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どれくらい歩くと健康的なのか? 

※本記事は、整形外科専門医・イノルト整形外科 統括院長 渡邉順哉医師の監修のもと執筆しています。

こんにちは!!   藤沢にあります藤沢にありますイノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの駿藤と野中です。   近年健康ブーム、コロナ禍での運動の見直しなどで運動への関心が高まっているのではないでしょうか?   「歩くことは体によい」ということは誰しもが知っており、整形外科にいくとよくウォーキングをしたほうがよいと言われた経験が多いのではないでしょうか?   そこで今回は具体的に
  • 「どれくらいの速度で」
  • 「どれくらいの頻度で」
  • 「どれくらいの時間行えば」
  • 「どんな効果が得られるのか」
という疑問について、ご紹介していきたいと思います。   2005年、長野県松本市で中高年者を対象にウォーキング研究を行っている信州大学大学院スポーツ医科学教室の能勢博教授によると 「1日10,000歩、1年歩いても体力は向上しない」   ところが、「体力を向上させるウォーキング方法を発見した」というのです。 教授は10年あまりで7,000名以上の中高年者を対象にウォーキングの効果を検証したそうです。   その科学的エビデンスの蓄積に成功した「インターバル速歩」を紹介したいと思います。   その方法とは本人がややきついと感じる速歩(最高酸素消費量の70%以上)と、ゆっくり歩き(40%程度)を3分間ずつ交互に繰り返すという方法です。   それを1日5セット、週に4日以上繰り返すと、5か月で体力(下肢筋力・持久力)が最大20%向上し、また生活習慣病の症状が20%、うつや関節痛の症状も50%以上改善して、その結果、医療費も20%削減できることを明らかにしています。   なぜ、このような簡単な方法でこれほど顕著な効果があるのか、また、なぜこのことがこれまで広く知られていなかったのかと不思議に思われるかもしれません。   しかし、これこそが現場で活用できる最新の科学的エビデンスであり、「どれくらいの速度で」、「どれくらいの頻度で」、「どれくらいの時間行えば」、「どんな効果が得られるのか」という疑問についての明快な回答なのです。   水中歩行へと応用し、腰痛や膝痛を有する中高年者を対象に体力向上効果を明らかにしています。 さらに、理学療法士の研究報告などでは、人工股関節置換術後(杖使用もあり)や要介護者(歩行器使用や歩行介助もあり)を対象に体力向上効果を明らかにしています。 すなわち、歩くことが筋力増強運動になるのです。 能勢教授曰「歩くことで体力が15%向上すれば、10歳若返った体力が得られ、新たなチャレンジにつながる」と言われています。   イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックには理学療法士が5名在籍しており、痛みや体力を考慮しておひとりおひとりに合わせた運動療法を提供しております。   このブログを読んでくださっている皆様も運動をすることで10歳若返った体を手に入れてみてはいかがでしょうか。   本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。    イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック スタッフ

この記事の監修医師

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
渡邉 順哉

経歴

  • 平成16年 鎌倉学園高等学校卒
  • 平成23年 東邦大学 医学部卒
  • 平成23年 横浜医療センター 初期臨床研修
  • 平成25年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
  • 平成26年 神奈川県立汐見台病院 整形外科
  • 平成28年 平成横浜病院 整形外科医長
  • 平成30年 渡辺整形外科 副院長
  • 令和元年 藤沢駅前順リハビリ整形外科 院長
  • 令和6年  イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 統括院長