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院長

他県の整形外科院長からハイドロリリースのご相談を受けました

いつもご覧いただきありがとうございます。

イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニックの院長渡邉順哉です。

実は私イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック院長はモチベーションの高い整形外科の医師数十名が北海道から九州まで各地から東京に集まり、どのように整形外科クリニックをより良くし患者様により良い医療が提供して満足頂けるかを議論し合う研究会に所属しております。

本日は、研究会でご一緒させて頂いてる埼玉県の整形外科院長から下記のようなご相談を受けました。

許可を頂いておりませんので、クリニック名は伏せさせて頂いております。

下記メール内容です。

「渡邉先生

お疲れ様です。

埼玉県の○○整形外科リハビリクリニックです。

研究会で、先生の「肩関節のハイドロリリースが印象良い」との発言を何回か伺っています。

私は、烏口上腕靭帯リリース・小円筋リリース・後方関節包リリースを主に行っておりますが、いまいちパッとしません。

もちろん手技が適切でない可能性は十分ありますが・・・

そこで伺いたいのは、特にどの部位に対するアプローチが印象良いのかです。

さらに何を何cc注入しているかもお教え頂ければ幸いです。

ご多忙のところお手数をおかけしますが是非お教え下さい!

宜しくお願い致します。

○○ ○○

★○○整形外科リハビリクリニック 院長★
埼玉県○○○○○○○○○○○○」

 

以下は私の返信です

「○○先生

 
いつもお世話になっております渡邉順哉です。
 
私の知見からになるので、エビデンス云々ではありませんがご参考頂ければと思います。
 
 
結論からも申しますと、「僧帽筋上部線維と肩甲挙筋の間」が一番効くと思います。
 
詳細をお伝えいたします。
 
ハイドロリリースの講演会で聞くと生食5mlで十分と言われていますが、私は5mlでは剥がせる箇所が1カ所程度とかなり狭いと思っています。20mlアンプルだと1カ所5mlでも4カ所打てますので当院は20mlを使用しております。
 
よく教科書では交差法が多く紹介されています。しかし、私は平行法の方が針先を見失いやすいデメリットはありますが、剥がしつつ針先を画面端から端まで進めながら剥がせるので広範囲に剥がせるのでメリットと思っています。
 
患者さんが日常生活において、痛みが困る動作を教えてもらい、実際にその場でやってもらいどこが痛くなるか確認しています。
 
大抵の場合は屈曲、水平内転、外旋、結帯動作での痛い部位を確認しています。
 
多いのが、肩甲下筋、三角筋前方・外側・後方、棘下筋、小円筋、上腕三頭筋近位です。
 
私も初期は腱板中心にハイドロを行っていたのですが、あまり効果がいまいちなケースが多く、やや太い23G針で打っていたこともあり「効かなかった」「痛かったからもうやりたくない」と言われるケースも少なくありませんでした。
 
そこで、針を一番細い27Gに変えて動作時に痛みが出る部分の圧痛を確認して、表層中心に打つように変えてみたところ、○○○○○○○○○○(※医療広告ガイドライン上、ホームページ上では治療効果を書けないため削除)といったところでした。
 
数ヶ月前にエコー中心に勉強熱心なPTから、僧帽筋と肩甲挙筋の動きが悪く圧痛もある患者さんで、マーキングしたところの筋間を打って剥がしてもらえないかという依頼をうけました。
 
マーキングされた部位は確かに圧痛はあるのですが、患者さんも痛みを訴える部位は三角筋のあたりだったのですが、実際剥がしてみると直後から屈曲動作が大幅に改善して、患者さんも肩が「○○○○○○○○○○(※医療広告ガイドライン上、ホームページ上では治療効果を書けないため削除)」と驚いていました。
 
私も結構驚いて、屈曲動作で固く痛みがあり、肩甲骨の動きが悪い方、かつ肩甲挙筋に圧痛がある方、全員に片っ端から僧帽筋・肩甲挙筋間に5~10mlでハイドロを始めたところ、○○○○○○○○○○(※医療広告ガイドライン上、ホームページ上では治療効果を書けないため削除)と驚かれました。
 
ただ、この部位に打っても、結帯動作での痛みは改善しないケースも多く、その場合は追加で患者さんが動作で訴える部位の圧痛を確認して剥がしています。
 
疼痛部位を剥がすと可動域が改善するので、今まで動かしていない角度まで動かすと剥がした場所と違う部位に痛みが出てくるので、そこを剥がして、可動域を改善させてと繰り返します。
 
宜しくお願い致します。
 
イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック 院長
渡邉順哉」
 
まさかこのような形でご相談を頂くとは思ってもみなかったので、嬉しい限りです。
 
ハイドロリリースは技術的には超音波検査機に慣れればそんなに難しい手技ではありません。
 
五十肩など私はもっともっと整形外科医が誰でもできる技術になってくれれば、何も片道1時間も掛けて当院まで来院せずとも済むのになぁと心から思います。

きっと私より下の世代の整形外科医は少しずつ病院で超音波検査に触れる機会も増えてきているので、ハイドロリリースを行える整形外科の開業医は確実に増えてくると思っています。

 

さて、藤沢市発表の藤沢のコロナ陽性者ですが

2/3はまた22人まで増えてしましました。

今回に限っては80代が6人、ついで10歳未満が多く4人となりました。

80代は施設内感染、10歳未満は家庭内感染でしょうか?

減ったり増えたりを繰り返しながら、第3波は収束していくことを祈ります。

本日もビタミンDを摂取して頑張ります!

今後もよろしくお願いします。

藤沢 イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック院長渡邉順哉

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