カルシウム
※本記事は、整形外科専門医・イノルト整形外科 統括院長 渡邉順哉医師の監修のもと執筆しています。
藤沢のイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの院長渡邉順哉です。
今回はカルシウムの話です。
藤沢のイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは骨粗しょう症の検査を受けると血液検査でカルシウムの値を測ります。
しかし、骨粗しょう症のかなり進んだ方でも実はほとんどの方は正常だったりします。
これは、血液中のカルシウムは一定に維持する機能が体には備わっているからです。
血液中のカルシウムが減ってくると、身体が感知してホルモンを調整して、血液中のカルシウムが減らないようにしています。
血液中のカルシウムは身体のあらゆる細胞を動かすのに必要不可欠な存在なため、一定以上減ると低カルシウム血症として様々な不調を起こします。
そうならないための調整機能が身体には備わっているのです。
では、血液中のカルシウムは足りているのに、なぜ骨粗しょう症でカルシウムのことが良く話題になるのでしょうか?
それは、血液中のカルシウムを一定に保つために、実は骨にあるカルシウムが消費されていることがあるのです。
骨はカルシウムの銀行のようなもので、身体は骨(銀行)にカルシウムを貯金していますが、血液(財布)の中が減りそうになったら貯金を崩して血液の中にあるカルシウムが減らないようにしています。
そして骨密度は骨の中のカルシウムの量の目安になります。
骨密度が低い方は、血液中のカルシウムが足りていても、カルシウムは積極的に摂る必要があります。
特に牛乳、それ以外には小魚や乳製品にカルシウムは豊富に含まれています。
ただこれらを食べるだけではなくビタミンDが不足している場合が日本人には圧倒的に多いです。
院長である私もそうでした。
ビタミンDが枯渇した状態にカルシウムを摂ってもなかなか身体に吸収されません。
藤沢のイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックでは骨粗しょう症検査の際にビタミンDをしっかり測っています。
是非、45歳を超えたら一度しっかり測ってみることをお勧めします。
この記事の監修医師

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
渡邉 順哉
経歴
- 平成16年 鎌倉学園高等学校卒
- 平成23年 東邦大学 医学部卒
- 平成23年 横浜医療センター 初期臨床研修
- 平成25年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
- 平成26年 神奈川県立汐見台病院 整形外科
- 平成28年 平成横浜病院 整形外科医長
- 平成30年 渡辺整形外科 副院長
- 令和元年 藤沢駅前順リハビリ整形外科 院長
- 令和6年 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 統括院長