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アキレス腱が痛いのは病気?マッサージや対処法を紹介

徒歩やランニング、ジャンプなどの足の曲げ伸ばしを行うとき、アキレス腱に大きな負荷がかかっています。

アキレス腱は、足を動かすために重要な組織であり、痛めると歩行が困難になることも珍しくありません。

しかし、アキレス腱が痛む原因はさまざまで、場合によっては病気の症状として現れている可能性もあるのです。

本記事では、アキレス腱が痛む原因や考えられる病気、痛みを緩和するためのマッサージや正しい対処法をご紹介します。

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アキレス腱の構造

アキレス腱とは、かかとの上部からふくらはぎにかけて繋がっている腱のことを指します

ふくらはぎには腓腹筋やヒラメ筋などから構成される下腿三頭筋とよばれる筋肉がありますが、これらの腱膜が複合してアキレス腱は構成されています。

アキレス腱は別名「踵骨腱(しょうこつけん)」ともよばれ、私たちの体のなかでもっとも大きな腱です。

それだけに、約1トンもの力にも耐えられる強固な構造となっています。

歩いたり走ったりするとき、あるいは椅子から立ち上がる際など、日常生活のあらゆる場面でアキレス腱は動いており、足の曲げ伸ばしに欠かせない組織でもあるのです。

関連記事:かかとが痛いのは何が原因?考えられる疾患や対処法を解説!

アキレス腱が痛いのは病気?考えられる原因とは

かかとの上部からふくらはぎにつながる部分に痛みを感じる場合、アキレス腱に何らかの異常が発生している可能性が考えられます。

具体的にどういった原因・病気が考えられるのか、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

アキレス腱炎

アキレス腱炎とはその名の通り、アキレス腱に炎症が生じる疾患です

初期段階では軽い痛みや違和感が感じられ、ランニングの際に痛みが増すことが多いです。

また、痛みは感じないものの、朝起きたときにアキレス腱が固くなっていると感じるケースもあり、日中になると徐々に改善していくという方も少なくありません。

合わない靴を履いている

足のサイズや形状に合わない靴を履き続けていると、アキレス腱に負担がかかり痛みを感じることがあります。

たとえば、極端にソールが薄い靴やクッション性が低い靴、大きすぎる靴や小さすぎる靴を履いた状態でウォーキングや激しい運動を繰り返すと、アキレス腱を痛めやすくなります。

柔軟性や強度の低下

私たちの体の組織は加齢にともない弱くなり、徐々に機能が衰えていき、身体も固くなってきやすくなります。

アキレス腱も例外ではなく、脆弱になった組織に無理な負荷を与えてしまうと炎症や断裂を引き起こす原因にもなります

足の構造的な問題

足の裏は内側が緩やかなアーチ状になっており、土踏まずを形成しています。

土踏まずは、歩行やジャンプなどをした際に、足にかかる衝撃を吸収する役割を果たしています。

しかし、体重過多や運動不足などさまざまな理由によってアーチ構造が維持できなくなると、アキレス腱にかかる負荷が増加し、痛みを感じることがあります

「押すと痛い」「伸ばすと痛い」のはなぜ?

椅子に座ったりベッドに横になっている状態であれば痛みを感じないものの、歩いたときや走ったとき、かかとの上のあたりを押したときに痛みを感じる方も少なくありません。

これはなぜなのでしょうか。

冒頭でも解説した通り、アキレス腱は足を曲げ伸ばしたときに腱が伸び、それ以外の状態では緩んだ状態にあります。

アキレス腱炎を発症した場合、アキレス腱そのものは炎症を起こしてはいるものの、足の関節が安静の状態ではアキレス腱は伸びておらず、ほとんど痛みを感じることはないのです

しかし、アキレス腱を押したり伸ばしたりといった動作を行うと、外力が加わり痛みを誘発しやすくなります。

関連記事:体外衝撃波は治療効果がない人はいる?適切な治療回数や痛みについて

アキレス腱の痛みに効くマッサージ方法

アキレス腱に痛みが現れた場合、正しい方法でマッサージを行うことで痛みを緩和できる可能性があります。

自宅でも手軽にできるマッサージの方法をいくつかご紹介しましょう。

お尻のストレッチ

アキレス腱のマッサージは、お尻の筋肉から揉みほぐしていくと効果的です

足を伸ばした状態で床に座り、片方の足をクロスさせて膝を手で支え、お尻から太ももにかけての筋肉を伸ばしていきます。

足をクロスさせた後は、30秒程度キープしてから離してください。

ふくらはぎのマッサージ

アキレス腱はふくらはぎの筋肉に繋がっていることから、腓腹筋やヒラメ筋をほぐすことでアキレス腱にかかる負荷が分散され、痛みの緩和につながります

あぐらをかいた状態で内側のふくらはぎを両手で30回ほど揉みほぐし、その後外側のふくらはぎを30回、最後に膝を立てた状態で脛の脇にある筋肉を30回マッサージします。

アキレス腱を指圧し血行促進

あぐらのような状態で左右いずれかの足を正面に置き、アキレス腱の部分を両手の親指で指圧します。

指で押す・離す動作を30回ほど繰り返すことで徐々に血行が促進し、痛みが緩和できる可能性があります

足の指先をストレッチ

最後に、足のつま先を伸ばしたり縮めたりする動きを繰り返します

これはアキレス腱を伸ばすために有効なストレッチで、お尻の筋肉やふくらはぎの筋肉を揉みほぐし、指圧によって血行を促進してから行うことで、アキレス腱の柔軟性が高まります。

足を伸ばした状態で床に座り、足首からつま先にかけて手前と奥に動かす運動を10回程度繰り返してください。

アキレス腱の痛みで正しい湿布の貼り方は?

マッサージをしてもアキレス腱の痛みが緩和されない、あるいは無理に動かすと強い痛みがある場合には、湿布を貼って安静にすることが大切です。

ただし、アキレス腱は日常生活のなかでよく動く部分のため、普通に貼ると剝がれやすいものです。

湿布を貼る際には以下の手順を参考にしてみてください。

  1. 湿布を縦に二つ折りの状態にする(フィルムは剥がさない)
  2. 下から3〜4cm程度のところにハサミで2cm程度の切込みを入れる
  3. フィルムをとり、切れ目を入れた部分が踵に来るよう、ふくらはぎから湿布を貼っていく
  4. 土踏まずの半分程度が湿布で隠れるように貼る

押さえておくべきポイントとしては、踵の部分が露出するように湿布に切り込みを入れることと、アキレス腱から足の裏までをまたぐように貼ることです

さらに、その上からサポーターを着用することで安定性が高まり、剥がれる心配もないでしょう。

アキレス腱の痛みならイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックにご相談ください

アキレス腱の痛みといっても症状の程度はさまざまで、歩いた時に軽い痛みが感じられるものもあれば、歩けないほどの強烈な痛みが走ることもあります。

また、痛みの原因もさまざまで、加齢にともないアキレス腱の組織が脆くなることで炎症が現れるケースや、激しい運動を行うことで何の前触れもなくアキレス腱が断裂することも珍しくありません

特に痛みが強い、あるいは慢性的な痛みが続いている場合には、専門のクリニックで診察を受け適切な治療を行うことが大切です。

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは、アキレス腱炎からアキレス腱の断裂まで、体外衝撃波治療や再生医療のほか、理学療法士のリハビリなど痛みを緩和するさまざまな治療に対応しています

また、当院ではスポーツ整形外科を設置し、アスリートの治療も数多く手掛けてきた実績もあります。

自力で対処していてもなかなかアキレス腱の痛みがとれない場合には、一度イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックにご相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

アキレス腱はヒトの体のなかでも最大の腱であり、大きな力に耐えられるような構造となっています。

しかし、加齢や外部からの力が加わったりすると炎症が起こったり、最悪の場合アキレス腱が断裂して歩行が困難になることもあります。

すこしでも違和感や痛みが現れた場合には、まずはマッサージや湿布などで痛みを緩和し、それでも症状の改善が見られないときにはイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックを受診してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修医師


藤沢駅前 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック  院長 渡邉 順哉

■詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長