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関節リウマチの症状は膝に出ることもある?変形性膝関節症との違いとは

30代から50代頃にかけて発症することの多い関節リウマチは、体の節々に炎症が生じ、痛みや腫れなどを引き起こす疾患です

発症する部位は人によってもさまざまです。

関節リウマチの好発部位は手や指の関節ですが、実は膝関節のような大きな部位に現れるケースがあることをご存知でしょうか。

本記事では、関節リウマチによる膝関節症の主な症状や変形性膝関節症との違い、治療法や対処法などを詳しく解説します。

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関節リウマチによる膝関節症とは?

関節リウマチとは免疫疾患の一種であり、正常であるはずの体の関節を免疫細胞が攻撃し炎症を引き起こす疾患です

関節リウマチを発症すると、関節内部にある滑膜とよばれる組織が攻撃され、関節液が過剰に分泌されます。

本来、関節液は関節の動きをスムーズにする役割を果たしているのですが、関節リウマチによって過剰に分泌されると神経を圧迫し、腫れや痛みなどの症状を引き起こします。

やがて重症化すると、滑膜が異常に増殖し、膝関節の軟骨や骨、靱帯など関節の構造を破壊し、関節機能を損なうケースも少なくありません

関節リウマチ以外にも膝の痛みや腫れを引き起こす疾患は多く、特に「変形性膝関節症」が有名です。

関節リウマチと変形性膝関節症の症状は似ていますが、違いがあります。

関節リウマチは、膝に限らず体のさまざまな関節部位に症状が現れるのに対し、変形性膝関節症は膝関節のみなど一部だけに現れることが多いです。

また、関節リウマチは関節の痛みだけでなく、微熱や貧血、全身の倦怠感といった症状も現れることが多くあります。

関節リウマチが疑われた場合、採血検査や関節エコー検査により編家姓膝関節症と鑑別することが可能であり、速やかに関節リウマチの治療に移行することが出来ます

関連記事:関節リウマチの原因はストレス?なりやすい性格がある?

関節リウマチによる膝関節症の症状

関節リウマチは体のさまざまな部位に症状が現れますが、膝関節に現れる症状はどういったものなのでしょうか。代表的な症状を3つご紹介します。

膝の痛みと腫れ

関節リウマチによって膝関節に炎症が続くと、関節液が過剰に分泌され圧迫感や痛みを覚えます。

さらに進行していくと軟骨がすり減っていき、クッションの役割を果たす組織がなくなります。

その結果、骨同士が接触し激しい痛みや腫れを伴います

関節の変形

関節リウマチの初期段階で感じる違和感や痛みを放置しておくと、関節内部のダメージはさらに進行していきます。

やがて関節組織そのものが破壊され、本来の形を維持できなくなり大きく変形することがあります。

関節リウマチが進行した患者様の膝をレントゲンで撮影すると、膝の骨の一部が欠損していたり、膝が内側に折れ曲がったような形状になっているケースも少なくありません

歩行困難

関節が変形するほど病気の進行を放置しておくと、最悪の場合、歩行そのものが困難になることもあります。

ここまで状態が悪化すると薬物療法やリハビリなどによる治療は困難となり、人工関節置換術でしか改善の見込みがなくなるケースも考えられます

関連記事:関節リウマチは治るの?検査から診断基準、治療までの流れをご紹介

関節リウマチによる膝関節症の初期症状

関節リウマチと聞くと、手や足の指、手首など比較的小さな関節から症状が現れはじめるというイメージをもつ方も多いでしょう。

しかし、実際には膝や股関節など大きな部位から初期症状が現れ始め、徐々に末端の関節まで広がっていくケースも多いのです

そのため、膝関節に以下のような症状が現れた場合、関節リウマチの初期症状の可能性が考えられます。

・膝全体が腫れ上がる

・膝に圧迫感を覚える

・階段の昇り降りや椅子から立ち上がるときに膝が痛む

上記の症状は、膝関節の内部にある滑膜とよばれる組織に炎症が起こり、水が溜まることで現れます。

滑膜の炎症はさまざまな要因によって引き起こされますが、そのひとつに免疫細胞の異常である関節リウマチも含まれるのです。

上記の初期症状が進行していくと、平坦な場所を歩行するときにも痛みが感じられるようになるため、早めの治療が必要です

関連記事:関節リウマチかもしれない初期症状や変形性関節症との違いを解説!

関節リウマチによる膝関節症の治療方法

関節リウマチによって膝関節に異常が発生した場合、どのような治療法が考えられるのでしょうか。代表的な3つの方法をご紹介します。

薬物療法

関節リウマチと診断された場合、まず薬物療法を行います。

「メトトレキサート」という薬が現在、関節リウマチに対する第一選択薬として広く使われています。

免疫異常を抑え、炎症を止める効果にすぐれたお薬です

病気の程度や合併症によっては、メトトレキサート以外の抗リウマチ薬を使用したり、組み合わせて服用したりすることもあります。

1~3か月ごとに病気の活動性をチェックし、効果が不十分な場合は、生物学的製剤と呼ばれる、より強力な抗リウマチ薬(注射製剤)の追加を検討します。

これは、単独で使われることもあります。

近年では、内服薬でも生物学的製剤と同等かそれ以上の効果が期待できるJAK阻害薬という薬も開発されています。

手術

上記でもご紹介した通り、関節リウマチによって膝関節の変形や歩行困難などのリスクが顕在化した場合には、外科手術によって人工関節を埋め込む治療が選択されるケースもあります

また、関節リウマチそのものが初期段階であったとしても、加齢やその他の疾患によって関節の変形が認められる場合には、外科手術が適用される場合もあります。

リハビリテーション

長期間にわたって関節を動かさない状態が続くと本来の機能が失われ、関節そのものが固くなったり、最悪の場合、関節が変形し動かなくなることもあります。

これを防ぐためには、痛みがあったとしても少しずつトレーニングを続けていくことが重要です

専門知識をもった理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションはもちろんのこと、自宅で手軽にできる体操やストレッチなども関節リウマチの立派な治療方法です。

関節リウマチで膝が痛いときはどうする?

膝関節に痛みがあり、関節リウマチが疑われる場合にはどういった対処が求められるのでしょうか。

早めに医療機関で診察を受けることは大前提として、自宅でできる対処法をご紹介します。

微熱・倦怠感があるとき

膝関節の痛みに加えて、37℃程度の微熱や全身の倦怠感がある場合には、無理に動かずに安静を心がけてください

特に、痛みのある膝関節に大きな負荷をかけることは厳禁です。

痛みや微熱が落ち着いたとき

痛みや微熱が落ち着いてきたら、無理のない範囲で少しずつ体を動かしていきます

急に大きな負荷をかけてしまうと状態を悪化させてしまうため、深呼吸をしながら慎重に膝の曲げ伸ばしを行ってください。

筋肉や腱は体が温まることで伸びやすくなるため、入浴後のトレーニングがおすすめです。

また、膝の状態によっても正しいトレーニングの方法は異なるため、必ず医療機関でリハビリや運動の方法を聞いたうえで実践するようにしましょう。

関節リウマチによる膝関節症のご相談はイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックまで

膝関節の痛みは、関節リウマチ以外にもさまざまな原因によって発症するため、まずは専門の医療機関で診察を受けることが大切です

関節リウマチは多くの整形外科で診療が可能ですが、対応可能な治療方法は医療機関によっても異なります。

また、変形性膝関節症や半月板損傷など症状が似た疾患もあるため、信頼性の高いクリニックを選ぶことも重要といえるでしょう。

関節リウマチによる膝関節症にお悩みの方は、イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックまでご相談ください。

当院では関節専門外来を設置しており、関節リウマチをはじめとしたさまざまな疾患の検査・治療が可能です

また、薬物療法はもちろんのこと、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーション、さらに進行が進んだ患者様に向けて人工関節置換術にも対応できます。

関節リウマチによる膝関痛についてのまとめ

免疫疾患のひとつである関節リウマチを発症すると、関節に炎症が生じ痛みや腫れ、さらには関節の変形などを引き起こすリスクがあります。

膝関節のように大きな部位から発症するケースもあることから、痛みや違和感などを感じたら早めの検査・治療が必要です。

重症化すると人工関節置換術という外科手術でしか完治できなくなるケースもあり、その場合は対応できる医療機関も限られてしまいます。

信頼性が高くさまざまな治療法に対応している整形外科をお探しの方は、イノルト整形外科痛みと骨粗鬆症クリニックへご相談ください。

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この記事の監修医師


藤沢駅前 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック  院長 渡邉 順哉

■詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長