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首の痛みでよくみられる症状は?考えられる原因や注意すべきケースを解説

※本記事は、整形外科専門医・イノルト整形外科 統括院長 渡邉順哉医師の監修のもと執筆しています。

首の痛みは、ストレートネックや頚椎症・ヘルニア・むちうちなどさまざまな原因が考えられます。

日常の習慣が影響している場合も多く、進行すると日常生活が不便になることも。

本記事では首の痛みに良く見られる症状や原因・注意すべきケースなどを詳しく解説します。

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首の痛みでよくみられる症状

一言で首の痛みといっても、その症状はさまざまです。

朝起きたときに首が動かない

寝違えたときの代表的な症状であり、頸部の筋肉や靭帯が一時的に炎症を起こしている状態です。

寝返りがうまくできなかったり、枕の位置が合わなかったりといった原因で起こります。

デスクワーク後に首が重だるい

長時間のパソコン作業やスマホ操作により、首の後ろから肩にかけての筋肉が緊張することがあります。

これにより「締め付けられているような痛み」や「だるさ」が現れるほか、目の疲れや頭痛を併発することもあります。

後ろを振り向くと痛みが出る

首の可動域が狭くなり、動かす際に関節や筋肉がひっかかるように感じる場合もあります。

これらは頸椎周辺の関節に問題がある場合が多く、症状が悪化すると痛みにつながります。

関連記事:首筋が痛いときはどうする?自分でできる対策と整形外科での治療方法を解説

首の痛みの原因として考えられる疾患

首の痛みには、さまざまな疾患が隠れている場合があります。

医療機関を受診しなければならないものもあるため、自分の症状と照らし合わせて確認しましょう。

首こり

多くの日本人が経験する症状であり、筋肉の緊張によって起こります。長時間のデスクワークやストレスによって起こりやすい疾患です。

ストレートネック

頸椎は普段自然なカーブを描いていますが、このカーブが失われてまっすぐになると、首への負担が増えて痛みや違和感を引き起こします。

スマホやパソコンの使用時に前かがみになることが原因です。

頚椎症

加齢によって頸椎の椎間板がすり減り、「骨棘(こつきょく)」ができて神経を圧迫します。首や肩の痛み・しびれ・可動域の制限が見られます。

頚椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアは、椎間板が突出して神経を圧迫することで、首の痛みや腕のしびれ・筋力低下などの症状が現れます。

放置すると症状が悪化する可能性があるため、早期の診断と治療が必要です。

むちうち

交通事故やスポーツなど首に急激な衝撃が加わることで、筋肉や靭帯が損傷する外傷性の疾患です。

首の痛みのほか、可動域の制限や頭痛・めまいが起こる場合もあります。

首の痛みを引き起こす日常生活の習慣

首の痛みは日常的な習慣によっても起こりやすいため、下記に当てはまる場合は注意が必要です。

長時間のスマホ・パソコン作業

スマホやパソコンを長時間使用することにより、首が前傾し、筋肉に負担がかかります。定期的な休憩や姿勢の見直しが重要です。

不良姿勢や猫背

猫背など前かがみの姿勢は、首や肩の筋肉に負担をかけ、痛みやこりの原因となります。正しい姿勢を意識し、背筋が伸びた状態を保ちましょう。

枕が合っていない

枕の高さや硬さが合っていないと、首に不自然な力が加わり、痛みの原因となります。

自分の高さに合う枕を選ぶことはもちろん、寝返りのしやすさなどを実際に使って確かめてみることが大切です。

ストレスや緊張による筋肉のこわばり

ストレスや不安によって筋肉が硬直すると、首や肩の痛みを誘発します。

ストレスフルな環境では、積極的にリラクゼーションやストレス発散法を取り入れましょう。

関連記事:関節痛の治し方|主な原因や自宅でできる対処方法とは?

首の痛みをやわらげるセルフケア

首の痛みが軽度な場合や、セルフケアによって回復の手助けをしてあげることも有効です。

短時間の休憩と姿勢の見直し

長時間同じ姿勢を続けることは避け、1時間に1回は立ち上がって軽いストレッチを行いましょう。

正しい姿勢を心掛け、筋肉や靭帯が不自然な形で固まらないように注意が必要です。

湯船に浸かって首を温める

入浴時はできるだけ湯船にお湯をはり、首や肩を温めます。血行が促進され、筋肉の緊張が緩和しやすくなります。

ストレッチで筋肉をほぐす

首や肩のストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性が向上し、痛みやこりの予防・改善につながります。

枕を見直してみる

枕の高さや硬さを調整し、自分に合った枕を使用することが大切です。

店頭で実際の枕に触れてみたり、専門店でアドバイスを受けたりすることもおすすめです。

首の痛みで注意すべきケース

下記のようなケースは、セルフケアでの改善が期待できず、放置するとさらに症状が悪化する危険性があります。

早い段階で整形外科などの専門医へ相談しましょう。

しびれや感覚異常がある

首の痛みに加え、腕や手のしびれ・感覚異常がある場合は、神経の圧迫が疑われます。

痛みが広がる・悪化する

痛みや首から肩・腕へと広がったり、日々悪化したりする場合は、頚椎症や椎間板ヘルニアなどの疾患が進行している可能性があります。

長引いて日常生活に支障が出ている

首の痛みが数週間異常続き、日常生活に支障をきたす場合、専門医の診察にて原因や適切な治療を判断してもらう必要があります。

関連記事:ロキソプロフェンが効かない?痛み止めで腰痛や首の痛みが取れない原因

首の痛みでお悩みの方はイノルト整形外科まで

イノルト整形外科では、首の痛みに関する専門的な治療を行っています。

脊椎専門外来では、最新の医療機器を用いた診断と、患者様一人ひとりに合わせた治療プランを提供可能です。

首の痛みはもちろん、腰痛や側弯症・椎間板ヘルニアなどさまざまな疾患に対応でき、原因に即した治療を行います。

どんな疾患においても、まずは専門医の診察を受け、正しい原因を探ることが大切です。首の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

首の痛みは、日常生活の習慣や姿勢・ストレスなどさまざまな要因によって引き起こされます。

セルフケアで対処ができない場合も多いため、適切な治療法を探るためにも、早めの段階でイノルト整形外科までご相談ください。

この記事の監修医師

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
渡邉 順哉

経歴

  • 平成16年 鎌倉学園高等学校卒
  • 平成23年 東邦大学 医学部卒
  • 平成23年 横浜医療センター 初期臨床研修
  • 平成25年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
  • 平成26年 神奈川県立汐見台病院 整形外科
  • 平成28年 平成横浜病院 整形外科医長
  • 平成30年 渡辺整形外科 副院長
  • 令和元年 藤沢駅前順リハビリ整形外科 院長
  • 令和6年  イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 統括院長