマチ

関節に炎症が起き、軟骨や骨が次第に破壊されてしまう疾患です。

膝だけでなくあらゆる関節で起こる可能性があり、左右同時に発症することもあります

他の疾患が動作時に痛みが強まるのに対し、関節リウマチは安静時でも強い痛みを感じます。

膝のような大きな関節のみに発症することは珍しく、多くの場合は手や足の指などの小さな関節に発症し診断されることが多いです。

変形性膝関節症を悪化させないためにできること

変形性膝関節症と診断された場合、日常生活での工夫が進行を遅らせるポイントとなります。

適切な体重管理

体重が増えると、膝にかかる負担が増大します。

身長に対する適正体重を保ち、膝関節へのストレスを可能な限り軽減してあげることが大切です。

標準体重(BMI=22)を目指すために、食事の内容を適切に管理し、運動量も増やすことで摂取カロリーの削減と消費カロリーの増加を行う必要があります。

膝に負担をかけない

長時間の正座やしゃがみ込むような動作、坂道や階段の頻繁な利用は、膝に負担がかかります。

座るときは地面でなく椅子を使ったり、商業施設ではエレベーターやエスカレーターを利用したり、登山や走り回る競技などで膝を酷使しすぎないように膝を労わる生活習慣を身につけましょう。

筋力トレーニングやストレッチ

太ももやお尻の筋肉を鍛えることにより、連動している膝関節のサポートにつながります

凝り固まった膝関節周囲の筋肉はストレッチによって柔軟性を保ち、痛みの悪化・予防を目指しましょう。

関連記事:変形性膝関節症の原因とは?初期症状や進行度についても解説

変形性膝関節症の治療法

整形外科では、症状の程度に応じて、保存療法から手術までさまざまな選択肢を用意しています。

理学療法士の施術

関節の動きをなめらかに保ちつつ、筋力アップを目指すためのリハビリテーションが行われます。

長期間続けることにより、痛みの緩和だけでなく、再発や他の疾患を予防することにもつながります。

最も根本的な治療ですが、一度の治療で治るものではないため、毎週1~2回を半年程度継続する必要があります。

薬物療法(内服、外用、ヒアルロン酸注射)

消炎鎮痛剤や外用薬・関節内注射によって痛みのコントロールを図ります。

いずれも効果が一時的であることも多いため、定期的な診察を受け、痛みの変化を確認していく必要があります。

ヒアルロン酸注射も昨今見直されて、痛みを緩和する効果がある程度は期待できる治療になります。

ハイドロリリース

筋膜や神経の周辺に生理食塩水を注射することにより、癒着した細胞同士を引きはがし、なめらかな動きを取り戻すため注射です。

変形性膝関節症で膝の内側が痛い場合は、内側側副靭帯上に注射を行うと、多くのケースで痛みが軽減します。

生理食塩水を使用するため異物への拒否反応が起こりにくいといった利点があります。

体外衝撃波治療(拡散型、集束型)

空気を圧力によって押し出すことで末梢神経を麻痺させ、痛みの緩和を図ります。

同時に血流の改善が期待でき、組織の修復が加速化する点もメリットといえます。

一点に高いエネルギーを集中させる「集束型」と、広い面にエネルギーを分散させる「拡散型」があり、変形性膝関節症の場合は、関節内症状のため深部まで強力な衝撃波が届く集束型体外衝撃波の方がより高い効果が得られやすいです。

再生医療(幹細胞治療、成長因子療法、幹細胞上清液療法)

自身の血液や細胞を採取して患部へ注入することにより、組織の修復を加速化させたり、炎症を抑えたりするための施術です。

人体に備わっている自然治癒力がアップすることから、症状の進行を抑える効果が期待できます。

理学療法士の治療は関節外の関節を支えたりする筋力や姿勢などを改善するのに対し、再生医療は関節内の状態の悪化を防いだり、一部では修復してくれるはたらきがあります。

症状の悪化を防ぎ、手術を回避できる場合も多い治療法です。

手術療法(TKA、UKA、骨切り)

症状が進行し上記の施術では改善が難しいと判断された場合は、人工関節置換術(TKA・UKA)や骨切り術が検討されます。

骨切りは内側か外側いずれかの軟骨が健在している場合に可能で、UKA(単顆人工膝関節置換術)のように置換が一部で済む場合もあれば、変形性膝関節症が進行している場合はTKA(人工膝関節全置換術)のように全てを入れ替えなければならない場合もあります。

関連記事:年代別に膝の痛みの症状をチェック|考えられる疾患や受診の目安は?

変形性膝関節症でお悩みの方はイノルト整形外科まで

膝の痛みにお悩みの方は、イノルト整形外科の受診をご検討ください。

当院では、患者様の状態に合わせた検査・治療が可能です。

レントゲンや超音波・MRIを用いた正確な診断を経た後、再生医療・体外衝撃波・理学療法士の治療・ハイドロリリースなど幅広い保存療法を選択し、手術を受けずとも痛みの改善を目指します。

さらに、必要に応じて専門手術が得意な医療機関と連携しながら、患者様が快適に日常を過ごすためのサポートを行います。

まずはお近くのクリニックへご相談ください。

まとめ

変形性膝関節症は、早期発見と適切な処置が重要です。

症状に合わせたセルフケアと医療機関での治療をうまく組み合わせ、進行を抑えながら生活の質を保ちましょう。

変形性膝関節症が疑わしい方や、変形性膝関節症など膝の痛みにお悩みの方は、ぜひイノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックまでお気軽にご相談ください。

股関節の不調で膝が痛む?痛みの連動メカニズムとセルフケア

股関節の不調が原因となり、膝に痛みが出るケースは珍しくありません。

股関節に原因がある場合、膝の処置だけでは痛みを改善できない場合も考えられます。

本記事では股関節と膝の痛みがどのように関係しているのか、原因やセルフケアの方法・治療法を詳しく解説します。

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股関節の不調が膝の痛みを引き起こすことがある

股関節と膝関節は、下半身を動かす際に連動してはたらいています。股関節に不具合があると、その負担が膝関節に波及し、痛みとして現れます。

股関節の可動域が制限されたり、筋力の低下が見られたりする場合は特に注意が必要です。

特に歩行や立ち上がり動作・階段の昇り降りなど、日常生活のささいな動きに影響を及ぼす可能性もあります。

股関節と膝の痛みを同時に引き起こす主な原因

股関節 膝の痛み 原因

股関節と膝の痛みが同時に現れる場合、主な原因として挙げられるのは以下の4点です。

加齢による軟骨減少

加齢によって股関節や膝関節の軟骨がすり減ると、クッション機能が低下し、動作によるダメージが骨へ伝わります。

同時に靭帯のはたらきも弱まり、日常生活の簡単な動きでさえも大きな負担がかかるようになります。

姿勢の癖

片方の足ばかりに重心をかけたり猫背や座り方に癖があったりする方は、正しい姿勢に比べて関節への負担が高まります。

大人になってから姿勢を正すことは簡単ではなく、長年の癖が影響して身体のバランスが崩れている方も珍しくありません。

運動不足

運動不足によって股関節や膝関節の筋肉が衰えると、関節の安定性が低下し、動作による圧力を分散しにくくなります。

単なる日常の動作でも痛みが生じやすいほか、ダイエットなど急に思い立って激しい運動を始めることで、弱った股関節や膝に大きなダメージが及びます。

肥満

体重が重い方は、その分股関節や膝へ大きな負担がかかった状態です。

同時に運動不足状態であることも多く、弱った関節へ常に重みが加わり、痛みが生じやすくなります。

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股関節と膝の痛みをやわらげるセルフケア

股関節 膝の痛み セルフケア

以下のような簡単な体操やストレッチを取り入れることで、関節の柔軟性や筋力を保ち、痛みの予防や緩和につながります。

  • 股関節回し:仰向けで膝を立て、両足をピッタリと付けた状態で左右にゆっくりと倒す。
  • サイドレッグレイズ:横向きに寝た状態で上側の足をゆっくりと上げ下げする。
  • ブリッジ運動:仰向けで膝を立て、身体がまっすぐになるまでお尻をゆっくりと持ち上げる。

セルフケアで改善しない股関節と膝の痛みは受診を検討

以下のような症状が見られる場合は、セルフケアを続けず、早めに医療機関を受診する必要があります

痛みが長引く・強くなる

痛みが徐々に強くなる場合や、数週間経っても変わらずに痛む場合は、セルフケアでの改善が期待できません。

腫れや熱感がある

腫れや熱感は炎症のサインであり、放置するとさらに悪化する可能性があります。

歩くのが困難になるほどの痛み

日常生活に支障が出るほどの痛みは、専門的な判断と治療が必要です。

放置することで自然と痛む場所をかばうようになり、別の場所に痛みが出る可能性もあります。

短期間で急に悪化した場合

短期間での症状の悪化は、骨壊死や感染症が関係している可能性もあるため、早急な検査および治療が必要です。

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股関節と膝の痛みに対する主な治療法

イノルト整形外科では、股関節や膝の状態・痛みの程度などを総合的に判断し、以下のような治療が行われます。

理学療法士の施術

理学療法士はリハビリのプロフェッショナルであり、柔軟性や筋力の強化や姿勢や動作の改善などをメインに行う専門家です。

患者様一人ひとりに合わせたメニューを組み、リハビリを行います。

長期的にリハビリを行うことにより、股関節や膝関節が正しい状態で定着し、痛みの出にくい体作りを目指せます。

薬物療法(内服、外用)

痛みの一時的な緩和を目的とし、内服薬や外用薬を用いた薬物療法が行われる場合もあります。

内服薬は消炎鎮痛薬を用い、外用薬は湿布といった貼り薬や軟膏が処方されます。

ハイドロリリース

生理食塩水など身体に入れても害のない水を注入することにより、筋肉や腱の癒着を剥がし、可動域の改善や痛みの緩和を目指す施術です。

薬剤とは異なり身体に異物反応が起こりにくく、股関節・膝関節・肩・首・腰などさまざまな部位に適応します

体外衝撃波治療(拡散型、集束型)

筋肉や腱に炎症が起きている場合や、運動不足などで筋肉が硬くなっている場合に用いられます。

痛みのある部位に圧力波や衝撃波をぶつけることで、痛みの改善を目指します。

一点に高いエネルギー波である衝撃波を集中させる「集束型体外衝撃波」と、広い面に圧力波を拡散させる「拡散型圧力波」があります。

再生医療(幹細胞治療、成長因子療法、幹細胞上清液療法)

自身の幹細胞を採取して培養したり、血液内の組織を修復させる成長因子を関節内に注入することで、組織の修復や炎症の抑制することで痛みを改善させる治療法です。

症状が軽度の方から重症な方まで幅広く適しています。

副作用が少ないですが、保険適用外で費用面が課題になりやすい治療法です。

手術療法

症状が重く上記の対策では不足すると判断した場合や、上記の治療を続けても改善が見られない場合は手術が選択されます。

変形した関節を人工のものへ交換する人工股関節置換術が一般的です。

関連記事:膝の痛みで病院に行くタイミングとは?治療と再発予防のポイントを解説

股関節と膝の痛みでお悩みの方はイノルト整形外科まで

イノルト整形外科では、股関節や膝をはじめとする関節の痛みに対し、一人ひとりに合った診療を行っています。

原因を特定するための診断方法はもちろん、今回ご紹介したようなさまざまな治療法を用意しており、患者様に合うオーダーメイドの治療をご提供します。

イノルト整形外科では第一に「保存療法」を目的とし、手術を回避しながら症状の緩和を目指します。

医師はもちろん、理学療法士やスポーツトレーナーなど、各方面のプロが協力しながらアプローチを行います。

股関節と膝の痛みは、治療が長期化することも十分に考えられます。辛い痛みや違和感がある場合は、早めに当院までご相談ください。

まとめ

股関節の不調が膝に影響することは珍しいことではなく、単に膝を治療するだけでは根本的な改善につながりません。

痛みの原因を正しく理解するとともに、整形外科で適切な検査と治療を受け、快適な日常生活を取り戻しましょう。

股関節や膝の痛みにお悩みの方は、ぜひイノルト整形外科へご相談ください。