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リハビリ整形外科手術

整形外科手術とリハビリテーション

前にすべきことは何でしょうか?
PTの関わり方次第で、予後が良くもなれば悪くもなるので手術に対する深い洞察はとても重要です。

深部静脈血栓症 (DVT) の成 因は「血液のうっ滞 ・血管内膜の損傷・血液凝固能の亢進」の 3原則が知られております。整形外科疾患術後においても下肢静脈の直接的損傷に加え、臥床による血液うっ滞から静脈血栓塞栓症(VTE )の発生頻度がきわめて高いため予防が必要です。下肢手術後のリハビリを担当する機会の多いPTは血栓症に十分な理解をしておく必要があるのです。

整形外科疾患の中でもDVTを生じやすい手術として、下肢の人工関節手術が知られておりTHA 後 で22% ,TKA後で50%とされています。

DVT予防として理学療法的手段には、術前からの足関節底背屈運動。術後早期からの関節可動域運動や筋力増強運動。早期離床などがあるのです。

整形外科術後のリスク管理には合併症に注意しながらの早期介人がすすめられる。よりよいアプローチを行うためには、常にリスクを理解し対応しなければいけないのです。運動機能ばかりに目を向けず,起こりうるリスク を理解し対処法を習得しておくことで、安全で安心な医療の提供に繋がるのです。