サプリメントの飲み方(プロテイン編②)
※本記事は、整形外科専門医・イノルト整形外科 統括院長 渡邉順哉医師の監修のもと執筆しています。
こんにちは。藤沢の駅前にあります藤沢にありますイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックです。
本日は以前に投稿したプロテインの飲み方の続編になります。
ホエイプロテイン
プロテインで広く認知されているのがホエイプロテインです。
ホエイプロテインはBCAA(分岐鎖アミノ酸)とグルタミン酸を多く含みます。
BCAAとグルタミン酸は筋の合成を助け、素早い回復を実現するため、トレーニング後に摂取する事が推奨されているアミノ酸です。
ホエイプロテインは血液中に素早く放出され、アミノ酸を筋まで届けます。
カゼインプロテイン
もう一つはカゼインプロテインです。
カゼインプロテインは大豆などに多く含まれ、血液中に放出されるのがホエイプロテインより遅い為、長時間一定のアミノ酸を届けることが可能です。
市販されているプロテインパウダーは、これらのホエイプロテインとカゼインプロテインをブレンドしたものが多く、ある報告ではホエイプロテインとカゼインプロテインをブレンドしたものがトレーニング後のタンパク質補給として最も効果的であるとされています。
トレーニング後にホエイプロテインを摂取して、就寝前にカゼインプロテインを摂取するというような使い方をするのも効果的です。
プロテイン(タンパク質)を構成しているのが20種類のアミノ酸です。
多くのアミノ酸は体内で酵素の作用によって合成されますが、9種類のアミノ酸については体内で合成されない為、食事から摂る必要があります。
この9種類のアミノ酸を【必須アミノ酸】と言います。
また、体内で合成できる11種類のアミノ酸を非必須アミノ酸と言います。
必須アミノ酸の中のバリン、ロイシン、イソロイシンの3つを総称してBCAA(分岐鎖アミノ酸)といいます。
BCAAは筋のエネルギー源となる唯一の必須アミノ酸であり、大切な栄養素です。
金を構成している必須アミノ酸の約30~40%がBCAAで、筋のタンパク質分解を抑制し、活動時に主に筋のエネルギー源となります。
つまり、運動時に効率よくエネルギー源として利用されるアミノ酸なのです。最近では筋タンパク質の合成を促進するなど、筋のコンディションには不可欠であるとも言われています。
運動前、および運動中のBCAA摂取により、摂取したBCAAがエネルギー源として利用されるので、筋をエネルギー源として使うことを防ぎ、筋のコンディションを維持できます。
結果として運動時のパフォーマンス低下を軽減し、リカバリーにも効果を発揮します。
続きは次回に引き続き記載をしていこうと思います。
藤沢の駅前 藤沢にありますイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックスタッフ Y T
この記事の監修医師

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
渡邉 順哉
経歴
- 平成16年 鎌倉学園高等学校卒
- 平成23年 東邦大学 医学部卒
- 平成23年 横浜医療センター 初期臨床研修
- 平成25年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
- 平成26年 神奈川県立汐見台病院 整形外科
- 平成28年 平成横浜病院 整形外科医長
- 平成30年 渡辺整形外科 副院長
- 令和元年 藤沢駅前順リハビリ整形外科 院長
- 令和6年 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 統括院長