検査・治療病気
モートン病とは?セルフチェックやマッサージの方法を紹介

◆イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの関節専門外来はこちら◆

モートン病とは

モートン病の症状
モートン病を発症すると、どのような症状が現れるのでしょうか。 痛みが現れる部位や状態に合わせた症状の変化などもご紹介します。痛みの種類
モートン病を発症したときに現れる痛みは、個人によっても症状に差が見られます。 打撲を負ったときのようなジンジンとした痛みや、針に刺されたような鋭い痛み、あるいは皮膚が焼けるようなヒリヒリとした痛みを感じることもあるようです。痛みが現れる部位
痛みが現れやすい部位としては、足の中指と薬指の間、あるいは人差し指と中指の間が多いです。 また、足の親指の付け根に痛みが現れ、その後ほかの指に広がっていくというケースもあるようです。症状の変化
初期の症状としては痛みを感じるケースが多いですが、状態が悪化していくと痺れを感じたり、痛みの範囲が足の甲や脛のあたりまで広がっていったりすることもあります。 ただし、こちらも個人差があり、比較的初期段階にもかかわらず痛みが広範囲に現れることも少なくありません。関連記事:関節リウマチかもしれない初期症状や変形性関節症との違いを解説!
モートン病のセルフチェック方法

- 左右いずれかの足の内側と外側を手で挟み込むようにぐっと握った際に、痛みまたは痺れを感じるか
- 足の指の間4箇所を手の指で押した際に、痛みまたは痺れを感じるか

モートン病の治療方法

体外衝撃波治療
体外衝撃波治療とは、医療用に出力が調整された衝撃波を患部に照射する治療法です。 神経内で痛みを伝える物質を減少させる効果があるほか、神経細胞に直接刺激を与えることで損傷した組織の修復効果も期待できます。 モートン病ではとても高い効果を期待することが可能です。運動療法
モートン病を発症すると痛みを避けるために運動量が自然と低下し、足の筋力が落ちることがあります。 筋力が低下すると、土踏まずを形成するアーチが下がってくるため、ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法を行い機能回復を図ります。適切な靴を履く
足に負担のかかる靴を履いている場合には、できるだけ負担のかからない適切なサイズのものに履き替えます。 これに加えて、革靴のようなソール固い靴ではなく軟らかくクッション性のあるスニーカーを選んだり、ヒールの低い靴を履いたりすることも大切です。中敷きの作成
痛みが見られる部位に負担がかからないよう、足底挿板(中敷き)を作成します。 中敷きを敷くことで足にかかる負担が軽減され、足の付け根部分にかかる圧力も分散されます。薬物療法
痛みや痺れを軽減すると同時に、ダメージを受けた神経細胞を修復するために薬物療法が用いられます。 痛み止めの内服薬や湿布のほか、神経障害性疼痛治療薬などが処方されることが多いです。 その他、神経細胞の修復に有効なビタミンB12などの内服薬を処方される場合もありますが、高い効果は期待できません。局所神経ブロック注射
上記の治療を行っても痛みが緩和されない、あるいは強烈な痛みを伴う場合には、局所神経ブロック注射(局所麻酔薬の注射)が用いられることもあります。 また、神経にピンポイントで注射するこの方法は、モートン病の診断を確定する際にも用いられることがあります。関連記事:体外衝撃波は治療効果がない人はいる?適切な治療回数や痛みについて
モートン病を放置するとどうなる?
モートン病を発症後、治療をせず放置しておくと症状が進行し、痛みや痺れの範囲が拡大していくことがあります。 また、初期の段階では歩いたときや立ち上がったときに軽い痛み・痺れが現れる程度ですが、やがて歩行が困難になるほどの強い痛みが現れるケースも少なくありません。 安静時にも痛みが持続するようになると、薬物療法や運動療法などでは治療ができず、手術以外の選択肢がなくなることもあるでしょう。 そのため、足の指の付け根に痛みが続くようであれば早い段階で診察を受けることが大切です。
モートン病に有効なストレッチ
モートン病の悪化や発症を予防するために、自宅で手軽にできるストレッチをご紹介します。- 足の指を床に押し付けるイメージで、土踏まずを引き上げる
- 5秒程度力を入れた後に元の状態に戻す
- 1〜2を5回程度繰り返す
モートン病に似た症状の病気とは?

- 足底筋膜炎 土踏まずのアーチを支える足底筋膜が炎症を起こす疾患で、足の痛みや足底の張りが生じる
- 中足骨疲労骨折 中足部(足の甲)の骨に生じる疲労骨折で、足の甲から指の付け根にかけて痛みが現れる
- 足根管症候群 足底神経が圧迫されることで起こる神経障害で、足裏や足首、足の甲に痛みや痺れが現れる
- 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎が圧迫を受けることで起こる神経障害で、腰から足にかけて痛みや痺れが現れる

足の痛みや痺れならイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックにご相談ください
足に痛みや痺れを感じる場合、さまざまな疾患の可能性が考えられることから、できるだけ早めに信頼できる医療機関で診察を受けることが大切です。 しかし、「どの病院を選べば良いのか分からない」、「整形外科を受診するのが初めてで不安がある」という方も多いのではないでしょうか。 そのような場合には、一度イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックへご相談ください! 当院では関節専門外来を設置しており、膝や股関節、肘、そして足にいたるまで、さまざまな疾患の治療に対応することができます。 今回ご紹介したモートン病の診療も可能であり、レントゲンや超音波、MRIなどの検査機器を用いながら痛みや痺れの原因を突き止め、より正確に診断することが可能です。 また、体外衝撃波治療などの最新治療法から薬物療法や運動療法など、まで多様な治療にも対応しているため、治療に不安がある方にもとても安心です。